奈佐森林公園
概 要 奈佐森林公園は豊岡市目坂地区にあって、周囲を目坂生活環境保全林に囲まれた公園です。 今回は保全林に設定されている遊歩道を歩きます。 一番高い所にある東屋からは、山並みや公園を眺めることができます。
起 点 豊岡市 目坂地区
終 点 豊岡市 目坂地区
目坂地区…遊歩道入口…谷筋…362m峰…遊歩道出口…多目的広場…目坂地区
所要時間 0時間50分
歩いて... 遊歩道は広くてよく整備され、要所には標識も設置されていました。 傾斜が増す所には横木の階段が設置されていて、歩きやすくなっていました。 案内図には公園の周囲を取り囲むようにして遊歩道が幾つも描かれていますが、この時には南西部にあるだけでした。 他のルートは廃止されたのか、道が分からず標識類も見かけませんでした。
関連メモ 旧大岡寺庭園
コース紹介
目坂地区
豊岡の市街地から県道242号を南下していきます。 県道1号に入って目坂地区を西進していきます。 集落を抜けていくと「←奈佐森林公園」の標識の出るT字路があります。 そこを左折して坂道を登っていくと、橋を渡った先にがあります。 脇には「豊岡市奈佐森林公園案内図」と題したがあって、 すぐ先の橋の際から遊歩道が始まっているように描かれていますが、草や笹が茂るばかりで、それらしい道は見かけませんでした。 そこから歩く予定でしたが、上まで車で登ってみることにしました。 クネクネと曲がりながら続く狭い坂道を登っていくと、奈佐森林公園駐車スペースに着きます。 脇には「奈佐森林公園施設配置図」と題したがありました。 道路の先に白い標識が見えたので、この図の左側に載っている「遊歩道」を歩くことにしました。
下の駐車場と上の駐車スペースの案内図では、描かれている遊歩道の量がかなり違います。 実際に歩いてみると駐車スペースの案内図の左側に載っている道以外は分からず標識類も見かけませんでしたが、 他のルートは廃止されたということでしょうか。
豊岡市奈佐森林公園は下記の期間は休園します。
休園期間 10月1日から翌年3月31日まで
休園期間中は、キャンプ用施設・ふれあい館等は利用できません。
 (豊岡市市役所コウノトリ共生部農林水産課)
山芋堀等の入山はご遠慮下さい。
この周辺は保安林です。 樹木を折ったり土地の形状を変えることは禁止されています。
 (豊岡市)
遊歩道入口
駐車スペースの脇にある縦杭の階段から舗装路に出て右へ登っていくと「遊歩道」のが立っています。 ここから左へ戻るようにして続く広いを進んでいきます。
遊歩道
この周辺は保安林(生活環境保全林)です。 樹木を折ったり、土地の形状を変えることは禁止されております。 山いも堀等の入山はご遠慮ください。
 (豊岡市)
水源かん養 保健 保安林
所在場所 豊岡市目坂字シナン谷ほか
この付近一帯の山林は、保安林に指定されています。 次の行為をしようとするときは、豊岡農林事務所へ相談してください。
1.立木竹の伐採及び損傷
2.下草・落葉・落枝の採取
3.樹根・土石の採掘・その他土地の形質の変更
山火事に注意しましょう。
 (兵庫県)
木を大切に!!
枝を折らないで
中央広場
広くて歩きやすい道を緩やかに登っていきます。 一帯は樹木が疎らに植えられた緩やかな斜面になっていて、案内図によると中央広場というようです。 道なりに右へ曲がりながら、に沿って登っていきます。
中央広場からの道を併せて左へ曲がっていくと、が咲いていました。 その先を右へ曲がってを登っていきます。 雑木林に入って左へ曲がり始めると、幅の広い横木の階段が現れますが、 段差は低くて土が流れ出ている訳でもなくて、歩きやすくなっていました。
歩きやすいを登っていきます。 階段が終わった所に設置されている「山火事注意」の看板を過ぎると、 道の中ほどが少しきたので、縁の方を歩いていきました。 右へ曲がり始めると抉れは終わって、再びが現れます。 階段が終わってその先へ進んでいくと、坂を登り切った所に「遊歩道」の標識が立っています。 遊歩道入口から8分半ほどの所になります。 標識の脇から左へ(*)が分かれていますが、標識の指す正面の道を降っていきます。
*後日に左の広めの道を歩きました。 (「旧大岡寺庭園」を参照)
山火事注意
守ります 山の緑と 防火のマナー
タバコの投げ捨てはやめましょう
 (森林国営保険、兵庫県)
標識の先に続くを降っていきます。 1分半ほど降って階段が終わると、緩やかな所に出ました。 僅かな沢に架かるを渡っていくと、「遊歩道」のが立っています。
緩やかになったを進んでいきます。 道に沿って植えられているが花を咲かせていました。 その先へ進んでいくと分岐(*1)があります。 遊歩道入口から12分ほどの所になります。 正面に緩やかに降っていく道も十分に歩けそうな様子ですが、案内図に載っているふれあい館の辺りへ降りていく道でしょうか。 正面の道(*2)にも興味がありましたが、脇に立つ「遊歩道」の標識に従って、左前方の横木の階段を登っていきました。
*1 分岐の手前から左の谷に入った所に「大岡山」の標識があって、そこから大岡山を一周する道に登っていけます。 (「旧大岡寺庭園」を参照)
*2 後日に正面の道を歩きました。 少し降った所から右へ曲がって、石垣が設置された段々畑跡の脇を降っていきます。 地形図に破線で載っている道のようです。 東屋が建っている所まで降りると、傍には「」と刻まれた大きな石や顕彰の碑があります。 右側の下には「奈佐森林公園施設配置図」に描かれている修景池がありますが、湿地のようになっています。 その脇を経て中央広場まで歩道が続いています。 東屋から左へ曲がっていく道をひと降りすると、ふれあい館の前の舗装路に降り立ちます。 ここから舗装路まで、遊歩道にしても問題のなさそうな広い道が続いています。
(ルート図には緑色の線で示しておきます。「旧大岡寺庭園」を参照)
横木の階段を登っていくと、すぐに緩やかな道になります。 僅かな起伏はあるものの快適なが続きます。 広いを過ぎて降り坂になってきた道を進んでいくと、 右側にふれあい館管理棟などが見える所がありました。
谷筋
開けて明るくなってきたを降っていくと、先の方に白い標識が見えてきました。 そこへ向かって降っていくと谷筋に着きました。 遊歩道入口から19分ほどの所になります。 左から流れてきた沢が、埋設された太い鉄管を通って右へと流れ出ていました。 鉄管を過ぎたすぐの所に「遊歩道」の標識が立っていました。
左から右へ曲がっていくとが現れます。 階段は一旦途切れますが、程なくしてまた現れます。 段差は高くはなくて土も流れ出していないので、容易に登っていくことが出来ます。
左へ曲がって、横木の階段を更に登っていくと、次第に広くてになってきます。 右から左へと僅かに曲がりながら登っていくと分岐があります。 緩やかな道は正面へ続いていますが、右前方の僅かな高みへも道が続いています。 正面の道には(*)が見えていますが、 上に見えているへ向かって、右前方の高みへ登っていきました。
*白い標識の脇から左へ道が分かれています。 来る途中の駐車場にあった「豊岡市奈佐森林公園案内図」と題した案内板に「遊歩道」として載っている道で、 その駐車場まで続いているように思えますが、整備されていなくて廃止になった雰囲気でした。
362m峰
広い尾根を登っていくと、程なくして展望台のようなが建つ高みに着きました。 遊歩道入口から23分ほどで登って来られました。 今回歩いた中で一番高い所で、三角点などは見かけませんでしたが、地形図に載っている362m峰になるようです。
右側には山並みや公園を見わたせる眺めが広がっていました。 車を止めてきたもよく見えましたが、出発時よりも車の台数がかなり増えているようでした。 東屋の短い階段を登ると、中には腰掛けるのに具合のいいが設置されていました。 目の前に広がるを眺めながら、ここでひと休みしていきました。
落ち着いたところで、東屋の先へ降っていきます。 降り始めたすぐの所で、手前で分かれてきた道が左からしてきます。 脇には「山火事注意」の看板が立っていました。 その道を併せて降り始めると、すぐにが現れます。 登ってきた時と同様に、段差が低くて歩きやすい階段になっていました。 何度か曲がりながら降っていくと、階段は3分ほどで一旦途切れます。
山火事注意
守ります 山の緑と 防火のマナー
タバコの投げ捨てはやめましょう
 (森林国営保険、兵庫県)
緩やかになった道を進んでいくと、 すぐの所に生える葉が茂っていないの先から、再び横木の階段が続くようになります。 展望の開けない雑木林に続くを曲がりながら淡々と降っていきます。 1分ちょっと降って階段が終わり、緩やかになった道を進んでいきます。
広くて快適な道を降っていくと、道は鋭く曲がっていきます。 東屋から6分ほど降った所になります。 ここから斜面を斜めに横切るように続く道を降っていきます。
遊歩道出口
広い道を真っ直ぐ降っていくと次第に眺めが広がって、 正面には、 左を振り返るとが少し見えてきます。 そのまま真っ直ぐ降っていくと舗装路に降り立ちました。 東屋から11分ほどで降りて来られました。 降り立った所には「遊歩道」のが立っていました。 右に続く舗装路のすぐ先にはふれあい館が見えていて、賑やかな声が聞こえてきました。 この時には「キッズワイルド」が催されていて、出発前の説明が行われているようでした。 駐車スペースに増えていたのは、そのイベントに参加する人達の車のようでした。 ここは、左へ続く舗装路を進んでいきました。
多目的広場
右下に続く(常設テントサイト)を眺めながら舗装路を緩やかに降っていきます。 正面に山並みを眺めながら降っていくと多目的広場に着きます。 広場の周囲には、炊事棟、倉庫・シャワー棟、トイレ、キャンプファイヤー場などがありました。 広場の先には、草地になったキャンプ場(持ち込みテントサイト)もありました。
常設テントサイトの利用について
気持ちよく利用していただくために次のことを守って下さい。
◎テントサイトでの花火は禁止します。
◎テントサイトを掘り起こしたり、貸出し用品やテント施設に落書きや加工をしないで下さい。
◎テント内では飲食をしないで下さい。
◎テント内では土足や喫煙等火気の使用を禁止します。
◎備付けの野外炉以外では焚火等を禁止します。
◎発生したゴミや残飯、缶、ビン類は各自持ち帰り下さい。
◎他の利用者に迷惑のかかる行為はしないで下さい。
◎使用後は、テントサイトを清掃し管理人に連絡して下さい。
使用者の責任により施設を損傷した場合には、補修のための経費を負担していただく場合ばありますのでご注意下さい。
 (豊岡市奈佐森林公園)
の左側から常設テントサイトへ続く道へ入っていきます。 少し左へ曲がりながらの間を降っていくと、 小川にが設置されています。 その上に続く横木の階段を登っていきます。
目坂地区
階段はすぐに終わってになりなますが、 管理棟が近づいてくると、再びが現れます。 階段を登り切って生け垣の間を抜けると、車を止めておいた駐車スペースに着きます。
左側にはがあるので入ってみると、パンフレットなどが置いてありました。
奈佐森林公園
奈佐森林公園は、大岡山の麓に位置し(標高130〜470m)、周囲を86haの広大な目坂環境保全林が包んでいます。 春から秋にかけて花を咲かせ実を結ぶ木々などが約63種類26,000本植栽されています。 公園内ではウグイス、ホオジロなどの野生の鳥類も数多く見られ、 また、約5.5kmの自然遊歩道を歩きながら、大自然に触れあうこともできます。
 (出典:パンフレットより抜粋)
今回歩いた遊歩道の距離は2kmもないので、パンフレットに載っている「約5.5km」というのは、 当初は設定されていたが現在では利用されなくなった道も含めた距離のように思えました。