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栗栖野地区
豊岡の市街地から国道312号を南下していきます。
祢布交差点を曲がって国道482号を西進していきます。
カーブが続く道を登って名色地区を過ぎて栗栖野地区に入ると、道の駅「」があります。
ここに車を止めさせてもらって歩く準備をしました。
併設されている観光案内所に、周辺を案内したパンフレットが置いてあるので参考になります。
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観光案内所の左側から神鍋山へ続く道があるようですが、
この時には温泉施設の建設工事中で通れなかったので、
右側にある「お食事処かんなべ」の前を過ぎた所にあるを降っていきました。
すぐに「道の駅神鍋高原」のゲートをくぐると十字路に降り立ちます。
「栗栖野グラウンド」や「ゆとろぎ」などの標識が指す左の道を進んでいきます。
すぐにあるを左折して坂道を登っていくと、
スキー場になった神鍋山が正面に見えてきます。
真っ直ぐ登っていくと道が二手に分かれていますが、いずれの道を進んでも1分ほど先で合流します。
今回は右側(正面)の道を登っていきました。
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登山口
手前で分かれてきた道を合わせて、正面のに向かって登っていきます。
スキーロッジの脇まで来ると、には舗装路が二つあります。
その道の傍に「噴火口」のが立っています。
標識には「神鍋山 山頂噴火口登山道」の紙が取り付けられていて、
左側へ緩やかに登っていく舗装路は「ゆっくり遊歩道コース(徒歩約20分)」、
右側に続く道は「斜面直行コース(徒歩約10分)」となっています。
この時にはには雪が少し積もっていて、
「これより先、許可なく車輛進入禁止!」の立札もありました。
左右どちらから登ってもいいのですが、今回は「ゆっくり遊歩道コース」から登って「斜面直行コース」を降って来ることにしました。
ゆっくり遊歩道コース
お車での山頂登山はご遠慮ください。
(遊歩道は歩行者専用です)
山野草を愛でながらゆっくり歩きましょう。
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舗装された遊歩道を歩き始めるがあります。
そこを過ぎていくと、路傍にが佇んでいて、
寄り添うように「四番 千手千眼観世音」の標柱も立っていました。
採番された同様の石仏は山頂まで点々と続いていました。
石仏を過ぎていくと左側が開けてきて、谷向かいの万場スキー場や旧名色スキー場などが眺められるようになります。
名色スキー場は2010年のシーズンを最後に廃業になりました。
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「五番 十一面千手千眼観世音」のを過ぎていきます。
「六番 千手千眼観世音」のを過ぎていくと、
道はヘアピン状に右へ曲がっていきます。
曲がったすぐの所には「七番 二臂如意輪観世音」のが佇んでいました。
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大きな樹木の袂に佇む「八番 十一面観世音」のを過ぎていくと、
道は大きく左へ曲がっていきます。
曲がり角からすぐの所にあるゲレンデに出てみると、下の方には登山口にあるなどがよく見えました。
しばらくは石仏を見かけなくなったを緩やかに登っていきます。
どうしたのだろうと思いながらも進んでいくと、
やっと「九番 不空羂索二因八臂観世音」のが佇んでいました。
「十番 二臂千手観世音」のを過ぎていくと、塔の立つ山が見えてきました。
よくは知らないのですが、方角からすると三川山でしょうか。
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ヘアピン状に右へ曲がる所まで来ると、未舗装路が左へ分かれていきます。
入口にはが立っていて、左の道は「市民農園0.5km」、右の遊歩道は「神鍋山山頂0.2km」となっています。
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東屋
山頂へ向かって右へ曲がっていくと、が開けて眺めが広がってきます。
「十一番 准胝観世音」のを過ぎていくと、噴火口を巡る遊歩道に建つ東屋に着きました。
「神鍋山 山頂噴火口登山道」の紙があった道標の立つ登山口から19分ほどで登って来られました。
には円弧状のベンチが設置され、中央にはウサギの絵が描かれたがありました。
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東屋の前には噴火口が広がっていました。
脇には「神鍋高原・神鍋山」と題した解説板がありました。
上空から噴火口を写したも載っていました。
今回登ってきたゆっくり遊歩道コースの道、噴火口を巡る遊歩道、斜面直行コースの道などが写っていて参考になります。
山陰海岸ジオパーク 神鍋高原・神鍋山 氷ノ山後山那岐山国定公園
神鍋高原・神鍋山(氷ノ山後山那岐山国定公園)
この神鍋火山(神鍋山)は神鍋火山群の中では最も新しく、約2万年前にできた火山です。
神鍋火山はスコリア・火山弾・火山岩塊などの放出物で造られた噴石丘で、基底の直径は約700m、比高は約120mです。
山頂には周囲約750m、深さ約40mのすり鉢状の火口が見られます。
神鍋火山の北西側には約20万年前にできた大机火山、南東の麓には太田火山のほか、
やや離れてブリ火山や清滝火山などの数万年〜約70万年前にできた火山が分布しています。
稲葉川沿いには、神鍋火山から流れ出た溶岩が八反の滝や十戸滝など大小合わせて10以上の滝を形成しています。
そのうち八反の滝が最大で落差は24mあります。
また、二段滝のそばには溶岩瘤、神鍋火山の麓には天然の冷蔵庫となっている風穴など、
神鍋高原は火山が造った様々な名勝があります。
(豊岡市)
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展望地
に噴火口を巡っていきました。
登ってきた遊歩道との分岐点にはが立っていて、
噴火口を巡る道は「山頂周回コース0.7km」、登ってきた遊歩道は「湯の森ゆとろぎ0.3km」となっています。
歩き始めた所にが2体佇んでいました。
脇には「番 千手観世音」の標識が立っていました。
番号は剥がれていて分かりませんでしたが、前後関係からすると「十二番」のように思われます。
右側に噴火口を眺めがら進んでいくと、曲がり角にベンチが幾つか設置された所がありました。
ベンチの脇には「十三番 二臂如意輪観世音」のが佇んでいました。
左側に山並みが広がる展望地になっていました。
眺めを時計回りに載せておきます。
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遊歩道を先へ進んでいくと、雪が少ない所に「十四番 如意輪観世音」のがありました。
少し登り坂になってきたを進んでいくと、先の方に東屋が見えてきます。
右側に広がるを眺めがら登っていきます。
「十五番 十一面観世音」のや「十六番 楊柳十一面千手千眼観世音」のを過ぎていくと、
「原田勢登次君遭難碑」がありました。
達筆すぎて読めない字があったり誤読しているかも知れませんが、碑文を載せておきます。
原田勢登次君遭難碑
兵庫県城崎郡日高町芝 原田勢登次
兵庫県立豊岡農業高等学校二年生
昭和三十七年二月十六日大十三回兵庫県高校スキー選手権大会男子長距離競技にて敢闘むなしく遭難
強い責任感と敢闘精神を永遠にたゝえます。
昭和四十五年八月 豊岡農高スキー部OB有志
きさらぎの風は はだをさし 吹雪は狂_り 太田の原 武錬の力きそうとき にないし功 あげんとて
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山頂展望台
遊歩道を更に登っていくと東屋があります。
この先で見かけた道標によると「山頂展望台」というようです。
傍には「十一面観世音」のが佇んでいましたが、番号は分かりませんでした。
「神鍋山の落葉広葉樹林は…」の解説板もありました。
雪を被っていたので払い除けてみましたが、文字は消えかかっていてよく読めませんでした。
振り返ると、噴火口の向こうには、
先ほどのやなどを見渡せる眺めが広がっていました。
東屋の隣には、四角推状に石を積み上げたピラミッドのような形をしたがありますが、
由緒などを記したものは見かけませんでした。
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東屋の先で道がに分かれています。
右側の噴火口沿いの道が遊歩道のようですが、先ずは左側の道を歩いてみました。
林の中に続く広い道を進んでいくとがあります。
角にはが立っていて、右の道は「山頂周回コース0.1km」、
左の道(*)は「市民農園0.6km・風穴0.8km」、今来た道は「山頂展望台0.1km」となっています。
正面の道には何も示されてはいませんが、すぐの所に電波塔が見えているので行ってみました。
金網柵で囲まれた所に電波塔が立っていましたが、名前は分かりませんでした。
この辺りが地形図に載っている469m峰でしょうか。
*後日に左の道を歩きました。
(「 神鍋山」を参照)
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電波塔の右側を降っていくとがあります。
周回コースへは右へ曲がっていくのですが、
左のすぐ先にが見えていたので、ちょいと立ち寄っていきました。
積もった雪を踏みしめながら近づいていくと、「下り線は乗車できません」の立札がありました。
このは登り専用のようでした。
前方にはゲレンデ(*)が広がっていますが、まだ積雪量が少なくて滑走はできない状況でした。
*後日に ゲレンデを降って 439.5m峰まで歩きました。
(「 神鍋山」を参照)
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手前の分岐まで引き返して、の中を降っていきます。
左へ曲がって降っていくと、噴火口を周回する遊歩道に出ました。
右側の噴火口の奥にはが広がっていました。
正面へ降っていく前に、山頂展望台までの道をちょいと歩いてみることにしました。
少し登っていくと、右から降って来るがありました。
脇に立つ道標「市民農園0.7km・風穴0.9km」がその階段を指していました。
電波塔の手前にあった十字路から分かれてきた道のようでした。
その階段を見送って遊歩道を登っていくと、東屋の建つ先ほどのに着きました。
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東屋
山頂展望台から引き返してきて、を周回する遊歩道を降っていきます。
を過ぎて登っていくと、最初の東屋へ戻ってきました。
寄り道なども含めて、34分ほどで一周できました。
幾つも設置されたベンチの先にはが広がり、
少し手前からはを見渡せる眺めが広がっていました。
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手前のまで引き返して、の中へ入っていきます。
東屋にあった解説板の写真には道が明瞭に写っていましたが、この時には雪が積もっていて何処が道だか分からない状況でした。
それでも写真を思い出しながら、ゲレンデの中ほどまで進んでから、右へ降っていきました。
雪がない季節だと明瞭なのでしょうが、道らしき僅かな跡を辿りながら、スキーリフトの間のゲレンデを降っていきました。
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登山口
正面に広がる旧を眺めながらゲレンデの中を降っていきます。
次第に近づいてくるに向かって降っていくと、
「ゆっくり遊歩道コース」と「斜面直行コース」が分かれる最初の登山口に戻ってきました。
東屋から10分ほどで降りて来られました。
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岩倉古墳
左前方に続く元来た道を降っていけば良いのですが、
右の舗装路と左前方の道との間にのようなものが見えたので近づいてみると、
「二十四番 二臂十一面観世音」のでした。
その少し左側から広めの未舗装路が続いていたので入っていくと、
すぐの所に「二十五番 十一面千手観世音」のが佇んでいました。
雰囲気の良いを進んでいくと、
「二十六番 聖観世音」のの隣に古墳がありました。
名前を記したものは見かけませんでしたが、パンフレットによると「岩倉古墳」というようです。
石組みの古墳の中を窺ってみましたが、暗くてよく見えませんでした。
"あぶない"
古墳の中に入らないでください。
(所有者 栗栖野区、日高町教育委員会)
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古墳を過ぎてその先へ進んでいきます。
小屋を過ぎての近くから左へ曲がって広めの道に出ると、
樹木の袂にが佇んでいました。
これまでのような標柱は見かけませんでしたが、「廿七番」と刻まれていました。
広めの道に出て右へ進んでいくと、左へ曲がり始める辺りにが佇んでいました。
ここでも標柱は見かけませんでしたが、「廿八番」と刻まれていました。
そこを過ぎていくと、左から降ってくる道が合流してくる所に出ます。
最初に神鍋山へ向かっていった道になります。
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栗栖野地区
元来た道を降っていきます。
温泉施設の工事現場を過ぎていくと左右に通る車道に出ます。
そこを右折していくとに出ます。
右角にある「道の駅神鍋高原」のをくぐって階段を登っていくと、
道の駅の隣にある「お食事処かんなべ」の脇のに出ます。
お食事処の前を進んでいくと、最初の道の駅「神鍋高原」に戻ってきます。
家路に着く前に道の駅へ入ってみました。
店内を回っていると、長い形をした「」というのを売っていまいた。
普通のカボチャとは随分と形が違っていたので目に止まりました。
輪切りにして天ぷらにしたり、フライパンでバターして塩・コショウで食べると良いようです。
ご主人や子供には”おかえりなさい”、来客には”こんにちは”という気持ちを込めて、
飾り物として玄関に置いたりする利用法もあるようでした。
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