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杉末地区
京丹後市峰山町から国道312号を南下していきます。
国道176号に出て宮津与謝野道路の与謝天橋立ICを過ぎていきます。
宮津トンネルを抜けた所にが架かっていて、「西宮津ロードパーク」の標識が右を指しています。
陸橋をくぐったすぐの所を右折していくと西宮津ロードパークがあるので、ここに車を止めました。
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西宮津ロードパークの入口には近畿自然歩道「金引の滝と旧宮津街道を訪ねるみち」のがあります。
この図に載っている旧街道石畳を通って須津峠へ向かいます。
案内板の先で道がに分かれています。
角には近畿自然歩道のが立っていて、
右へ戻る道は「須津峠0.8km」、正面の道は「西宮津公園0.6km」となっています。
道標に従って右へ折れ曲がって、竹林の脇の水路沿いに続くを登っていきます。
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右下にを眺めながら坂道を登っていくと、
道端にが並んでいました。
植林地沿いに進んでいくと、谷筋が分かれる所に分岐があります。
西宮津ロードパークから3分ほどの所になります。
角には近畿自然歩道のが立っていて、
右の道は「須津峠0.6km」、今来た道は「西宮津公園0.8km」となっています。
狭くなった舗装路が左へ続いていますが、道標に従って、
に続く未舗装路に入っていきます。
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旧石畳街道
谷筋に続く道へ入って僅かな植林地の縁を過ぎていくと、の中を登るようになります。
ハイキング会でもあったのか、脇の樹木には「1」と書かれたが取り付けられていました。
竹林に続く道は広めで、先ほどの案内板によると旧石畳街道とのことです。
所々にもあったりするので、大八車での通行は難しかったように思えます。
落葉が厚く積もって分かり難くなっていましたが、往時のの名残が所々に頭を出していました。
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次第にが目立つ様になります。
倒竹をくぐったりしながら旧街道を登っていくと、左から登ってくるが合流する所があります。
西宮津ロードパークから10分ほどの所になります。
角には黄色に塗られた杭があり、竹には赤い札やテープなどが取り付けられていました。
地形図に破線で載っている道でしょうか。
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竹に取り付けられた「2」のを過ぎていきます。
が混じる所を登っていくと、
脇に生える幼木に「3」の小札が取り付けられていました。
が張られた所もありましたが、登る分には必要ありませんでした。
覆い被さるようなの下を過ぎていくと、
左側が開けてきて僅かにが見えました。
少し右へ曲がりながら、明るくなった竹林の縁を進んでいきます。
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次第に竹が減ってきてが混じる所へ入っていきます。
竹が終わって植林地になると、道から少し脇へ入った所の樹木に「4」と「5」のが取り付けられていました。
を登っていきます。
植林地を抜けると、正面にが見えてきます。
植林地の先へ進んでいくと、峠が近づいてきます。
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須津峠
「境界見出標567」が取り付けられたを過ぎていくと、切通のようになった須津峠に着きます。
西宮津ロードパークから19分ほどで到着しました。
峠には須津峠園地散策路のが立っていて、
(*1)は「岩滝口駅」、
に続く横木の階段は「文殊2.1km」、今来た道は「西宮津公園」となっています。
「←平岩山へ」の手製の標識もあって、戻るようにしてを登っていく急坂(*2)を指しています。
ここは右の横木の階段を登っていきます。
*1 後日に正面の道を歩きました。
(「 平岩山」を参照)
*2 後日に 平岩山への道を歩きました。
(「 平岩山」を参照)
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左へ曲がりながら続く横木の階段を登っていくと、脇にが垂らされていますが、
登る分には必要ではありませんでした。
尾根の背に出ると右へ曲がって、トラロープが終わったを登るようになります。
更に登っていくと、正面がなってきます。
そこへ向かって登っていくと、イワカガミの小群落が見られる僅かな高みに着きます。
地形図によると、南西に延びる標高180mほどの緩やかな尾根の南端になるようです。
ここで、道は少し右へ曲がって軽く降るようになります。
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T字路
植林地の尾根を軽く降っていくと浅いに着きます。
登り返し始めると、をくわえた樹木がありました。
そこを過ぎて僅かに左へ曲がりながら登っていくと、左右に通る緩やかな尾根に登り着きました。
須津峠から8分ほどの所になります。
左右に通る広い道は地形図に実線で載っている道になるようです。
中ほどには須津峠園地散策路のが立っていて、
左の道は「文殊1.8km」、今来た道は「須津峠0.3km」となっています。
右の道を指す板もありますが、文字は書かれていませんでした。
設置された当初には書かれていたものが、都合により後日に消されたように思えました。
地形図によるとはビューランド方面へ続いているようですが、
「この先通り抜けできません」の標識が立っています。
ここはを登っていきます。
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少し右へ曲がりながら続く広い尾根道を緩やかに登っていきます。
地形図に載っている標高210mほどのに着いて、その先へ降っていきます。
すぐにに入って、軽く降っていきます。
緩やかになった道を進んでいくと、樹間から僅かにが見えてきました。
登り坂になってくると、僅かな高みの右肩に着きます。
地形図によると、標高200mほどの高みになるようです。
尾根の背にも踏み跡が続いているようですが、右肩に続く広い道を降っていきます。
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をくぐっていくと、が茂る明るい所に出ます。
降り傾斜が増してくると、樹間からが見えるようになります。
傾斜が緩んできた道を快適に進んでいきます。
が樹間から微かに見えますが、
樹木が邪魔をして綺麗に見えないのをもどかしく感じながら進んでいきました。
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小ピーク
やがて道端にが茂るようになります。
登り坂になってくるとがあります。
正面の道は鉄柵で閉ざされているので、左にある横木の階段を登っていきます。
階段はすぐに終わって、その先のを登っていきます。
雑木林を抜けると、シダ類が茂る小ピークに着きました。
地形図によると、北北西へ延びる標高170mほどの細長い尾根の先端になるようです。
T字路から12分ほどの所になります。
右側が開けていて、を見渡せる展望地になっていました。
これまで綺麗に見えなくてもどかしく感じながら歩いてきましたが、やっとスッキリしました。
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眺めを堪能したところで、先へ続くが茂る尾根を降っていきます。
右下にはのようなものが見えていました。
2分ほど降っていくと、左右に通る広い道に降り立ちます。
文殊山へは左の道を進んでいくのですが、
右の道の先に先ほどのが見えていたので、立ち寄っていきました。
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展望台
坂道を真っ直ぐ登っていくと、ベンチが設置された展望台に着きました。
先ほど見えていた建物になります。
小ピークからよりも少し範囲が狭いものの、を一望できる眺めが広がっていました。
小ピークの手前にあった分岐から分かれてきた道がここに続いているように思えましたが、
確かめるのは止めておきました。
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手前のまで引き返して、
その先へ続くを緩やかに降っていきます。
僅かな鞍部のような所に着くと須津峠園地散策路の道標が立っていて、
正面の道は「文殊1.2km」、右の道は「元十一面観音堂・吉野神社方面」、左の道は「須津方面」、今来た道は「須津峠0.9km」となっています。
は踏み跡程度で続いていました。
歩く人がいるのか、降り口には赤テープが取り付けられていました。
右の道は何処にあるのか分からない状態になっていました。
ここはを登っていきます。
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程なくして現れる幅の広いを登っていきます。
階段を登り切って、緩やかになったを進んでいきます。
軽く降って緩やかになった尾根道を進んでいくと、僅かなになります。
傾斜が増してくると、再びが現れます。
階段を登り切ってその先へ進んでいくと、道は僅かな高みを左から巻くようにして曲がっていきます。
正面には赤テープが取り付けられた僅かな踏み跡があります。
何だか気になったので、ちょいと入ってみました。
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文殊山 (標高179.1m)
正面の踏み跡に入っていくと、すぐにシダ類が茂る僅かな高みに着きます。
ここが文殊山になるようです
展望台から8分ほど、須津峠から34分ほどで到着しました。
中ほどには少し埋まった「宮の谷」があるので、
地形図に載っている179.1m峰になるようです。
四面には「四等三角点」・「基本」・「046800」・「国地院」と刻まれていました。
周囲は樹木に囲まれていて展望は良くありませんが、樹間から僅かにが見えました。
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小ピーク
手前まで引き返して、文殊山を左から巻くようにして続くを進んでいきます。
3/4周ほど回って、東へ延びるを降っていきます。
程なくして現れる幅の広いを降っていくと、
小刻みに何度も曲がりながら降るようになります。
階段が終わると、になります。
登り坂になってきた道を進んでいくと、シダ類が茂る緩やかな小ピークに着きます。
文殊山から11分ほどの所になります。
地形図によると、文殊山の東400m辺りにある標高100mほどの高みになるようです。
ここも展望が良くありませんが、冬枯れの樹間からなどが少し見えました。
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緩やかな小ピークの先へ降り始めると、正面にが見えてきます。
途切れながら続くを降っていくと、
伐採されたに着きます。
快適になった広い道を緩やかに降っていきます。
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桜山第一展望所
やがてが設置された横木の階段を降るようになります。
尾根の右肩に続く階段を降っていくと、広くなった桜山第一展望所に着きます。
文殊山から20分ほどで降りて来られました。
先の方へ出てみると、が間近に見えました。
右下には京都丹後鉄道のも見えました。
景色を眺めながら、ひと息入れていきました。
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文殊地区
落ち着いたところで、引き続き擬木の手摺りが設置されたを降っていきます。
右・左と折れ曲がって降って階段が終わると、になります。
道なりに曲がりながら降っていくと、再び階段が始まります。
何度か折れ曲がりながら降っていきます。
やがて正面に見えてくるへ向かって降っていくと、京都丹後鉄道の桜山踏切の傍に降り立ちました。
桜山第一展望所から5分ほどで降りて来られました。
これで山道は終わりになります。
脇には「須津峠園地散策路」と題したや「桜山の由来」の解説板が設置されていました。
踏切を渡った所には府道2号が通っていますが、右へ続くを進んでいきました。
桜山の由来
前方に峙つ山が桜山である。
この山について、次の物語が伝えられている。
細川幽斎(名は藤孝・1534〜1610)は桃山時代の武将であり、近世歌学の粗と言われた。
天正8年(1580)織田信長より丹後を与えられ宮津城を築き、
この桜山には大和国吉野から吉野桜を求めて植えたのに始まる。
天下の名勝天橋立を望み、当時は東の玄妙山と西の桜山から望む天橋立付近の風光は誠に佳景である。
以来、文殊区民は幽斎の遺徳を偲ぶとともにこの山を『桜山』と愛称してきた。
そのかみに 契りそめつる 神代まで かけてぞ思ふ 天の橋立 (幽斎) 衆妙集より
(平成12年5月吉日 文殊自治会)
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吉野神社
山際まで来ると、右への道を分けた先にが立っています。
脇には「吉野神社」と刻まれた石柱が立っていました。
鳥居の先に続く石段を登っていくと、本殿と拝殿から成る社殿がありました。
これが吉野神社になるようです。
由緒などを記したものは見かけませんでしたが、先ほどの解説板に記されていた吉野桜と関係があるのでしょうか。
境内には橋立稲荷大明神・廣峯神社・恵美須神社のが合祀されていました。
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涙ヶ磯
吉野神社を後にして、文殊地区に続く道を進んでいきます。
保昌塚への小道を右へ分けていくと、リフト・モノレールのがあります。
その先にある京都丹後鉄道の文殊踏切を渡って府道2号に出て右折していきます。
文殊バス停を過ぎていくと、道路向かいに石碑や石仏があります。
文殊地区に降り立った所から16分ほどの所になります。
道路を渡っていくと、石碑には「」と刻まれていて、その解説板も立っていました。
石仏の右側から海沿いに続くへ入っていきます。
涙ヶ磯(身投げ石)
この磯を涙ヶ磯といい、正面の牛の背のような石を身投げ石とよぶ。
丹後の近世地誌類は二つの伝承を伝えている。
一つは謡曲「丹後物狂」の関連の伝承である。
岩井殿はこのあたりの長者で、文殊大士に祈って男子花松をもうけた。
花松は、成相寺で修行のころ、ふと吐かれた父の叱責のことばに、この磯から身を投げて死のうとする。
それを筑紫の船頭にとりあげられて九州彦山で修行し大成、そして忘れられぬ父を尋ねて再びこの地に来た。
いっぽう、子を失った父は悔いて狂乱、わが子を尋ねて果たさず、再びこの地に帰ってきた。
その二人が文殊堂で再会するという筋である。
この「丹後物狂」は室町時代、井阿弥の原作を世阿弥が改作した能で、
人気曲であったが、江戸時代に廃曲の道をたどったとされる。
もう一つは、江戸時代後期の「丹哥府志」に記された伝承で、
源平合戦の時、屋島に敗れた平忠房(丹後侍従、平重盛の子)の白拍子花松が、
あるじに向けられる源氏の捜索の目をくらまさんがため、ここで身を投げて死んでしまったという悲話である。
(宮津市教育委員会)
謡曲「丹後物狂」と文殊堂
謡曲「丹後物狂」は、智恩寺文殊堂に願掛けして生まれた子と親をめぐる物語ですが、
全体に文殊菩薩の霊威と利生が貫かれています。
白糸浜の住人・岩井殿は、祈願して生まれた花松を、稚児として成相寺に預け、勉強させていた。
ある日面会したところ、召使の説明から勉学よりも雑芸に興じていると誤解し、腹を立てて勘当してしまう。
悲しんだ花松は、この涙ヶ磯から身を投げたが、幸い筑紫舟の船頭に助けられた。
花松はその後、九州の彦山の寺で修行し、立派な高僧となって文殊堂に帰って来る。
子を失って狂人となっていた父と再会し、抱き合って喜ぶのだった。
(謡曲史跡保存会)
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松林が続く天の橋立の小天橋を眺めながら、海沿いのを進んでいきます。
が終わる辺りまで来ると、
鉄パイプ製のがあります。
その先の柵には「宮津湾周遊シーサイド自転車道」のが取り付けられていました。
左側に広がってくる宮津湾を眺めながら進んでいくと、松の木が続くようになります。
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休憩所のようなを過ぎていくと、
正面にが近づいてきます。
橋の下を通るに出ると、「田井大垣自転車道」の標識が立っていました。
左側にある横断歩道を二つ渡って、その先にあるジグザクになった歩道橋を登っていきます。
天橋立公園を利用される皆様へ
ここでは次のことをしてはいけません。
注意してください。
1.公園の施設や備品を汚したり、壊したりすること。
1.花や木を折ったり、抜いたり、切り倒すこと。
1.地面を掘ったり、砂や土を採ること。
1.鳥や獣を捕ったり、傷つけたり殺したりすること。
1.張り紙、張り札、または立て札を設置すること。
1.無断で車両や馬を乗り入れたり、留めること。
1.たき火やキャンプ、バーベキューをすること。
1.その他、公園を他の用途に使用すること
たくさんの人が使う公園です。
他の人に迷惑をかけないように大切に使いましょう。
(京都府)
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杉末地区
折れ曲がりながら歩道橋を登っていくと、国道176号のに出ます。
車道の脇に設置されたを進んでいきます。
橋を渡り切ると、左側にが広がってきました。
左へ分かれていく道を横切っていくと、宮津トンネルの手前にがあります。
その手前にある「西宮津ロードパーク」のの先を左折すると、
車を止めておいた西宮津ロードパークに着きます。
文殊地区に降り立った所から38分ほどで到着しました。
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