牛ヶ尾山
概 要 牛ヶ尾山は京丹後市網野町にある標高316mの山です。 今回は七竜峠ロードパークからのルートを往復します。 小型車なら通っていけるだけの幅の作業道が山頂まで続いています。 山頂や尾根からの眺めは樹木に邪魔をされて良くありませんが、 七竜峠ロードパークからは、久美浜湾や小天橋などを眺めることができます。
起 点 京丹後市網野町 塩江地区
終 点 京丹後市網野町 塩江地区
塩江地区…七竜神社…187m峰…302m峰…牛ヶ尾山…187m峰…七竜神社…塩江地区
所要時間 1時間40分
歩いて... 作業道には標識類は見かけませんでしたが、息が切れるような急坂が長く続くこともなく、歩き易くなっていました。
関連メモ 牛ヶ尾山
コース紹介
塩江地区
京丹後市久美浜町から国道178号を北上していきます。 浜詰地区から府道665号へ入っていきます。 塩江地区の集落を過ぎ、五色浜への道を分けて峠に着くと七竜峠ロードパークがあるので、ここに車を止めました。 中ほどには「開通」と刻まれたがあります。 付近のもありましたが、今回登る牛ヶ尾山は載っていませんでした。 西側に立ち並ぶの脇には「七竜峠と七竜神社」の解説板がありました。 六角形をした東屋の先には、久美浜湾小天橋などを見渡せる眺めが広がっていました。
東側からもが少し見えました。
開通
美しい海と高縫って 明日への発展に
京都府知事 林田悠紀夫書
網野ふるさと自慢百選 18.七竜峠と七竜神社
七竜峠には、次の話が伝わっています。
昔、七竜峠を通る旅人が頂上で休んでいると、小さな白蛇が旅人のそばによってきました。 旅人は、いたずらに手にした煙管で蛇の頭をつつきました。 すると蛇は、たちまちのうちに大蛇となり、旅人を呑んでしまいました。 村人は、この白い蛇を「七竜のへび」と呼んで恐れ、祠を建てて信仰したということです。 この「七竜のへび」に願いをかける時は、鶏の卵をお供えするそうです。
 (京丹後市教育委員会)
道路の脇には「牛ヶ尾遊歩道入口」や「七竜峠展望台」などのが立っていて、 「徒歩40分 頂上まで2km」となっています。 「入口」となっていますが、辺りにそれらしい道(*)が見当たらなかったので、車道を磯地区方向へ降っていきました。 右へ曲がりながら降り始めると、左への曲がり角からが右へ分かれていきます。 曲がり角にはがありました。 標識類は見かけませんが、ここから登っていきました。
*下山時に気が付いたのですが、 ここから塩江集落の方向へ僅かに降った所にがあります。 左へ折れ曲がって登っていくと七竜神社に着きます。 舗装されてはいませんが、今回登った舗装路よりも近道のようでした。
七竜神社
かなり急なを右へ曲がりながら登っていきます。 坂道を登り切って緩やかな所に出ると、右側の小広い所に祠がふたつ建っていました。 左側の祠の壁には「七龍大神の来歴」と題した板が取り付けられていました。 これらの祠が、先ほどの解説板に載っていた七竜神社になるようです。 手前には柱が1本立っていますが、解説板に載っていたからすると、 以前にあった鳥居の名残のようでした。
七龍大神の来歴
その昔より社はありましたが、五十年まえに豊岡稲荷の人が塩江の合谷に新たな神様が有ると教えられました。 夢の中で此の神様は七龍大神と言いまして長物さんで七まわり半はると言はれています。 現在社の中心にご神体(石)があり七龍大神がおられます。 七まわり半と言いますと、塩江と磯の道のりが七曲り半ありまして長さが同じだといわれています。 此の神様は病気、商売繁昌、学問などの新たかな神様です。
187m峰
登り着いた所から左へ続く道を進み始めると、すぐに未舗装路になります。 右側の小広い所には業務用無線のが立っていました。 道は小型車なら通っていけるだけの幅で続いていますが、林業のためのでしょうか。 傾斜が急な所も所々にありますが長くは続かず、全体として歩き易くなっていました。 坂道を軽く登っていくと、七竜神社から3分ほどで僅かな高みに着きます。 特に目立った所はなく標識類も見かけませんが、この辺りが地形図に載っている187m峰でしょうか。
左側には緩やかなが見えますが、牛ヶ尾山のある尾根でしょうか。 軽く登ったり緩やかになったりしながら続く広いを進んでいきます。 尾根からの眺めは樹木に遮られてよくありませんが、 冬枯れの樹間からなどが僅かに見えました。 久美浜湾の先へ続く日本海の海岸線が見える所もありました。 豊岡市竹野町にあるも何とか見えました。
登り基調の作業道を更に進んでいくと、僅かな高みに着きます。 七竜神社から17分ほどの所になります。 地形図によると、302m峰の北西350m辺りにある東西に延びる標高240mほどの尾根になるようです。 高みを過ぎていくとになります。 脇には「松くい虫被害緊急対策」の黄色いが立っていました。
昭和63年度 松くい虫被害緊急対策 治山事業施行地
面積:2.40ha 請負人:網野町森林組合
 (京都府農林水産部)
正面に横たわる稜線へ向かって、を降っていきます。 軽く登るようになると、少し曲がっていきます。 軽く降っていくと、やがて登り坂になります。
302m峰
傾斜が緩んできたを更に登っていきます。 桧林の脇を過ぎて、を進んでいきます。 稜線が近づいてきたことを感じながら登っていくと、左右に通るに登り着きました。 右側の道は10mほど先の小高い所で行き止まりになっています。 標識類は見かけませんでしたが、ここが地形図に載っている302m峰のようです。 七竜神社から27分ほどで登って来られました。 周囲には樹木が茂っていて展望は得られません。
302m峰から稜線に出た所まで引き返して、その先に続くを進んでいきます。 少し進んでいくとになってきます。 緩やかになってきた作業道を更に進んでいきます。 僅かな起伏はありますが、緩やかな尾根が続きます。 地形図によると、302m峰316m峰の間にある標高270mほどの鞍部になるようです。
を快調に進んでいきます。 僅かなを越えて軽く降るようになると、 目指す牛ヶ尾山が正面に見えてきます。
牛ヶ尾山 (標高316m)
登り坂になってきた道を進んでいくと、根元付近に黒いシートを巻かれた桧のが左側に続くようになります。 明るくなってくるへ向かって登っていきます。 「治山事業保安林改良」の黄色いを過ぎていくと広くなった所に着きます。 標識類は見かけませんでしたが、ここが地形図に載っている316m峰牛ヶ尾山の山頂になるようです。 302m峰から12分ほど、七竜峠ロードパークから46分ほどで到着しました。
七竜峠ロードパークの脇に「牛ヶ尾遊歩道入口」という標識が立っていたので、 小さくても良いので、ここが「牛ヶ尾山」である旨の標識が欲しいところです。 林業のための作業道を「遊歩道」として利用しているのでしょうが、途中に道標などがあると安心できるように思いました。
平成3年度 治山事業保安林改良
面積:3.00ha 請負人:網野町森林組合
 (京都府農林水産部)
これまで続いてきた広い作業道はここで終わりになります。 山頂では「治山事業(保育)」や「松くい虫被害緊急対策治山事業」などのを幾つか見かけました。 山頂の周囲には樹木が茂っていて展望はよくありません。 どこか眺めが広がる所は無いかと探していると、冬枯れの樹間から僅かにが見えました。 少し角度を変えながら眺めているとも見えました。
平成2年度 松くい虫被害緊急対策治山事業
面積:3.4ha 請負人:網野町森林組合
 (京都府農林水産部)
平成22年度
事業名:治山事業(保育) 請負者:丹後地区森林組合
 (京都府農林水産部)
山頂の様子を確認したら、来た道を引き返していきます。 根元付近に黒いシートを巻かれたの脇を過ぎていきます。 小浜地区から間人地区にかけてのを樹間から僅かに眺めながら進んでいきます。 奥の方の特徴的な姿の山はでしょうか。 なかなか綺麗に見えない景色に焦れながら広い作業道を進んでいくと、 牛ヶ尾山から11分ほどで、302m峰の手前の分岐に着きます。
道なりに右へ曲がって、傾斜が増したを降っていきます。 緩やかになったり傾斜が増したりしながら続くを進んでいきます。 少し登っていくと、小広くなったに着きます。 そこから少し左へ曲がっていきます。 再び登り坂になって「松くい虫被害緊急対策」の黄色い看板を過ぎていくと、 東西に延びる標高240mほどの尾根にある高みに着きます。
187m峰
小天橋から西へ続くを左の樹間から眺めながら降っていきます。 良く見える所はないかと確認しながら進んでいくと、 ぽっかり開いた所からなどが綺麗に見えました。 更に降って登り坂になってくると、187m峰と思われる高みを越えていきます。
七竜神社
正面に水平線が広がるようになってきたを快調に降っていきます。 やがて見えてくる業務用無線のの傍を過ぎていくと、 になった作業道は右へ曲がって降っていきます。 舗装路から分かれて正面へ進むと、小広くなった所にある七竜神社に着きます。 302m峰の傍の分岐から26分ほどで降りて来られました。
七竜神社のある広場の先からが少し見えました。 広場の端までいくと、車を止めてきたがすぐ下に見えました。 左へ降っていく坂道があったので、そこから降っていきました。
塩江地区
斜面を横切るように急なを降っていくと、右へ折れ曲がっていきます。 曲がり角からはの海岸線が見えました。 右へ曲がって降っていくと、七竜峠ロードパークのある峠の僅かに手前に降り立ちました。 牛ヶ尾山から38分ほどで降りて来られました。
東屋の先に出て久美浜湾などを再度眺めてから家路につきました。