加美525m峰
概 要 多可町加美区の奥荒田・寺内・的場の境にある525.0m峰(点名:的場山)へ登ります。 県道8号にある新松か井の水公園を起終点とし、旧道を通って松か井の水を訪ね、 高坂峠の手前から作業道奥山3号線に入って森林基幹道笠形線に出て山頂へ登り、 森林基幹道笠形線に降りて新松か井の水公園へ戻るルートを周回します。
起 点 多可町加美区 奥荒田地区
終 点 多可町加美区 奥荒田地区
奥荒田地区…旧道口…松か井の水…坂峠…林道出合…登山口…525.0m峰…8番鉄塔…下山地…奥荒田地区
所要時間 3時間40分
歩いて... 作業道奥山3号線には崖崩れした所が何ヶ所もあります。 ススキや松の幼木などが茂る所や大きな石がゴロゴロしている所もあって荒れています。 525.0m峰への登りと降りに明瞭な道はなく、薮漕ぎする所もあります。 急坂になっていて、樹木に掴まりながら登り降りすることになります。 山頂は樹木に囲まれていて、残念ながら眺めは広がりません。
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コース紹介
奥荒田地区
神河町を通る国道312号の神崎総合病院前交差点から県道8号を北東へ進んでいきます。 宮の下バス停を過ぎると、右を流れる越知川にが架かっています。 正面に続く県道367号を見送って、を渡っていきます。 新高坂橋を渡った所から右へ分かれていく旧道を見送っていくとがあります。 坂トンネルを抜けて多可町に入って降っていくと、分かれていく道があります。 右の道を降っていくと、すぐに新松か井の水公園があります。 車を何台も止められる駐車場があるので、ここに車を止めさせて頂きます。
山際の四つの竹筒から、水が勢いよく流れ出ています。 奥の方には「松か井の水」の解説板があります。 手前には円弧形のがあり、 「」の解説板に松か井の水新松か井の水の場所が載っています。 道路際には「」と題した案内板があって、 この新松か井の水公園も載っています。
平成の名水百選 松か井の水
松か井の水は、室町時代末期に播磨の国を支配していた赤松義村が定めた「播磨十水」の一つで、 昔から地域の名水として人々に愛飲されてきた。 かつて、峠越えの旅人が行き倒れになったところ、この水を飲めば回復したという言い伝えがある。 このような名水が、昭和32年林道工事の際、土砂で泉が埋まり所在が分からなくなり、幻の名水となっていた。 しかし昭和62年の治山工事によって湧き水が出ていることが発見されたのを受け、 地元が古文書などの調査と現地確認を行い、30年ぶりに名水がよみがえった。 町は地元・奥荒田地区と協力し、昭和63年に松か井の水周辺整備を行った。 一方、坂トンネル工事の際に見つかった湧き水は、より利用しやすいようにと、県が平成13年に新松か井の水公園として整備した。 「松か井の水」、「新松か井の水」とも、今も県内外から多くの人が名水を汲みに訪れている。 奥荒田地区では、「コウゾと名水のむらづくり」の標語のもと、 老人クラブ、有志により周辺の清掃活動が積極的に続けられ、名水にふさわしい良好な環境を保っている。
多可町
松か井の水・新松か井の水
この地に湧き出る水は、新松か井の水と呼ばれ、坂トンネルの工事中に発見された湧き水で、 以前からたくさんの人々が訪れていましたが、 より多くの方々に親しんでもらうため公園としてこの地に移されました。 また、播磨十水の一つで、「東はりま加古川の新百景」にも選ばれた「松か井の水」が旧県道沿いに湧き出しており、 加美町の名水スポットとして多くの人々に愛されています。
旧道口
先へ続くを降っていきます。 左へ曲がりながら降っていくと、終点があります。 「」があって、林道の全体ルートが載っています。 「林道情報」の部分は「積雪・凍結時通行止」の紙で覆われていて読めないのが残念ですが、 脇に立つ「林道 笠形線 終点」の標柱によると、延長34,359m、幅員5.0mとのことです。 すぐ先にあるのような所を通っていきます。 車道に出て右・左と曲がりながら降って「松か井の水ここより2km」の看板まで来ると、旧道が左へ分かれていきます。 新松か井の水公園から12分ほどの所になります。 ここから左へ続く(*)を進んでいきます。 入口には「松か井の水2.0km」の標識が立っています。
旧道は舗装されていて、来る時にあった新高坂橋を渡った所まで続いています。 車でも通れますが、幅が狭くて対向車があると難儀しそうです。
沢沿いに続く旧道を軽く登っていくと、を左へ分けていきます。 支沢に架かるを渡っていきます。 そそり立つ岩壁の袂を進んでいくと、の上を横切っていきます。 沢が二つに分かれる所まで来て、を渡っていきます。 正面に山が見えてくると、道はヘアピン状に左へ曲がっていきます。 旧道口から12分ほどの所になります。 曲がり角からが分かれていきますが、 入口には施錠された車止め柵が設置され「立入禁止」の看板が出ています。 傍には「角シガ谷」の小札や「ハンターのみなさんへ」の看板もあります。
ハンターのみなさんへ
この林道(作業道)は造林等山林施業のためにつけた道ですから、次のことに気をつけて下さい。
 ・山仕事に入山していますので発砲に十分注意すること。
 ・スギ・ヒノキ等の樹木に発砲したり傷つけたりしないこと。
 ・この道に車を放置して通行の妨害をしないこと。
西脇警察署、加美町
道なりに左へ曲がっていくと、すぐの所にある「松か井の水あと1.4km」のを過ぎていきます。 少し曲がりながら登っていくと、また「角シガ谷」のがありますが、 先ほどの標識との関連はよく分かりません。 程なくして、の出入口が見えてきます。 小橋の手前まで来ると、樹木の袂に「荒谷」のがあります。 すぐにあるを渡っていきます。 「」の看板を過ぎていくと、道脇に広い駐車余地があります。 左側には坂トンネルから出てくるが見えます。
水源かん養保安林
多可郡加美町奥荒田字奥山
保安林内では、許可なく立木竹を損傷し、土石、樹木を採掘し、土地形質を変更する等の行為をしてはなりません。
=山火事注意= 兵庫県
軽いで続く旧道を曲がりながら進んでいきます。 が施された崖の袂を進むようになると、左側が開けてきます。 左に見えてくるを眺めながら進んでいきます。 しばらく進んでいくと正面に山が聳えていますが、方角からするとでしょうか。 右へ曲がっていくと、車を止められる広い場所があります。 旧道口から35分ほどの所になります。 先の方に設置されたによると第1駐車場というようで、 松か井の水まで250mとなっています。
松か井の水
先へ続くを更に進んでいきます。 正面の稜線が低くなってくると、「松か井の水 この左下」のが立っています。 標識の袂から左へ戻るように続く手摺りが設置されたを降っていきます。 少し降った所を折れ曲がって、間隔が開いた階段を降っていきます。 谷筋まで来ると、砂防ダムの上流側にがあります。 左へ回り込むように石段を降っていくと、管から水が流れ出ている所があります。 ここが松か井の水のようです。 旧道口から42分ほどの所になります。 傍には「松か井の水」ののようなものがありますが、達筆過ぎて無学の私には読めません。 「播磨十水の内「落ち葉の清水」松か井の水」と題した立て札もありますが、風化が進んで読み難くなっています。
往復5分ほどでまで引き返してきて、先へ進んでいきます。 少し進んだ所をヘアピン状に曲がっていきます。 が施された崖の袂を進むようになると、右側が開けてきます。 右にを眺めながら進んでいきます。 ヘアピン状に左へ曲がる所まで来ると、車を止められる広い場所があります。 旧道口から51分ほどの所になります。 先の方に設置されたによると第2駐車場というようで、ここも松か井の水まで250mとなっています。
坂峠
道なりに曲がって進んでいきます。 やがて、道脇に小さながあります。 すぐ先に、多可町と神河町の境になる坂峠があります。 旧道口から55分ほどで到着しました。 手前には「為無縁佛供養」のがあります。 隣りにはもあります。 「天保五午三月吉日」と刻まれているので、江戸時代の末期(1834)から峠を行き交う人々を見守ってきたようです。 左側にある鎖柵の先へが続いています。 袂には「作業道奥山3号線」のが倒れています。 両側には「火の用心」の標識があって、送電線の巡視路にもなっているようです。
地道に入って鎖柵を跨いでいくと、すぐの所にがあります。 両脇には「ユリ上」の小札があります。 柵は施錠されていて開けられませんが、左脇を抜けていきます。 が散乱する地道を進んでいきます。 所々にがあって、前後2〜3mほどがコンクリート舗装されています。 支尾根を回り込む所まで来ると、退色した「火の用心」の標識が立っています。 左へ戻るようにしてが降っていきますが、送電線の巡視路のようです。
支尾根にあるを回り込んでいきます。 退色した「火の用心」の標識を過ぎていくと、軽いになります。 左の樹間に僅かにを眺めながら進んでいきます。 コンクリート舗装された水切工を過ぎていくと、途切れながらが続くようになります。 支尾根にあるを過ぎていきます。 少し右へ曲がっていると、道が崖崩れで塞がれています。 坂峠から11分ほどの所になります。
の上を慎重に通過していきます。 左にを眺めながら進んでいきます。 しばらく進んでいくとになりますが、崖崩れの跡はまだ続きます。 我慢しながら降ってになると、やっと崖崩れの跡は終わって歩き易くなります。 明るい所に出て右へ曲がると、ススキが茂るようになるので、掻き分けながら進んでいきます。
ススキが茂る所を過ぎると、切り立ったの袂を進むようになります。 支尾根にあるを右へ回り込んでいきます。 程なくしてなどが茂るようになります。 棘のある細い木が服やズボンに引っ掛かり、外すのに痛い思いをしながら通過していきます。 軽い登り坂になると、枯れた夏草などが茂る小広くなったに出ます。 左へ回り込んで軽く登っていくと、少しした所に出ます。 坂峠から27分ほどの所になります。 生い茂る松の幼木を掻き分けながら、支尾根を右へ回り込んでいきます。
松の幼木やススキが茂る所を抜けて、またあるコンクリート舗装されたを過ぎていきます。 木製のも見られる道を進んでいきます。 コンクリート舗装された水切工を過ぎて軽い降り坂になると、またが茂るようになります。 剥き出すの袂を右へ回り込んでいきます。 歩き易くなった道を曲がりながら進んでいくと、大小の岩が道を塞いでいますが、端を通過していきます。
林道出合
両側からが迫る道を進んでいきます。 緩やかな道を進んでいくとがあります。 扉は施錠されていて開けられませんが、左脇を抜けていきます。 車止め柵を過ぎると、左右に通る舗装路に出ます。 坂峠から43分ほどで歩いて来られました。 この先の県道8号への出口にある案内板によると、この道は森林基幹道笠形線というようです。 振り返ってを確認していきます。 右へ続く森林基幹道の先には「11.0」のが見えます。 県道8号にある終点には「13.8」の標識があるので、ここから2.8kmほどの道程のようです。
登山口
左へ続くを軽く降っていきます。 尾根の右斜面を降り始める所まで来ると、が左へ分かれていきます。 525.0m峰から西へ延びる尾根が降ってきている所になります。 林道出合から1分ほどの所になります。 地形図には載っていませんが、左の地道はでしょうか。 尾根の入口には桃テープが巻かれ、先の方にも桃テープが巻かれた樹木があってルートを示しているように思えるので、 ここから525.0m峰へ向かって尾根を登っていくことにします。 入口には棘のある細い木が生えているので、引っ掛けないよう注意が必要です。
先の方にもあるへ向かって尾根を登っていきます。 明瞭な道のない尾根を登っていくと、次第にが増してきます。 樹木の密度も増してきてプチ薮漕ぎになりますが、歩き易そうな所を選びながら登っていきます。 脇の樹木に手を掛けながら登っていくと、またを見かけて安心します。 次第に広がってのようになる所を登っていきます。 やがて大小の岩が剥き出すようになります。
525.0m峰
息を弾ませながら登っていくと、少し傾斜がきます。 「界」のを見かけるようになる尾根を登っていきます。 近づいてくるへ向かって登っていきます。 傾斜が緩やかになると山頂に着きます。 登山口から18分ほどで登って来られました。 中ほどには「的場山」があるので、地形図に載っている525.0m峰になるようです。 脇の樹木には「的場山525.2m」の小札が取り付けられています。 周囲には樹木が茂っていて眺めは良くありませんが、冬枯れの樹間から少しが見えます。
少し右へ曲がって、南東へ延びるを降っていきます。 程なくしてに着きます。 鞍部から左の斜面を降っていくのですが、正面すぐの所にがあるので訪ねていきます。 剥き出すを迂回しながら登っていきます。 程なくして、標高510mほどの高みに着きます。 525.0m峰から3分ほどの所になります。 周囲には樹木が茂っていて、眺めは広がりません。 歩けそうな尾根はこの先へ降っていますが、今回はここで引き返すことにします。
往復4分ほどで手前の鞍部まで引き返して、東側のを降っていきます。 明瞭な道のないを樹木に掴まりながら降っていきます。 歩き易そうな所を選びながら降っていくと、次第に樹木の密度が増して状態になります。 急斜面を薮漕ぎしながらしばらく降っていくと、次第に樹木が減って傾斜もになってきます。 程なくして、標高460mほどの緩斜地に出てホッとします。 525.0m峰から19分ほどの所になります。
8番鉄塔
緩斜地を過ぎると、また樹木が増してになります。 写真では良く分かりませんが傾斜も急なので、脇の樹木に掴まりながら降っていきます。 左側にの広がりそうな所があるので、ちょいと出て眺めていきます。 近くに送電線が通っていて、少し角度を変えるとも見えます。 斜面を更に降っていくと、送電線のが近づいてきます。 益々樹木の密度が増してきますが、両手でしながら降っていきます。 正面に広がってくるを眺めながら降っていきます。 少し左へ曲がりながら降っていくと、送電線の鉄塔「生野支線八」の袂に出ます。 525.0m峰から28分ほどの所になります。 鉄塔の袂から眺めは広がりませんが、を見上げたりしながらひと休みしていきます。
下山地
落ち着いたところで、鉄塔の先へ続く広くて明瞭なを降っていきます。 ここからは薮漕ぎすることのない歩き易い道になります。 最初は傾斜が急ですが、すぐに緩やかなになります。 しばらく進んでいくと、鉄製のが見えてきます。 近寄っていくと、が架かっています。 手摺りに掴まりながら一歩、また一歩と慎重に降りていくと、左右に通る森林基幹道笠形線に降り立ちます。 8番鉄塔から5分ほど、525.0m峰から36分ほどで降りて来られました。 振り返って、降りてきたを眺めたりしながらひと息入れていきます。
左へ続くを軽く降っていきます。 少し曲がりながら進んでいくと、「11.9」のがあります。 この標識は100m間隔で設置されています。 森林基幹道笠形線の総延長は34km強なので、北工区の起点からの距離を表しているようです。 県道8号にある終点には「13.8」の標識があるので、下山地から県道8号に出るまでは2kmほどの道程のようです。 所々に工区のが立つ道を進んでいきます。 支尾根を回り込む所まで来ると、「松井庄眺望駅」の標柱が立っています。 下山地から5分ほどの所になります。 松井庄が見られる所のようですが、樹木が育ってしまったのか、それらしい眺めは広がりません。
松井庄眺望駅
船坂峠から12.2km 終点まで1.7km
支尾根を回り込んでいくと、右側にが広がってきます。 525.0m峰から北北東へ延びる尾根まで来て、を左へ曲がっていきます。 正面にを眺めながら降っていきます。 「12.7」の標識を過ぎると、を回り込んでいきます。 これまで降り基調で続いていましたが、軽く登るようになります。
を回り込む所まで来ると降り坂になります。 右側の樹上に少しを眺めながら降っていきます。 が施された崖の袂を回り込んでいきます。 曲がりながら更に降って谷筋を回り込む所までくると、広いがあります。 谷筋を回り込んでいくと、程なくして県道8号に出ます。 歩いてきた森林基幹道笠形線はここで終点になります。 下山地から32分ほどの所になります。 に出て振り返ると、「13.8」の標識が立っています。 を眺めながらひと息入れていきます。
奥荒田地区
車を止めてきた新松か井の水公園へ向かってを引き返していきます。 少し右へ曲がりながら、軽いで続く道を進んでいきます。 開けた所まで来ると、車を止めておいた新松か井の水公園があります。 県道8号に出た所から5分ほどで到着しました。
出発時には私の車だけでしたが、戻ってくると数台の車が止まっていて、 竹筒から勢いよく流れ出る水を汲んでいました。 山際にはがあって、間欠的にゴボッと大きな音を立てて水が湧き出しています。