室尾山 散策:2013年10月01日
蝶の解説
アゲハチョウ科
ハゲハチョウ 一年間に3、4回発生する。幼虫はミカンやサンショなどの葉を食べている。アゲハの仲間で一番よく見られる。
キアゲハ オスは尾根などで縄張りをつくり、近づく他のオスを追い払う。幼虫はセリの仲間の葉を食べて育つ。
アオスジアゲハ 都会から奥深い山地まで見られる。幼虫はクスノキやシロダモの葉を食べる。
オナガアゲハ うしろばねのしっぽが長いので、この名前がつけられている。
クロアゲハ 山地よりも民家の周辺に多いアゲハ。5月から夏の終わりまで見らえる。幼虫はミカンの仲間を食べる。
カラスアゲハ 飛ぶ姿は黒いが、薄く青い色が付いているのが特徴。
ミヤマカラスアゲハ 青く光り、黒いアゲハのなかでもっとも美しい。5月にツツジの花によく集まる。
シロチョウ科
キチョウ この山で見られる黄色いチョウは、たぶんこのチョウのことだ。成虫で冬を越し、秋になると数が増えてくる。
モンキチョウ(オス) 明るい広場や畑で、春から秋まで見られる。幼虫はシロツメグサなどの葉を食べている。メスは一般に白い。
モンシロチョウ 家の近くや畑で飛んでいるのはこのチョウ。キャベツやダイコン畑で春から秋まで見られる。
スジグロシロチョウ この山で見られる白いチョウはこのチョウ。モンシロチョウに似ているが、はねのうらに黒いスジがある。左がメス、右がオス。
アサギマダラ科
アサギマダラ 夏、森の中をフワフワとゆっくり飛ぶ大きなチョウ。秋になると南へ千キロ以上も移動していく。
テングチョウ科
テングチョウ 頭の先がテングの鼻のようにとがっているのでこの名前がつけられた。民家の周辺でも見られ成虫で冬を越す。春に越冬した成虫がよく見られる。
ウラギンシジミ科
ウラギンシジミ 裏が真っ白、表の色は、オスはこげ茶色の地にオレンジ色、メスはこげ茶色の地に白色。夏から秋に多い。
シジミチョウ科
ツバメシジミ(オス・表) 家の近くや広場に多い。うしろばねの下のほうに小さなしっぽがあり、この名前がつけられている。春から秋まで連続して見られる。
ルリシジミ この森に多い。青い小さなシジミチョウ。ツバメシジミに似ているがしっぽがないこと、羽の裏にオレンジ色の点がないことで区別できる。春から秋まで見られる。
ミズイロオナガシジミ 雑木林で見られる。幼虫はコナラなど新芽を食べて育つ。はねの表は黒っぽいがウラは白地に黒い線が入る。6月から7月の間に見られる。
アカシジミ 森のシジミチョウ。幼虫はコナラなど新芽を食べて育つ。黄色とダイダイ色の中間のような色で、6月から7月に見られる。
トラフシジミ 表は深いむらさき色。はねのウラに動物トラのようにタテジマもようがあるのでこの名前がつけられた。幼虫はウツギの花などを食べる。
ベニシジミ 民家から畑に多い。夏になるとオレンジ色の部分が小さくなり黒っぽくなってくる。
ウナラミシジミ 春に南から世代交代をくり返しながら来たに向かって飛んでいくチョウ。この森には9月ごろからやってくる。
タテハチョウ科
ツマグロヒョウモン(オス) 最近の温暖化の影響か、北に広がっているチョウ。家の庭にもよくきます。幼虫はスミレを食べるが、パンジーが大好き。
ツマグロヒョウモン(メス) オスとメスノハネノモヨウが違い、メスははねの先に白い大きな筋がでる。
ミドリヒョウモン ハネの模様がヒョウの紋の様なので、こんな名がついている。6月に現れる。この森で一番よく見られるヒョウモンチョウ。
イチモンジチョウ 黒っぽい表に白いスジがあって、この名前がつけられた。5月の終わりころから8月にかけて現れる。
コミスジ この森でよく見られる。白い3本のスジがあるためこの名前がつけられた。5月から9月まで見られる。スイースイーと飛ぶ。
キタテハ 7月の終わりから姿を見せる。ギザギザのはねのフチに黒い点がある黄色のタテハチョウ。集落近くに多い。
ヒオドシチョウ 武士のよろいの「緋縅・ひおどし」にちなんでこの名前がつけられている。6月から現れ成虫で冬を越す。
ジャノメチョウ科
ヒカゲチョウ 民家周辺の森に多い。はねの表は薄茶色だが、うらにはきれいな目玉もようがある。
サトキマダラヒカゲ 民家に近い雑木林などに多い。少し標高が高くなると、このチョウにそっくりなヤマキマダラヒカゲが見られる。
ヒメウラナミジャノメ 人家の周辺から山道まで広い範囲で見られる。この森でもよく見かける。
セセリチョウ科
ダイミョウセセリ 必ずはねを開いてとまるセセリチョウ。6月から夏の終わりまで見られる。蜜を吸いにいろいろな花にやってくる。
アオバセセリ 6月はじめ、8月と年2回姿を見せる大型のセセリチョウ。この森では珍しい。胴体は太くすばやく飛ぶ。
コチャバネセセリ 秋になると見かける数が多くなる。森より民家の庭の花壇の花で蜜を吸っていることが多い。
イチモンジセセリ 夏から秋まで連続して見られる。田んぼの稲の葉などを幼虫は食べている。秋になると集団で移動することもある。