小倉富士
概 要 小倉富士は福知山市と朝来市の境に聳える標高495mの山で、南北に分かれた二つの頂きがあります。 山頂までは明瞭な山道は付いていませんが、尾根の背を容易に歩くことができます。 今回は、やくの玄武岩公園から小倉地区の集落を進んで西南西へ延びる林道に入り、 途中で支尾根に取り付いて峠に出て山頂へ向かっていきます。
起 点 福知山市夜久野町 小倉地区
終 点 福知山市夜久野町 小倉地区
小倉地区…尾根取付…峠…巻き道分岐…鞍部…小ピーク…尾根の肩…小倉富士(南峰)…小倉富士(北峰)…小倉富士(南峰)…尾根の肩…小ピーク…鞍部…478m峰…巻き道分岐…峠…林道…尾根取付…小倉地区
所要時間 3時間50分
歩いて... 尾根には細い木や笹などは茂っていなくて藪漕ぎの必要はなく、歩き易くなっていました。 尾根からの眺めは総じて良くありませんが、所々の樹間からは山並みが見えました。 登り時には478m峰を巻く踏み跡に入ってみましたが、滑りやすい急斜面を横切る結果になりました。 素直に尾根の背を歩くルートをお勧めします。
関連メモ 小倉富士
コース紹介
小倉地区
朝来市から国道9号を東進して夜久野峠を過ぎ、福知山市に入って降り始めると、府道531号が分かれていく小倉交差点があります。 そこを右折して小倉地区を南下していくとやくの玄武岩公園があります。 道路脇に駐車場があるので、ここを利用させて頂きました。
道路脇の建物はトイレになります。 やくの玄武岩公園は最後に訪ねることにして、南へ延びる道を進んでいきます。
切通のような所を過ぎていくとがあります。 白壁の民家を過ぎてを過ぎ、 その先の小川に架かるを渡っていくと、白壁の蔵の建つ所から右へ道が分かれていきます。 集落はこの先にも続いているようですが、を進んでいきます。
すぐに未舗装路になると、道の傍にが続くようになります。 右側に広がる谷筋や山並みを眺めながら進んでいきます。 道は車1台が通っていけるだけの幅で続いています。 針金製から紐製に変わったが終わると、右側に続いていた田畑も終わりになります。 小川沿いに進むようになると、小川が分かれている所に分岐があります。 駐車場から23分ほどの所になります。 小川の手前から左へ道が分かれていて、その入口が車1台なら止めておける駐車スペースになっていました。 小川を渡った所からも左へ道が分かれていますが、を進んでいきます。
小川を渡って傾斜が少し増してきた道を登っていくと、程なくしてがあります。 壊れていて今では使われていないようでしたが、単なる作業小屋ではなくて住居だったような雰囲気もありました。 再び田畑が続くようになったを登っていきます。 この道は地形図に実線で載っている林道で、引き続き車1台が通って行けるだけの幅で続いています。 以前に来た時には抉れている所がかなりあって、車の通行は困難に思えましたが、この時には整備されて綺麗な路面になっていました。 杉の木が少し生える所を過ぎていくと、右へ戻るようにして林道(*)が分かれていきます。 駐車場から27分ほどの所になります。 地形図に載っている分岐のようですが、このまま正面の道を進んでいきます。
*後日に右の林道を歩きました。 (「小倉富士」を参照)
尾根取付
山襞に添うようにして曲がりながら、更に傾斜が増してきた道を登っていきます。 道脇にあるを過ぎて、 左を流れるの音を聞きながら登っていきます。 次第に谷筋が狭まってくる道を登っていくと、埋設されたを流れる沢を過ぎて左へ曲がっていきます。 今回登ると思われる稜線を左に眺めながら真っ直ぐ登っていきます。 道が鋭角に右へ曲がる角まで来ると、その少し先から右へ戻るようにして尾根に登っていくがあります。 駐車場から39分ほどの所になります。 今回はここから尾根に取り付くことにしました。
滑りやすい踏み跡をひと登りすると、から北東へ延びるに出ます。 植林地になったには下草などは茂っておらず、歩き易くなっていました。 所々にアセビが生えていましたが、藪漕ぎの必要はありませんでした。 少し傾斜が増してきた尾根を登っていきます。 僅かな高みに着いて馬の背のような所を少し降ると、浅い鞍部に着きました。 尾根取付ら7分ほどの所になります。 樹木に桃テープが取り付けられていました。 左下すぐの所にはが通っていて、桃テープも見えたので、そこから登って来られるようでした。
鞍部の先に続くを登り返していきます。 次第に傾斜が増してくるので、ゆっくり登っていきました。 アセビが生える所を登っていくと、傾斜が緩んだ所に出ました。 地形図によると、標高350mほどの北東へ延びる緩やかな尾根の先端になるようです。 しばらく緩やかになるのは良いのですが、などが少し生えて多少煩わしくなりました。 それでも藪漕ぎとまではいかいないのは幸いでした。
程なくして、再び登り傾斜が増してきます。 正面に見えるのような所へ向かって、木などに掴まりながら登っていくと、 左前方から来て尾根を横切って右前方へ続く明瞭な道に出ました。 尾根取付から21分ほどの所になります。 正面の尾根には少し段差がありますが、登って行けそうな様子でした。 気になるは下山時に歩いてみようと思いながら、 へ向かってを進んでいきました。
雑木林の斜面に続くを進んでいきます。 樹間から478m峰と思われるを眺めながら進んでいくと、 朝来市福知山市の境界尾根にある緩やかな鞍部になったに着きました。 尾根取付から24分ほどで登って来られました。 地形図では正面に破線の道が描かれていますが、植林地になった正面の斜面には明瞭な道は見かけませんでした。 振り返ると、冬枯れの樹木に邪魔されながらもが少し見えました。 左側に見えているのが、目指す小倉富士になるようです。 山頂へ向かう前に、ここでひと息入れていきました。
巻き道分岐
落ち着いたところで、北北西に延びる境界尾根を進んでいきます。 尾根取付からの支尾根と同様に明瞭な道はありませんが、下草は生えておらず藪漕ぎの必要もなくて歩き易くなっていました。 植林地と雑木林を分ける尾根を登っていくと、すぐにがあります。 見上げると、が真っ直ぐに上へと伸びていました。 そこを過ぎて軽く登っていくと僅かなに着きます。 高みを越えて軽く降って僅かな鞍部に着くと、踏み跡が右へ分かれていきます。 から4分ほどの所になります。 この先にある478m峰へ向かってこのまま尾根の背を登ろうかとも思いましたが、 正面の尾根は傾斜が急だし、明瞭で緩やかな巻き道のように思えるを進んでいくことにしました。
(下山時には478m峰を経て、尾根の背を降ってきました)
明瞭で歩き易いを進んでいきます。 僅かに降り坂になった道を進んでいくと、の所がありました。 そこを通過して、再び歩き易くなった道を進んでいきます。 軽い登り坂になってくると、次第に踏み跡程度になってきました。 冬枯れのを横切るようにして進んでいきます。 少し登り坂になってくると、左から右へ降っていく尾根に出ました。 巻き道分岐から9分ほどの所になります。 出た所には桃テープが巻かれていました。 これで478m峰を巻き終えたのかと思いましたが、どうも様子が違うようです。 どうやら478m峰から東へ延びる尾根になるようでした。 も歩き易そうですが、方角が違うので、 ここはを登っていきました。
尾根には紐状になって用を成さない防護柵が続いていました。 かなり傾斜のあるですが、横切ってきた斜面に比べれれば歩き易くなっていました。 振り返るとが聳えていました。 登るにつれて益々傾斜が急になってきます。 このまま登れば478m峰に着くだろとは思うものの、手頃な所で右へ曲がり、 右に見える小倉富士へ向かって、急斜面を横切っていくことにしました。
周囲の樹木に掴まって滑り落ちないよう注意しながら、 踏み跡も見かけなくなったを慎重に横切っていきました。 巻き道の方が楽だろうと思っていましたが、こんな事なら素直に尾根の背を歩いた方が良かったと後悔しながらも進んでいきました。 程なくして樹木が少なくなって山並みを眺められるようになりました。 これがせめてものご褒美だと思うことにしました。
鞍部
を更に横切っていくと尾根の背が見えてきます。 もうすぐ尾根に出られると分かって、気持ちにも余裕が出てきました。 少し歩き易くなったを軽く登っていくと、尾根の背にある緩やかな鞍部に出ました。 巻き道分岐から26分ほどかかりました。 やっとのことで478m峰を巻き終えてホッとしました。 右にあるの先へ続く歩き易くなった尾根を進んでいきます。
小ピーク
鞍部から軽く登り始めると、「国土調査 K-092 地籍調査」のがありました。 朝来市福知山市の境界尾根ということで、同様の杭はこの先にかけて点々と設置されていました。 程なくして僅かに起伏のある緩やかなが続くようになります。 地形図によると、標高430mほどの細長い尾根になるようです。 軽く登って一番高そうな小ピークに着くと、 「国土調査 K-058 地籍調査」などの白・赤・黄のがありました。 左の樹間からは僅かにが見えましたが、方角からすると398.3m峰から499.9m峰にかけての稜線でしょうか。 の街も見下ろせました。 中央下部にある二つの小山の手前が塩田地区で、その奥は野間地区になるようです。 JR山陰本線や国道9号も微かに見えました。
尾根の肩
軽く降っていくと、が暫く続きます。 尾根には紐製の防護柵が続いていますが、もう役目は終わったのか、ほとんど用を成していません。 程なくして、少しになってきた尾根を進んでいきます。 のような所に着くと、 左側の樹間から僅かにが見えました。 そこを過ぎて更に登っていくと、再び尾根の肩のような所に着きます。 「国土調査 K-066 地籍調査」の短杭がありました。 ここでも先ほどと同様の山並みが見えました。 尾根はここで少し右へ曲がっていきます。
小倉富士(南峰) (標高495m)
雑木林のを緩やかに登っていきます。 右側の樹間からが見えてきました。 山頂には電波塔が幾つか立っていて山腹を横切る道路も見えるし、方角からも粟鹿山のようでした。 正面に山頂らしきが迫ってきた尾根を真っ直ぐ登っていくと、小広くなった山頂に着きました。 中ほどには「国土調査 K-056 地籍調査」の短杭と「国土調査」のがありました。 三角点はありませんが、ここが地形図に載っている495m峰になるようです。 小倉富士の頂きは南北二つに分かれていて、ここはその南側の頂きになります。 ここではこの高みを「南峰」としておきます。 478m峰を巻いて尾根に出た所の鞍部から24分ほど、から55分ほどで到着しました。
南峰の周囲には樹木が茂っていて展望は良くありませんが、 の冬枯れの樹間から僅かに山並みが見えました。 東側すぐの所には大きながありました。 北峰に向かって、北北西に続く尾根を降っていきます。
小倉富士(北峰)
明瞭で歩き易い尾根をひと降りすると僅かなに着きます。 そこから尾根を登り返していくと、南峰から2分足らずでに着きます。 中ほどには「国土調査 K-054 地籍調査」のがあり、 その少し左側の樹木には手製の「小倉富士」の標識が取り付けられていました。 ここが小倉富士北峰になります。 地形図によると標高は490mはあるようで、南峰とほぼ同じ標高のようです。 ここも周囲は樹木に囲まれていて展望は良くありませんが、 北側の冬枯れの樹間から僅かにが見えました。
小倉富士(南峰) (標高495m)
を経て南峰まで引き返してきます。 すこし落ち着いてから、合わせて8分ほど居た小倉富士の山頂部を後にして、 元来た西南西へ延びるを降っていきました。
後日に、山頂から南へ延びる尾根と東へ延びる尾根を歩きました。 (「小倉富士」を参照)
尾根の肩
左になどを眺めながら、を緩やかに降っていきます。 右の冬枯れの樹間からを眺めながら降っていくと、 下の方に大きなのようなものが見えてきますが、 地形図に載っている100m×200mほどの池のようです。 南峰から7分ほどで、「国土調査 K-066 地籍調査」の短杭のある尾根の肩に着きます。
小ピーク
引き続き、冬枯れの樹間から僅かに見える山並みを眺めながら、 少し傾斜が増してきたを降っていきます。 傾斜が緩んで歩き易くなったを進んでいきます。 少し登り坂になってきた尾根を進んでいくと、南峰から16分ほどで、 「国土調査 K-058 地籍調査」などの白・赤・黄ののある小ピークに着きました。
鞍部
僅かな起伏が続く標高430mほどの細長いを進んでいきます。 少し降り坂になってくると、前方に478m峰と思われるが見えてきます。 左にを眺めながら軽く降っていくと、緩やかになった鞍部に着きます。 南峰から20分ほどで着きました。 ここは急斜面を横切ってやっとのことで尾根の背に出た所になりますが、 あの急斜面をもう一度横切っていく元気は残っていないので、素直に正面に続く尾根を登り返していきました。
478m峰
少し傾斜が増していきたを登っていきます。 の脇を過ぎていきます。 右の樹間から僅かに見えるを眺めたりしながら登っていきます。 鞍部から6分ほど登っていくと、緩やかになった山頂部に着きます。 緩やかな所が暫く続いていて何処がピークなのかよく分からず、標識類も見かけませんが、 この辺りが地形図に載っている478m峰になるようです。 周囲には樹木が茂っていて展望は得られません。
緩やかな尾根を少し進んで僅かに降り始めるとがありました。 右の方にもが延びていましたが、 ここはヌタ場の右脇を抜けて、南へ延びる尾根を降っていきます。 次第にが増してきますが、登り時に横切ってきた急斜面に比べると楽勝であります。 やがて背の高いが目立つようになると、正面の樹間から粟鹿山が綺麗に見えてきました。
巻き道分岐
更に傾斜が増してきた尾根を降っていきます。 紐製のが続くようになった尾根を降っていくと、 右側にが見える所がありました。 そこを過ぎて更に降っていくと、僅かな鞍部に着きます。 登り時に通った478m峰巻き道が左に戻るようにして分かれている所になります。 登り時にはここから先ほどの鞍部に出るまで26分ほどかかりましたが、 478m峰を経て19分ほどで歩いて来られました。 尾根の背を歩く方が楽で、時間的にも短くて済みました。
鞍部の先に続く尾根を登り返していきます。 僅かなに着いて降り始めると、 登り時にも見かけたの袂を過ぎていきます。 その先へ降っていくと、緩やかな鞍部になったに戻ってきました。 小倉富士南峰から43分ほどで降りて来られました。 左側に僅かに見えるを確認しながら、ひと息入れていきました。
支尾根分岐
の正面に続く尾根は傾斜があるものの歩き易そうな様子でしたが、 左前方へ続く緩やかで明瞭な元来たを進んでいきます。 を過ぎて、次第に低くなってくる右側の尾根に添って進んでいくと、 右へ曲がりながら尾根を横切っていく所に着きます。 には少し段差がありますが、容易に登って行けそうな様子です。 林道から登ってきた左のを降っても良いのですが、 登り時に気になっていた正面に続く明瞭な道を進んでいきました。
尾根を横切るように右へ曲がっていくを進んでいきます。 ずっと歩き易い道が続いているのかと思いながら緩やかに降っていくと、 植林地を横切るようになると、僅かなになりました。 この先どうなるのかと心細い思いをしながら植林地の斜面を横切っていきましたが、 踏み跡は狭いながらも消えることはありませんでした。 右の尾根が次第に低くなってくる斜面を進んでいくと、緩やかになったに出ました。 先ほどのとその南東にある475m峰の中ほどから北東へ延びる支尾根のようです。 桃テープが樹木に点々と取り付けられていて、左へ降っていく尾根に導いているようでした。
桃テープを確認しながらを降っていきます。 明瞭な道は見かけませんが、下草などは生えていないので楽に歩けました。 右側が明るくなった所があったのでちょいと出てみるとが見えました。 手前の尾根は481.6m峰から北へ延びる尾根で、その奥に少し頭を覗かせているのは597.5峰(深山)でしょうか。
林道
次第に狭まってくる尾根を降っていくと、下の方にが見えてきました。 もうすぐ山道も終わりになると分かって安心しました。 引き続き取り付けられている桃テープを確認しながら降ってまで来ると、 右へ戻るようにして降るがあります。 降り口には「自然は火がきらい」のが取り付けられていました。 その踏み跡をひと降りすると林道に降り立ちました。 から17分ほどで降りて来られました。 これで山道は終わりになります。
自然は火がきらい
 (水と緑の森林開発公団)
尾根取付
ひと息入れてからを左へ曲がって、 車1台が通って行けるだけの幅で続く良く整備された林道を降っていきます。 太い鉄管が埋設されたを曲がって降っていくと、 前方にが見えてきます。 最初に登っていった尾根取付を過ぎて、左へ曲がっていきます。
今回登ったを眺めながら林道を降っていきます。 太い鉄管が埋設されたを曲がっていきます。 道なりに山襞に添うように曲がりながら降っていきます。 右側の谷筋に田畑が現れる所まで降ってくると、左へ林道が分かれていくがあります。 左の林道を見送って、その先にあるの脇を過ぎていきます。 小川に架かる橋を渡っていくと、小川が合流している所の分岐に着きます。 林道に降り立った所から20分ほどで着きました。
小川沿いに進んでいくと谷筋が開けて、田畑が広がるようになります。 奥の方にはが見えていますが、 国道9号の北側に連なる416.6m峰から592.5m峰にかけての稜線でしょうか。 程なくして現れる紐製から針金製に変わる防護柵沿いに続く道を緩やかに降っていきます。 見える範囲が少しずつ変わってくるを眺めながら進んでいきます。 やがて民家が見えてくると、舗装路になった先で左右に通る道路に出ます。 正面にはがあります。 左へ曲がってその先にある小橋を渡っていくと、右からの道を合わせた所に小倉奥公民館があります。 その手前にはがあって、 中には赤い前掛けをした多くのお地蔵さんが前後三列になって安置されていました。
小倉地区
の先の切通のような所を過ぎていきます。 「町道改良工事竣工記念之碑」や「竣工記念碑」の石碑を過ぎていくと、 車を止めておいたやくの玄武岩公園の駐車場に戻ってきます。 林道に降り立った所から43分ほどで到着しました。
町道改良工事竣工記念之碑
小倉部落
集団農区総合整備事業 竣工記念碑
京都府知事 林田悠紀夫謹書
 我が国の高度経済成長の陰に農業労働力の他産業への流出兼業化の増加並びに就労者の 老齢化の為農業体質の改善が緊急且つ肝要の課題になった。この時に当り町長衣川敏雄氏 は新農業振興の方策として各種事業の導入を企画、当部落に対し逸早く「自然休養村事業」 の遂行「新農業構造改善事業」の指定となり地域住民の熱望せる幾多の事業が昭和五十六 年度一挙にして実施完了するに至った。右総事業費一億八千七百万円地元負担金三千四百 万円、実に当部落に於ては未曾有の甚大な経費広大な計画であり将来を画するものと言は なければならない。本事業水耕に際し小倉区民総意の新しい村造りは、今後絶えざる不断 の努力農業への熱意並びに新時代に即応する研鑚と技術の向上に依り育て上ぐべく将来の 成果を期待すべきである。本事業実施に当り御指導御援助を賜った京都府、又夜久野町当 局に対し深甚なる感謝を捧げると共に、郷土愛に燃え卓越せる技術を駆使、専心工事完成 に御尽力を願った地元業者塚田産業殿を始め関係各位の御苦労に対し哀心より謝意を表す る。茲に小倉部落永遠の発展を祈念し本事業の概況を記す。 撰文 小倉部落
昭和五十七年(1982)三月
塚田産業代表
家路につく前に、やくの玄武岩公園を少し散策しました。 駐車場の傍にはがあります。 手前にあった石碑の脇から続く横木の階段を登っていくと、東屋を過ぎた先に展望台があり、 そこからを見下ろすことが出来ました。 道路に降りて傍までいくと、柱状節理や岩畳のようになったが広がっていました。 中ほどには東屋や小さな池があって、岩壁を流れ落ちるもありました。 (所要時間には含めず)
やくの玄武岩公園案内板
この公園内に見られる玄武岩の柱状節理は、 今から30〜40万年前の宝山の火山噴火によって流出した溶岩(小倉玄武溶岩と呼ばれています)が冷え固まって形成されたものです。 また、この場所はかつて採石場として利用されていて所であり、 園内にはまるで人工的に石を敷きつめたように、玄武岩の切り口が規則正しく並んでいます。
 (夜久野町)
玄武岩
京都府内唯一の火山”田倉山”。 その田倉山が30数万年前に噴火した際の溶岩が冷え固まって出来た岩(火成岩)の一種が玄武岩です。 ここでは、玄武岩の垂直に立つ柱状節理とその上面の平行節理、 溶岩流表面の発泡状態を観察することが出来ます。
玄武岩は大切な文化財です。 傷つけたり、持ち帰ったりしないで下さい。
ここの、玄武岩の柱状節理は、京都府指定文化財です。(平成17年3月指定)
 (夜久野町教育委員会)
福知山十景 小倉の玄武岩
京都府自然200選、府指定天然記念物。 宝山の噴火により噴出した溶岩が固まる時に形成された六角形の柱状節理が見られます。 夜間はライトアップされ、幻想的な空間となります。
【福知山十景めぐり】  大原神社と産屋 〜約23km〜 福知山城と福知山通り 〜約1km〜 由良川と音無瀬橋と花火大会 〜約10km〜 天寧寺 〜約25km〜 小倉の玄武岩 〜約23km〜 長安寺 〜約7km〜 三段池公園 〜約1km〜 元伊勢三社(外宮〜約3km〜内宮〜約0.4km〜天岩) 〜約5km〜 二瀬川渓流 〜約6km〜 大江山連峰・ブナの原生林・雲海
 (福知山市観光振興課)