扇ノ山
概 要 扇ノ山は、鳥取市・八頭町・若桜町の境にある標高1310.0mの山です。 樹木に邪魔されながらも、山頂からは山並みを眺めることが出来ます。 登山道は幾つかありますが、今回は小ヅッコ・大ヅッコを経ていく北側の尾根からのルートを往復します。 中国自然歩道にもなっていて、広くて明瞭な道が続いています。
起 点 新温泉町 海上地区
終 点 新温泉町 海上地区
海上地区…登山口…小ヅッコ山小屋…小ヅッコ…小ピーク…大ヅッコ…展望デッキ…扇ノ山…展望デッキ…大ヅッコ…小ピーク…小ヅッコ…河合谷登山口…水とのふれあい広場…海上地区
所要時間 3時間00分
歩いて... 小ヅッコ山小屋から河合谷登山口への分岐までは普通の山道ですが、 それ以外は広くて明瞭な道になっていました。 要所には中国自然歩道の道標が立っていて、分かり易くなっていました。 息が切れるような急斜面が長く続くこともなく、大汗をかくこともなく山頂に立てました。 山頂の南南東の方角には氷ノ山が見えました。

2022年11月12日に再訪し、大石コースの途中にある噴火口跡に立ち寄りました。 (ルート図に緑色で表示)
関連メモ 扇ノ山
コース紹介
海上地区
国道9号の蒲生トンネルの少し東側から県道262号が分かれています。 角にあるおもしろ昆虫化石館の前には「」があって、 今回登る扇ノ山が載っています。 この図に載っている草色の道を進み、上山高原を経て、水とのふれあい広場の手前にある登山口まで行きます。 がある所から右へ戻るようにして分かれていく道へ入っていきます。 手前には「上山高原へはここを右折です」の標識が出ています。 海上地区にある海上バス停を過ぎて更に進んでいくと、シワガラの滝へのがあります。 その道を見送って海上林道を更に進んでいきます。 尾根の上に出てを過ぎて、鳥取県との県境の少し手前まで来ると、 路肩が広がって車数台は止められる駐車スペースがあったので、ここに車を止めました。
海上(うみがみ)UMiGAMi
山の中ですが「海の上」と書いて”うみがみ”と呼びます。 二方民談記によると『 往古は池内村と云しことは土人語りつたふ、 昔時、牛ヶ峰山ぬけして谷へ打ち込み水を関留めし故、この所一面の泥海となる。 是故に悪蛇の栖となり人民をなやますこと久し、 時に牛ヶ峰中興長慶正僧是を退治させ給ひ残る悪つかつとも此れの院を崩し七日七夜振動して 終りに嘉元年戌辰閏六月十日卯の刻に天地振動して大海に出づ。 依って是の日を以って枯れの蛇神を祭ると云う 』とあります。 確かに地形的に見て、牛ヶ峰山に山崩れを物語る「蛇抜け」があり、 その下部の石と同種の石が海上地域に堆積していることから小又川をせき止めたと考えられます。 地名にも小嶋、湊、池成、津江田、高田、浮田、上山など海や池に因んだものが多く、 また、木の葉は勿論のこと 500万年昔のチビクワガタやセミ、スズメバチ、アリ、アブ、カゲロウ、カエル、サワガニなど沢山の昆虫化石が発掘されています。 このことは、昭和38年8月13日に女子高校生の自由研究で小又川より発掘されたことに端を発して 日本古生物学会・日本地学研究会会員の井上繁広氏により発掘されて「おもしろ昆虫化石館」で立証されています。 さらに、土中には根木という神代杉の大木が数多くあります。 しかし、村の発祥時期は明らかでない。 現在50戸あり約30haの棚田に清流シワガラの滝米・コシヒカリ・”うみゃーなぁー”と薬草豊富な野草と愛情飼育の但馬牛生産の農山村です。 標高340m〜370mの高地に位置し、夏は涼しく、冷たい水の味は格別です。
金烏山牛峰寺・蔵王大権現様  天台宗。 蔵王権現像は町指定有形文化財で山陰の三大のあらたかな大権現様。
児嶋神社と大銀杏  牛ヶ峰神社に次ぐ旧社。 児嶋権現として海上村の発展を守る。 八坂神社、天照皇大神宮も祀る大杉や椿の鎮守の森。 大イチョウ樹齢約300年は神秘的で壮観。
海上傘踊り  雨乞いの踊り。 フランスを始めシンガポール、台湾、中国海南省、広東省など遠征。 小学1年生より伝承。
小又川渓谷  県指定名勝地。 僧侶修行伝説の神秘的な洞くつ『シワガラの滝』のほかに魚止の滝、五滝、桂の滝、布滝、尾の谷滝など清流の渓谷。
芝桜公園  集落から約1.5km上山高原方面の丘。 国定公園の山並みパノラマが素晴らしい。 芝桜を基調にした多種の花園約1haを夢ふる里会が管理している。
登山口
林道を100mほど先へ進んでいくと、 右への曲がり角に「上山高原エコミュージム インフォメーション」の案内板があって、 おもしろ昆虫化石館の前にあったのと似たが載っていました。 その脇に扇ノ山へのがあります。 入口には「小ヅッコ山小屋150m」「氷ノ山後山那岐山国定公園 扇ノ山3050m」」のが立っています。 登山道に入ってすぐの所に、坂道と横木の階段のがあります。 どちらを進んでもこの先で合流しますが、登り口付近に笹が茂るを登っていきました。
上山高原エコミュージム インフォメーション
上山高原には、自然性の高いブナ林と人の営みの中で育まれてきたススキ草原があり、 イヌワシやツキノワグマ等貴重で多様な生態系が育まれてきました。 「上山高原エコミュージム」は、扇ノ山山麓に広がる上山高原や、麓の集落などをフィールドとして、 自然環境の保全や、環境と共生した暮らしを学び実践する取り組みを、 地域住民をはじめ、多様な主体の参画と協働により進めています。
上山高原では貴重で豊かな生態系を育むブナを主体とした広葉樹林とススキ草原を保全・復元しています。 上山高原は、ブナの森とススキ草原があいまって、貴重で多様な自然が見られます。 森林と草原のバランスを考えながら自然の保全・復元活動に取り組んでいます。
森林ゾーンでは、スギなどの人工林を伐採し、広葉樹の苗を植え、ブナやミズナラを中心とした落葉広葉樹林を復元していきます。 ツキノワグマに代表される森の動物の生息地になります。
草原ゾーンでは、密生しているササや灌木を刈り取り、ススキ草原を復元しています。 イヌワシのえさ場や草原の生きものの生息地になります。
ショーブ池】 上山高原の森の中にあり、四季折々の美しい表情を見せてくれています。 麓の海上の集落まで水路が引かれ、今でも農業用水として利用されています。
上山山頂のススキ草原】 かつて上山高原は牛の放牧地として常に草刈りや火入れがおこなわれていました。 現在はエコミュージアムの取り組みの1つとして多くの人の手によってススキ草原が保全・復元されています。
ブナの尾根道】 ここから、扇ノ山山頂へは、延々とブナの林が続き、森林浴を楽しみながら歩けます。 林の中はゴジュウカラやアカゲラなどブナ林の鳥も見られます。
 (特定非営利活動法人 上山高原ミュージアム、温泉町・兵庫県・環境省)
小ヅッコ山小屋 (標高1089m)
1分もせずに階段を登り切ると、手前で分かれてきた坂道が右側からします。 真っ直ぐに伸びたに続く広くて快適な道を進んでいくと、 登山口から3分ほどで小ヅッコ山小屋に着きます。 地形図に載っている1089m峰になるようです。 小屋の左を回り込むように続く広い道は、小屋の先で終わっています。 地形図には北北東へ延びる破線の道が描かれていますが、気が付きませんでした。 道は何処だろうと思っていると、小屋の正面の細木や笹などが茂る所にが続いていました。 ここ以外に道はなさそうなので、先行きがどうなるか心配ではありましたが、 桃テープが取り付けられているので大丈夫だろうと信じて、生い茂る笹を掻き分けて進んでいきました。
笹などはすぐに少なくなって、狭いながらもになってきます。 が並んでいる所を過ぎて、 点々と取り付けられているを確認しながら進んでいきました。 少し登り坂になってきた道を進んでいくと、右から来る広い道に出ました。 登山口から12分ほどの所になります。 角には中国自然歩道のが立っていて、右の道は「河合谷登山口0.8km」、 左の道は「扇ノ山頂上2.4km」、今来た道は「上山高原2.6km」となっています。 道の広さからすると、河合谷登山口から登る道の方が主ルートになるようでした。 小ヅッコ山小屋からここまでは心細いような山道でしたが、ここからは広くて明瞭な道が山頂まで続きます。
小ヅッコ (標高1169m)
雑木が茂る尾根を曲がりながら進んでいくと、綺麗なが続くようになります。 そろそろ小ヅッコだろうとは思うものの、その旨の標識類は見かけませんでした。 案内図にも載っている所なので、小さな標識でも良いので設置しておいて欲しいものです。 緩やかな尾根が続くばかりでピークなどはありませんが、曲がった樹木が生えるこの辺りを、 地形図に載っている1169m峰小ヅッコだということにしておきます。 登山口から19分ほどの所になります。
小ヅッコ大ヅッコなどの「ヅッコ」とは、頂上がなだらかなドーム型の高みを表す地元の呼び名のようです。 「ズッコ」とも表記され、そちらの方が多数派のようです。
の尾根に続く広い道を進んでいきます。 僅かな登り坂になって落ち葉が積もる道を進んでいくと分岐があります。 登山口から24分ほどの所になります。 脇には中国自然歩道のが立っていて、右の道は「大石コース 河合谷林道2.4km」、 正面の道は「扇ノ山頂上1.9km」、今来た道は「河合谷登山口1.3km」となっています。 右の道は地形図に載っている破線の道で、大石コース(*)というようですが、扇ノ山へ向かって正面に続く道を進んでいきます。
*後日に大石コースを少し歩くと噴火口跡がありました。
広くて緩やかな尾根を進んでいくと、少し泥濘んだ所にが敷かれている所がありました。 そこを過ぎた1分ほど先にもが敷かれていました。 板の上を渡ってその先へ進んでいくと、中国自然歩道のが立っていました。 分岐ではありませんが、この先の道は「扇ノ山頂上1.6km」、 今来た道は「河合谷登山口1.6km」となっていて、河合谷コースの中間地点になるようです。
小ピーク
軽いになってきた広い道を進んでいきます。 次第に傾斜が増してくるを進んでいきます。 傾斜が緩やかになってきたを登っていくと、僅かな小ピークに着きました。 登山口から37分ほどの所になります。 大ヅッコの北300m辺りにある標高1220mほどの僅かな高みのようです。 正面に見える高みがのようです。
大ヅッコ (標高1273m)
軽い降り坂になった道を進んでいくと、僅かなに着きます。 渡された板の上を進んで登り傾斜が増してくるとが現れます。 かなり段差がある所もあって、歩き難い思いをしながら登っていきました。 横木の階段を登り切って歩きやすくなったを進んでいくと、 道端に壊れた中国自然歩道のがありました。 登山口から45分ほどの所になります。 板は地面に落ちていて、この先の道は「扇ノ山頂上0.9km」、今来た道は「河合谷登山口2.3km」となっています。 道標を過ぎて少し進んでいくと降り始めます。 標識類は見かけませんが、この辺りが地形図に載っている1273m峰大ヅッコだということにしておきます。
広い道を降り始めると、正面の樹間からが見えてきますが、 まだかなり距離があるように思えました。 目指す山頂を眺めながら3分ほど降っていくと分岐があります。 脇には中国自然歩道のが立っていて、右の道は「上地コース 河合谷林道2.4km」、 正面の道は「扇ノ山頂上0.7km」、今来た道は「河合谷登山口2.5km」となっています。 右の道は地形図に載っている破線の道で、上地コースというようですが、 扇ノ山へ向かって、正面の広い道を更に降っていきます。
正面に扇ノ山を眺めながらの尾根を降っていくと緩やかな鞍部に着きます。 周囲は少し泥濘んでいて、が飛び石のようにして設置されていました。 地形図にはこの辺りから左へ分かれていく破線の道が描かれていますが、 標識類は特になく、道にも気が付きませんでした。 鞍部の先へ進んでいくと、程なくしてになってきます。
やがて現れる荒れ気味のを登っていきます。 階段が終わって歩きやすくなった道を進んでいくと、再び現れる10段ほどの横木の階段の途中に分岐があります。 登山口から1時間1分ほどの所になります。 脇には中国自然歩道のが立っていて、左の道は「畑ヶ平登山口2.3km」、 正面の道は「扇ノ山頂上0.4km」、今来た道は「河合谷登山口2.8km」となっています。 以前に道標だったと思われる「←畑ヶ平高原」「扇ノ山→」のも落ちていました。 左の道は地形図に載っている破線の道で、畑ヶ平へ続いているようですが、このまま正面の階段を登っていきます。
後日に畑ヶ平からの道を歩きました。 (「扇ノ山」を参照)
展望デッキ
横木の階段が終わって歩きやすくなったを登っていきます。 分岐から2分ちょっと登っていくと、道端に展望デッキがあります。 右側が開けていて、を見渡せる眺めが広がっていましたが、 薄雲が棚引いていたのが少し残念でした。 脇には「山陰海岸ジオパーク 扇ノ山」の案内板が立っていても載っていますが、 今回歩くルートは余り詳しくありませんでした。
中国自然歩道 山陰海岸ジオパーク 扇ノ山
扇ノ山は鳥取県と兵庫県の県境に位置する標高1309.9mの盾状火山で、 上部には西日本では数少ない良好なブナ林がまとまって残っており、 多種多様な野生生物や植物を見ることが出来ます。 火山噴出物は、新生代第四紀更新世の玄武岩や安山岩の溶岩流が主で、 山頂付近から北、北東、南西の三方向に流下し、なだらかな山体をつくっています。 標高900m前後の中腹部には河合谷高原や上山高原、広留野、畑ヶ平などの平坦な台地があり、 牧場や高原野菜の畑地として利用されています。 台地の周縁には急崖がつらなり多くの滝が見られます。
 (環境省・鳥取県)
扇ノ山 (標高1310.0m)
展望デッキを後にして、を登っていくと、 程なくしてが見えてきます。 道を塞ぐようにして生える(*)の下をくぐっていくと、 小広くなった扇ノ山の山頂に着きました。 登山口から1時間10分ほどで登って来られました。 中ほどには扇ノ山」があるので、地形図に載っている1310.0m峰になるようです。
*後日に来てみると、曲がった樹木は無くなっていました。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
山頂には二階建てになったが建っていますが、この時には外壁の修理が行われていました。 ベンチが幾つか設置され、「山陰海岸ジオパーク」の案内板もありました。 山頂の周囲には樹木が茂っていて展望はあまり良くありませんが、東から南にかけての山並みを眺めることが出来ました。 南南東の方角にはが聳え、山頂にある避難小屋も微かに見えました。 お昼にはまだ早かったのですが、ベンチに腰掛けて昼食タイムにしました。
中国自然歩道 山陰海岸ジオパーク 虫や鳥は友だち
オオムラサキ、フジミドリシジミ、エゾハルゼミ、キビタキ、アオゲラ、クマタカ、ヤマセミ
 (環境省・鳥取県)
扇ノ山避難小屋使用について
1、 この避難小屋は登山者の安全を守るため、一時避難と休憩場所として建設されたものです。
2、 この小屋は誰でも自由に使用できますが公共施設ですから大事に長く使えるよう心掛けて下さい。
3、 火の元は出るとき完全に始末をして出て下さい。
4、 ゴミ・残飯・不用品などは小屋の中に残さぬよう持ち帰って下さい。
5、 この小屋を使用したあとは、次の日とが気持ちよく使えるようきれいにして帰りましょう。
6、 小屋を出るときは、一階、二階の窓、入口戸を完全に閉めて出て下さい。
 (鳥取県自然保護課)
山頂からは道が三方へ降っています。 中国自然歩道の道標が幾つか立っていて、 へ降る道は「扇ノ山登山道・登山口2.0km・ふるさとの森6.5km」「ふるさとの森コース登山口2.0km」、 へ降る道は「姫路公園コース登山口1.8km」、 今回登ってきたへ降る道は「河合谷登山口3.2km・畑ヶ平登山口2.5km」となっています。 今回は、北へ続く道を引き返していきました。
展望デッキ
道を塞ぐようにして生えるの下をくぐっていくと、 山頂から4分ほどで展望デッキに着きます。 左側に広がるを眺めてから、その先へ降っていきます。
大ヅッコ (標高1273m)
程なくして現れる横木の階段の途中にある畑ヶ平登山口へのを過ぎていきます。 正面に見えるがやけに高そうに感じながら尾根を降っていくと、 傾斜が緩やかになったに着きます。 少し進んで登り返していくと、上地コースへのがあります。 そこを過ぎて更に登っていくと、山頂から19分ほどで大ヅッコと思われる高みに着きます。
小ピーク
高みを過ぎて僅かに降り始めた所に立つ「河合谷登山口2.3km」のを過ぎていきます。 程なくして現れるを降っていくと、僅かなに着きます。 渡された板の上を進んでその先へ軽く登り返していくと、 山頂から28分ほどで標高1220mほどの小ピークに着きます。
小ヅッコ (標高1169m)
綺麗なブナ林の中を快調に降っていくと、「河合谷登山口1.6km」のが立っています。 道標を過ぎて更に降っていくと、大石コース(*)へのがあります。 分岐を過ぎて緩やかに降っていきます。 僅かに登り坂になってきたを進んでいくと、 山頂から44分ほどで小ヅッコと思われる高みに着きます。 脇には見覚えのあるがあります。
*後日に大石コースを少し歩くと噴火口跡がありました。
降り基調の尾根を進んでいきます。 右側に杉の幼木が生えるようになると分岐に着きます。 角には中国自然歩道の道標が立っていて、右の狭い道は「上山高原2.6km」、 左の広い道は「河合谷登山口0.8km」、今来た道は「扇ノ山頂上2.4km」となっています。 ここは最初に登山口から小ヅッコ山小屋を経て広い道に出た所になります。 山頂から51分ほどで降りて来られました。 右の元来た道を降っても良いのですが、 主ルートと思われる河合谷登山口へ続くを降ることにしました。
小ヅッコ山小屋からの狭い道と比べて、やはり広い道が続いていました。 3分ほど進んでいくと、笹が茂ったに出ました。 笹の向こう側を覗いてみるとがありました。 そこを過ぎて、緩やかでを快適に進んでいきます。 分岐から7分ほど進んでいくと、厚い板敷きのボードウォークが現れます。
ボードウォークを過ぎていくと、左の樹間からが見えるようになります。 杉の幼木とブナ林との間に続くを進んでいくと、 再び厚い板敷きのボードウォークが現れます。 その上をクランク型に曲がりながら進んでいくと中国自然歩道のが立っていて、 この先の道は「河合谷登山口0.1km」、今来た道は「扇ノ山頂上3.1km」となっています。
河合谷登山口
少し左へ曲がって、途切れながら続くを進んでいきます。 ボードウォークが終わって緩やかな道を進んでいくと、 降り傾斜が増し始める所からが始まります。 階段を降っていくと、程なくして正面にが見えてきます。 そこへ向かって折れ曲がりながら階段を降っていくと、河合谷林道に降り立ちました。 山頂から1時間6分ほどで降りて来られました。 降り立った所には中国自然歩道のが立っていて、右の道は「天神池」、 今来た道は「扇ノ山頂上3.2km」となっています。 ここが河合谷登山口になるようですが、その旨の表記は見かけませんでした。 「山陰海岸ジオパーク」の案内板もありましたが、これまでに見かけたのと同様の案内図が載っていました。
中国自然歩道 山陰海岸ジオパーク
雨滝  この勇壮な滝は雨滝といいます。 この滝は袋川の上流に当たり、扇ノ山から流れ出た水が40mの高さで落下しています。 この辺りは、日本海が形成された時代(約1600万年前)は海であったため、貝の化石を産出します。 また、滝の名所として知られ筥滝、布引滝、とよ滝等四十八滝を数え、 トチ、サワグルミ、カツラ等の大木とともにすばらしい景観を構成しています。
 (環境省・鳥取県)
水とのふれあい広場
を右へ2分ほど進んでいくと水とのふれあい広場に着きます。 道の脇が広がっていて、車を何台も止められる駐車スペースになっています。 この時には数台の車が止まっていました。 山頂から降ってくる時に、登ってくるグルーブと何度かすれ違ったので、こちらから登ってきたようでした。 テーブルなども設置されていて、ひと休みするのに良い所です。 脇にはがあって、山際の数カ所からが流れ落ちていました。 が置いてあったので飲めそうに思えましたが、 それほど喉は乾いていなかったので、飲んでみるのは止めておきました。
水とのふれあい広場
ここは河合谷高原の中ほどで、標高約1100mで、ふもとには雨滝、牧場ちかくには天神池、 これより先は河合谷ダイコン畑、ブナ林などがあります。 滝から流れる水は扇ノ山の伏流水で、四季を通じ水温と水量はかわりません。 標高1310mの扇ノ山は、昭和44年に氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、皆さんに親しまれています。
来たときよりも美しく ゴミや空カンは持ち帰りましょう!
 (鳥取県・鳥取市)
池の脇からが右へ分かれています。 手前には標識が立っていて、その袂にの板が立て掛けられていました。 切通になった海上林道を登っていくと、 鳥取県と兵庫県のの看板が道の両側に取り付けられていました。 切通を抜けていくと、大きく右へ曲がっていきます。 の道を進んでいくと左側が開けてきて、山並みを見渡せるようになります。 少しずつ見え方が変わってくる景色を眺めながら進んでいきました。
あなたのゴミは山を汚しています。 ゴミは持ち帰りましょう。
氷ノ山後山那岐山国定公園第3種特別地域・水とのふれあい公園
 (鳥取県・鳥取市国府町)
海上地区
やがて、小ヅッコ山小屋のあるが近づいてきます。 になってくると、 車を止めておいたが左前方に見えてきます。 曲がり角にある今回のを過ぎていくと駐車スペースに戻ってきました。 河合谷登山口から14分ほどで到着しました。
私の車以外にもう一台が止まっていたので、今回と同じルートを登っていった人がいるようでしたが、 水とのふれあい広場の方が車が多かったので、河合谷登山口から登る方が人気があるようでした。
再訪(噴火口跡) (2022年11月12日)
大石コースの入口には中国自然歩道の標識に加えて、 「扇ノ山登山道(河合谷コース)4/10」のが立っています。 落ち葉が積もっていて道がはっきりしませんが、 「一」のタイルが嵌め込まれた石杭がある所から、西へ続くを軽く降っていきます。 所々にが巻かれた木があってルートを示しているように思えます。 僅かな登り坂になる踏み跡を進んでいくと、標高1160mほどのピーク感のない広い高みに着きます。 を探していると、少し左へ曲がって続いているようなので降っていきます。
少し降っていくと、を見かけて安心します。 傾斜が緩やかになると、を横切っていきます。 正面の僅かな高みへ向って、両側に笹などが茂るを進んでいきます。 に出て、軽く登っていきます。 傾斜が緩やかになると、「一七」のタイルが嵌め込まれた石杭が倒れています。
噴火口跡
石杭を過ぎたすぐの所の左側にが幾つか巻かれています。 青テープを辿って左へ曲がり、大きなに向っていきます。 杉の木まで来ると、大きな穴があります。 標識類は見かけませんが、これが噴火口跡のようです。 大石コースの入口から13分ほどの所になります。 摺鉢状の噴火口跡を時計回りに巡って眺めていきます。
情報によると他にも噴火口跡があるようですが、良く分からないので、ここで引き返しました。