概 要 |
郷路岳は豊岡市但東町にある標高619.7mの山です。
山頂は南側が少し開けている程度ですが、途中にある展望台や記念碑のある広場からは
山並みを見渡せる良い眺めが広がります。
車で走行可能な郷路林道がすぐ傍を通っているので簡単に登れますが、
今回は平田地区にある黒見渓谷の入口から続く林道を経て山道を登るルートを歩きます。
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起 点 |
豊岡市但東町 黒見渓谷入口
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終 点 |
豊岡市但東町 黒見渓谷入口
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黒見渓谷入口…子ども自然村入口…登山口…郷路林道…記念碑…郷路岳…記念碑…展望台…平田分岐…登山口…子ども自然村入口…黒見渓谷…子ども自然村…専福寺…地蔵堂…黒見渓谷入口
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所要時間 |
3時間50分
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歩いて... |
林道から分かれて山道を登っていくと途中で道が不明瞭になって、
予定していた所よりも西側に出てしまいましたが、戻り時には予定していたルートを何とか歩くことが出来ました。
記念碑がある広場からは条件が良いと天の橋立も見えるようですが、この時には霞んでいてよく分かりませんでした。
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関連メモ |
郷路岳,
郷路岳
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黒見渓谷入口
豊岡市出石町から国道426号を東進していきます。
出合交差点を曲がり小谷交差点を直進して正法寺バス停を過ぎていくと、
左から右へと緩やかに曲がっていく所に、
向こう側を向いた「兵庫県子ども自然村 黒見渓谷」のが立っています。
その道路向かいにある谷筋がになります。
付近の歩道部分の幅が広がってのようになっているので、
手頃な所を選んで車を止めさせてもらいました。
数10m引き返した所から分かれていく舗装されたを登っていきます。
以前は傍にあるの左側を流れる沢に丸木橋が架かっていて渓谷を歩けたようですが、
今では砂防ダムが出来てその橋もなくなり、歩けなくなっている様子でした。
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子ども自然村入口
右へ曲がりながら林道を登っていくと、左側にがありました。
僅かな流れを過ぎて、登り坂が続く林道を進んでいきます。
谷筋に差し掛かると大きながありました。
その前を過ぎて林道を登っていくと、左へ曲がった所からが分かれて谷筋へ降っていきます。
林道の入口から12分ほどの所になります。
入口に立つの文字は消えていましたが、
かつては「ようこそ自然村へ」と書かれていたようです。
支柱にはが彫られていますが、自然村で遊ぶ子供たちの顔でしょうか。
この道は黒見渓谷を経て子ども自然村へ続いていますが、このまま林道を進んでいきます。
水源かん養 保健 保安林
所在場所:出石郡但東町平田字下山179-13
この付近一帯の山林は、保安林に指定されています。
次の行為をしようとするときは、豊岡農林事務所へ相談してください。
1.立木竹の伐採及び損傷
2.下草・落葉・落枝の採取
3.樹根・土石の採掘、その他の土地の形質の変更
山火事に注意しましょう。
(兵庫県)
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路肩が広がった所を過ぎていくと、道がに分かれています。
子ども自然村への分岐から5分ほどの所になります。
標識類は見かけませんが、右側(*)は子ども自然村を掠めて専福寺の近くへ降っていく道になります。
左側の道を登って未舗装路に変わる所まで来るとがあります。
道なりに左へ曲がって登っていくと林道が分岐しています。
林道の入口から24分ほどの所になります。
地形図では林道がヘアピン状に曲がっている所になりますが、は載っていません。
道標類は見かけませんが、ここはを登っていきます。
*後日に右の道を歩きました。
(「 郷路岳」を参照)
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道端に置かれた伐採された樹木の脇を過ぎて林道を登っていきます。
草が少し目立つようになってきたを2分ほど登っていくと、
右前方にが見えてきました。
今回登る郷路岳かとも思いましたが、方角からするとその西北西900m辺りにある標高500mほどの高みになるようです。
進むにつれて右側が次第に開けてきて、山並みを見渡せるようになりました。
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登山口
山襞を縫うようにして続く林道を進んでいきます。
小さな谷筋に差し掛かると、沢の水が道の下に埋設された土管を通って谷へと流れ落ちていました。
そんな谷筋を3つほど過ぎていくと広くなった所に出ました。
最初の黒見渓谷入口から37分ほどで着きました。
左右には林道が通っていて、手前の道幅が広がって駐車スペースのようになっていました。
左右に通る林道は郷路林道から分かれてきた道になるようです。
その曲がり角から、へ登っていく横木の階段があります。
登山口には「くり園1.0ha 1.3km」「優良保全林6.0ha」「展望台1.2km」のが立っています。
今回は正面の尾根に続く山道を登っていきますが、その前にここでひと休みしていきました。
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ひと息入れた所で、「展望台1.2km」の標識に従って横木の階段を登っていきます。
階段は延々と続くのかと思っていると10数段で終わって、
その先にはの生える尾根道が続いていました。
植林地と雑木林を分ける尾根を登っていきます。
が幾つも頭を出している所を過ぎていきます。
所々には赤テープが取り付けられていて、ルートを示しているようでした。
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程なくして植林地の中を登るようになります。
が明瞭になっている部分もありましたが、踏み跡程度の道が続きます。
時折取り付けられている赤テープを確認しながら登っていきました。
やがて植林地から雑木林に変わってくると尾根が広がって斜面状になってきました。
道を塞ぐを過ぎて登っていくと次第に不明瞭になってきて、
何処を登れば良いのか分からなくなりました。
上を目指して登っていけば郷路林道へ出られるとは分かっていても、
明瞭な踏み跡は見かけないし、右側の斜面は木が茂っている様子なので、
歩き易そうに思えたを横切るにして進んでいきました。
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郷路林道
すぐに林道へ出られるだろうと思いながら、斜面を横切っていきました。
僅かな水の流れを過ぎて進んでいきますが、斜面は何処までも続いていました。
赤テープも見かけなくなって、正規の道を外れたのが分かってきました。
このまま進んだのでは有らぬ所へ行ってしまうように思って、
右上に見えてきたを目指して、歩き易そうな斜面を登っていきました。
電線や電柱が見えてくると、の袂に登り着きました。
正面の下には、尾根を切り開いたが通っていました。
左右に延びる尾根には小径が続いていましたが、
左へ降っていくとすぐに舗装されたに出ました。
登山口から29分ほどで登って来られました。
出た所には「展望台0.5km」のが立っていました。
降ってきた小径を指しているように思えましたが、
正規の道を外れて気も沈みがちだったので、ここは林道(*)を歩いていくことにしました。
降ってきた 小径は、 展望台からの戻り道の「くり園0.5km・展望台0.4km」の標識が立つ 平田分岐へ続いているように思えましたが、
確かめた訳ではありません。
*左へ続く 郷路林道は「 郷路岳」を参照。
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登り基調の郷路林道を4分ほど進んでいくと、右側からが降ってきました。
先ほどの小径から分かれてきた道でしょうか。
その道を併せて更に1分ほど進んでいくと、路肩が広がった所がありました。
左側からはが見え、
右側には「ひょうご森林浴場50選 郷路岳」のがありました。
少し先には「昭和59年度自治振興事業 郷路岳森林公園 散策道L-1.7km」のもありました。
山際には広場やコンクリート製のトイレがありました。
上の方には展望台になっている東屋も見えていましたが、戻り時に立ち寄ることにして、
このまま郷路岳へ向かっていきました。
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記念碑
一旦緩やかになって再び登り坂になってくる林道を進んでいきます。
坂を登り切ると、開けた広い場所に着きました。
郷路林道に降り立った所から17分ほどで着きました。
道路脇には「民有林道郷路線 記念碑」と刻まれたがありました。
左側はとても広いスペースになっていて、車を何十台も止められる広さがありました。
北東側が開けていて、を見渡せる眺めが広がっていました。
広場の両側には無線塔が立っていました。
は兵庫県の「郷路岳中継局」というようですが、
の名前は分かりませんでした。
景色を楽しみながら、しばらく休憩していきました。
民有林道郷路線 記念碑
県営過疎代行林道
路線名 | 郷路線 |
事業主体 | 兵庫県 |
工期 | 昭和56年7月〜昭和62年10月 |
延長 | 9423メートル |
事業費 | 7億3599万円 |
昭和62年11月
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落ち着いたところで、郷路岳へと向かっていきます。
記念碑を過ぎて降り始めると、すぐの所の右側にが取り付けられていました。
そこからが郷路岳へ続いていますが、
今回はもう少し先の方から登ることにしました。
S字形に曲がりながら林道を緩やかに降っていくと、
左へ曲がっていく角に「郷路岳入口」のが立っていました。
記念碑から2分半ほどの所になります。
今回はここから登っていきました。
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郷路岳 (標高619.7m)
何処が道だか分かりませんが、下草のないの斜面を2分ほど真っ直ぐ登っていくと、
郷路岳の山頂に着きました。
中ほどにはがあるので、地形図に載っている619.7m峰になるようです。
傍には「郷路岳620m」の標識が置かれていました。
周囲には樹木が茂っていて展望は良くありませんが、
南側が少し開けていてが見えました。
山頂は狭いので、先ほどの記念碑のある広場まで引き返して昼食をすることにしました。
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林道に引き返して広場まで戻ってもいいのですが、
少しでも山道を歩こうと、北側に続く尾根に入っていきました。
明瞭な道とはいかないまでも、尾根にはが続いていました。
右側の樹間から林道を眺めながら尾根を進んでいくと、先ほどのが見えてきました。
確かもう少し先に入口があったはずだと思い出しながら進んでいくと、
少し右へ曲がった先で、先ほどの赤テープが取り付けられていた所に出ました。
山頂から4分ほどで降りて来られました。
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記念碑
記念碑のある広場に戻って、端に並んでいる座り心地が良さそうなに腰かけて、
景色を眺めながら昼食タイムにしました。
山名などは特定できませんでしたが、左から右にかけての眺めを載せておきます。
食事をしていると、軽ワゴンで登ってきたお兄さんが近寄ってきました。
ここから天の橋立が見えるので、時々様子を確認しに登ってくるとのことでした。
に見えると教えてもらいましたが、この時には霞んでいてよく分かりませんでした。
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展望台
お腹が満ちて景色も楽しんだら、展望台へ向かって郷路林道を引き返していきます。
10分ほど降っていくと、「郷路岳森林公園」の標識のあるに戻ってきました。
舗装路から芝地に入ってすぐに左折していきます。
トイレ設備の脇を過ぎて横木の階段をひと登りするとの建つ展望台に着きました。
振り返ると、先ほどの記念碑のある広場とは少し角度の違う眺めが広がっていました。
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眺めを確認したら、へ進んでいきます。
少し先まで広い道(*)が続いていますが、すぐの所から左の尾根へ登っていくに入っていきます。
雑木林の尾根を少し登っていくと、次第に右へ曲がっていく所に「くり園0.8km」のが立っていました。
*広い道の終点からも尾根に出られます。
(「 郷路岳」を参照)
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緩やかな尾根を右へ曲がりながら進んでいきます。
右下には先ほどの広い道が見えていたので、その奥からも登って来られるようでした。
樹間から林道を眺めながら緩やかで広い雑木林の尾根を進んでいくと、
向こう側を向いた「キャンプ地」のが立っていて、右側を指していました。
右側には明瞭な道は見かけませんでしたが、
下の方に見えている平らな所がキャンプ地なのでしょうか。
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平田分岐
キャンプ地への標識を過ぎて緩やかな尾根を更に2分ほど進んでいくと分岐がありました。
展望台から7分ほどの所になります。
脇にはが2つ立っていて、正面の道は「くり園0.5km」、
左前方の道は「平田へ3.0km」、今来た道は「展望台0.4km」となっています。
最初に郷路林道に降り立った所にあった「展望台0.5km」の標識と併せて考えると、
この先へ100mほど進んでいくと、林道へ降りられるように思えましたが、
登山口から登ってきて正規の道から外れた道を引き返すことになるので、
道が明瞭に続いていることを祈りながら、左前方に続く平田地区への道を降っていきました。
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左肩下がりの道を降っていきます。
5分ほどはも明瞭でしたが、
尾根が広がるにつれて次第に何処が道なのか分からなくなりました。
『やはりこうなるんだよな』と思いつつ、左右を確かめながら降っていきました。
左へ行きかけていたのを少し右の方へ軌道修正して降っていくと、見覚えのある倒木が道を塞いでいました。
脇の樹木には赤テープが取り付けられていました。
これは登ってきた時に通った道だと分かって安心したのでした。
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時折取り付けられている赤テープを確認しながら、植林地になった尾根を降っていきます。
不明瞭な所では、少し窪んでいる所が道だと信じて降っていきました。
見覚えのあるのようになった所を過ぎて更に降っていきます。
が幾つも頭を出している所を過ぎて、
次第にイワカガミが見られるようになってくる尾根を降っていきます。
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登山口
梢越しにが見える所を過ぎていくと、
眼下にが見えてきました。
最後にを降っていくと、左右に通る林道に降り立ちました。
平田分岐から23分ほどで降りて来られました。
振り返ってを確認してから、元来た林道を降っていきました。
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埋設された土管の水路が通る小さな谷筋を3つ過ぎていきます。
次第に広がってくるを眺めながら林道を降っていきます。
林道のを左折して、
少し先にあるを道なりに右へ曲がっていきます。
舗装路になった道を降っていくと、左から道が合流する二股に着きます。
左の道(*)は子ども自然村を掠めて専福寺の近くへ続いていますが、このまま真っ直ぐ降っていきます。
*後日に左の道を歩きました。
(「 郷路岳」を参照)
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子ども自然村入口
二股から5分ほど降っていくと、子ども自然村への入口に着きます。
登山口から19分ほどで降りて来られました。
笑い顔のの袂から続く小径を降っていきます。
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黒見渓谷
雑木林に続く広めのを1分ほど降っていくと、
大きな石がゴロゴロしている黒見渓谷に着きます。
渓谷は国道426号まで続いていますが、明瞭な散策路らしきものは見かけなかったので、
渓谷を歩くのは諦めて、を渡ってその先へ進んでいきました。
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子ども自然村
木橋の先に広がる雑木林を進んでいくと、
を茂らせた木が陽光を浴びてモミジのような色をしていて綺麗でした。
その先はなどが幾つかある小広い所になっていました。
この辺り一帯が子ども自然村になるようです。
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中ほどを進んで左への道を分けて軽く登っていくと、左右に通る林道に出ました。
先ほどの二股から分かれてきた道(*)になります。
右側の草地には「子どもの森in子ども自然村」と題したが設置されていました。
*後日に左の道を歩きました。
(「 郷路岳」を参照)
もったいないKids植林プロジェクト 子どもの森in子ども自然村
この森はノーベル平和賞受賞のワンガリマータイさんが提唱する「もったいない」精神に賛同し、
子ども自然村の子どもたちが将来の夢を豊かに実るよう祈りを込めて(社)国土緑化推進機構「緑の募金」を活用して植えました。
平成22年3月21日 社団法人兵庫県子ども会連合会、豊岡市但東町平田区
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林道を右へ降り始めると、すぐの所の山際に水場がありました。
円筒形のタンクに貯められた水が樋や管から流れ出ていました。
手に少し受けて飲んでみましたが、冷たくて美味しい水でした。
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道端に置かれた「Wellcome to 〜子ども自然村〜」のを過ぎていきます。
の脇を進んでいくと防護扉がありました。
「開放厳禁」とのことですが、この時には開け放たれていたので、そのまま通過していきました。
開放厳禁
出入の際には必ずしめて下さい。
(平田区長)
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防護柵を過ぎていくとが広がってきます。
左側には道を建設中のようでしたが、出されている看板によると、「砂防えん堤工事」とのことでした。
本堤は高さ11.0m、幅99.7mと大きなものになるようでした。
右側の墓地を掠めて、S字形に曲がりながら坂道を降っていきます。
ダンプトラック積込場所を過ぎて降っていくと、平田地区を流れる川沿いに降り立ちました。
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専福寺
右側の川に架かる橋を渡ったすぐ先に専福寺がありました。
子ども自然村入口から15分ほどで降りて来られました。
石段を登って境内に入ると、正面に本堂があり、右側に寺務所になっている庫裡と思われる建物がありました。
左側にはなどがありましたが、お寺の謂れなどを記したものは見かけませんでした。
放光山 専福寺
雨がふってもブツブツいうまい 雨の日には雨の日の生き方がある
どの子も子どもは星 みんなそれぞれがそれぞれの光をいただいてまばたきしている
自分は自分の主人公 自分をりっぱにしあげていく責任者
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地蔵堂
専福寺を後にしての集落に続く道を右へ進んでいきます。
左側に広がるを眺めながら道なりに進んでいきます。
左からの道を併せていくとに出ます。
その右側に地蔵堂がありました。
中にはお地蔵さんが沢山安置され、千羽鶴もお供えされていました。
「地蔵堂増築」と題した寄付芳名を記した板によると、「中上地ヨリ下地へ移転」となっていました。
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黒見渓谷入口
道路向かいにあるの建物を眺めながら進んでいくと、
歩道がに分かれていました。
その間が細長いになっていました。
花木も植えられているようでしたが、この時には花は咲いていませんでした。
歩道が合流した先へ進んでいくと、車を止めておいた黒見渓谷入口に戻ってきました。
専福寺から13分ほどで着きました。
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