藤和499m峰
概 要 朝来市和田山町の藤和地区にある499.8m峰(点名:南山)へ登ります。 藤和峠の傍から南西へ延びる尾根を登って山頂に出て、北北西へ延びる尾根を降って車道に出るルートを周回します。 山頂や尾根からは眺めが広がりませんが、藤和峠の傍からは竹田城跡などを眺められます。
起 点 朝来市和田山町 藤和地区
終 点 朝来市和田山町 藤和地区
藤和地区…登山口…小峰A…小峰B…499.8m峰…作業道出合…谷筋…大将軍杉…藤和峠…展望地…藤和地区
所要時間 2時間10分
歩いて... 尾根に明瞭な道はなく樹木が茂り気味ですが、行く手を阻むほどではありません。 傾斜が急な所もありますが、気温が低い曇りの日だったので大汗を掻かずに済みました。 地形図には車道に出る手前の谷筋に実線で道が描かれていますが、現地では確認できず、僅かな沢が流れて泥濘んでいる所を降ることになります。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
藤和地区
朝来市和田山町を通る国道312号の加都交差点から県道136号に入って西進していきます。 播但連絡道路の下を過ぎた先に竹田城跡への道とのがありますが、直進していきます。 三波浄化センターまで来るとがあります。 脇には「」がありますが、今回歩くルートとは関係がなさそうです。 正面にはがあって、 右の道は「藤和」、左の道は「三波」となっています。 傍に別の標識もあって、右の道は「石造宝篋印塔3.4km・大将軍スギ2.8km」となっています。 右の道に入って曲がりながら登っていくと、道路脇にがあります。 傾斜が増してくる道を曲がりながら更に登っていくと、藤和峠の手前の曲がり角に車数台分の空き地があるので、 ここに車を止めさせて頂きます。
登山口
駐車地の左側に小さながあります。 登ってみるとなどを眺められます。 ズームアップしてを眺めていきます。 振り返ると、道路の上にもがありますが、下山後に立ち寄ることにします。 駐車地の先へ続くを登っていきます。 すぐの所にあるコンクリート打ちされた水路の始点まで来ると、尾根と谷筋への入口があります。 ここが今回の登山口になります。
夏草や笹などが茂る所から入っていくと、正面のの両側に尾根があります。 明瞭な道はありませんが、を登っていきます。 植林地の尾根は思いのほか傾斜が急なので、歩き易そうな所を探しながら登っていきます。 脇の樹木に手を掛けたりしながら登って少し右へ曲ると、傾斜が弛んだに出ます。 歩き易くなったを登っていきます。 少し雑木が混じるようになる尾根を右へ曲りながら登っていきます。
松の木が生える所まで来ると傾斜がになります。 歩き易い尾根を進んでいくと、が巻かれた樹木を見かけるようになりますが、 傍にある「国土調査」の赤頭短杭や「図根多角」の黄頭短杭がある場所を示しているようです。 登り傾斜が増してくると、尾根の右肩にが現れるので進んでいきます。 窪んだ道は程なくして不明瞭になるので、左のを登っていきます。 傾斜が増してくる尾根を登っていくと、大きな枯れ木のある標高430mほどの高みに着きます。 登山口から18分ほどの所になります。
軽く降って緩やかになる尾根を進んでいくと、程なくしてになります。 が生える所もありますが、すぐに終わります。 写真ではよく分かりませんがかなりので、次第に脹ら脛が痛くなってきます。 頑張って登っていくと、次第に傾斜がきて歩き易い尾根になります。 右へ曲りながら続く尾根を登っていきます。
小峰A
倒木を避けたりしながら登っていくとになります。 中ほどには「国土調査」の赤頭短杭と「+」の赤プラ杭があります。 僅かにを進んでいきます。 軽く登るようになると、標高490mほどの小峰Aに着きます。 登山口から34分ほどの所になります。 周囲に樹木が茂っていて眺めは広がりません。 ここで尾根が二手に分かれています。 桃テープが見られるも歩き易そうですが、方角が違うので見送っていきます。 ここは黄テープが見られるを降っていきます。 この先にかけても見かける黄テープの傍に境界杭は見られませんが、登山ルートを示しているのでしょうか。
小峰B
しばらく降っていくとになります。 黄テープが巻かれた樹木まで来ると尾根がしています。 うっかりしていると右前方の尾根を進んでしまいますが、 方角を確認してを降っていきます。 すぐにに着いて、その先へ登り返していきます。 軽く登っていくと、標高490mほどの小峰Bに着きます。 登山口から43分ほどの所になります。 中ほどの樹木の袂には「図根多角」の黄頭短杭があります。 周囲には樹木が茂っていて、ここも眺めは広がりません。
正面へ軽く降っていくとになります。 軽く登り返して緩やかになると、尾根を塞ぐを過ぎていきます。 左の樹間に僅かにを眺めながら進んでいきます。 右へ曲りながら登って緩やかになると尾根が分岐しています。 も歩けそうですが、方角が違うので見送っていきます。 ここは黄テープが見られるを軽く降っていきます。
499.8m峰
緩やかな所を過ぎるとになります。 傾斜が増してくるとが見えてきます。 程なくして、松の幼木が茂る山頂に着きます。 登山口から52分ほどで登って来られました。 『三角点があるはずだが』と思って探してみますが、なかなか見つけられません。 それでも根気よく探していると、中ほどのの傍にそれらしいものが見えます。 樹木を払い除けてみると「南山」があるので、地形図に載っている499.8m峰になるようです。 周囲には樹木が茂っていて、残念ながらここでも眺めは広がりません。
四等三角点
基本 No.112551
この測量標はすべての測量の基準です。三角点を大切にしましょう。
国土地理院
落ち着いたところで、北北西へ延びるを降っていきます。 右・左と少し曲りながら降っていくと、倒木や細い木が見られる浅いに出ます。 軽く登っていくと、標高480mほどのを越えていきます。 緩やかになった先を軽く登っていくと、また標高480mほどの高みに着きます。 499.8m峰から6分ほどの所になります。 ここで尾根が二手に分かれていますが、を降っていきます。
軽く降って標高470m辺りまで来ると尾根がしています。 目印になりそうなものは見かけませんが、方角を確認してを降っていきます。 少し右へ曲りながら降って標高460m辺りの緩やかな所まで来ると、また尾根がしています。 499.8m峰から11分ほどの所になります。 ここは急なを降っていきます。 写真では良く分かりませんがかなり急坂なので、脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。
しばらく降ってになると、 マジックで番号が書き込まれた橙プラ杭を見かけるようになります。 少し左へ曲がりながら進んでいくと、「国土調査」のも見かけます。 「24」と書き込まれた橙プラ杭のある所まで来ると尾根がしています。 ここは黄テープが見られるを降っていきます。 傾斜が緩やかになると、尾根の左右に作業道が見えてきます。
抜かないで! ○大切な杭です 御協力お願いします。
作業道出合
は折れ曲がって右前方へ降っていくようです。 も少し先で右へ曲って降っていくようです。 段差の低い所から左の作業道に降りていきます。 499.8m峰から22分ほどで降りて来られました。 は尾根を回り込んで右の作業道に続いているように思えますが、確かめた訳ではありません。 地形図には載っていない道で行く末が不安になりますが、 しばらく愚考した後、戻るように続くを進むことにします。
谷筋
少し進んでいくと作業道がしています。 ここは、先ほどから見えていたを降っていきます。 少し曲がりながら続く作業道をしばらく降っていくと、折れ曲がっていきます。 少し右へ曲りながら降っていくと谷筋に出ます。 作業道出合から6分ほどの所になります。 は谷筋を横切って登っていきますが、少し先で行き止まりになっています。 明瞭な道は見かけませんが、右の浅いを降ることにします。
には僅かに水が流れていて泥濘んだ所や倒木もあり、あまり歩き易くはありません。 泥濘みの少なそうな所を選びながら進んでいくと、が次第にはっきりしてきます。 地形図には実線で道が描かれていますが、それらしい道は見かけません。 左から合流してくるを跨いでいくと、正面が明るくなってきます。 に沿って進んでいきます。 谷筋の出口まで来ると防護柵があります。 谷筋を降り始めて4分ほどの所になります。 沢の右側にがあります。 L字金具に鉄棒を置いただけの簡単な構造なので、容易に開けることができます。
大将軍杉
防護扉を過ぎると、夏草が刈り込まれたに出ます。 曲がりながら進んで小川に架かる小橋まで来ると、またがあります。 ここも先ほどと同様の構造なので、鉄棒を持ち上げて開けていきます。 小橋を渡って左へ登っていくとに出ます。 道路向かいには杉の巨木「大将軍杉」があります。 谷筋を降り始めて8分ほどの所になります。 根元付近にはがあって幹が刳り抜かれているように思えますが、 横に渡された鉄棒が固くて開けられません。 手前には文字が刻まれた石碑や石を納めた石祠や石灯籠があります。 右側には「郷土記念物 大将軍杉」や「大将軍スギ」の解説板と「」の看板があります。 を右側から眺めたりしながら観察していきます。 少し引いた所から大将軍杉を写しておきます。
郷土記念物 大将軍杉
指定対象 スギ 1本
指定年月日 昭和47年9月1日
旅の高僧が使っていた杖を逆さまに刺したところ、大きなスギになったとこ故事があり、 この地が大将軍塚と呼ばれていることから、この名で親しまれている。
兵庫県
大将軍スギ
文和2年(1353)丹波國佐治・山垣城主の足立遠政の長子藤和(とうわ)が訳あってこの地に隠棲した。 藤和より先に仮住まいしていた藤原正司という人物がいたことを知り、 正司が自分の遠祖と同姓であることに因縁を感じ、正司の墳墓を崇拝し「大将軍」と尊称した。 さらに、スギの木をそばに植えて神木としてあがめたが、これが現在の「大将軍スギ」に成長したと伝えられている。 根元から1.6mの位置で二本に、6〜7mの位置でさらに10本に枝分かれしている。 推定樹齢600年以上。
昭和47年9月1日 兵庫県郷土記念物に指定
昭和53年10月19日 朝来市指定文化財(天然記念物)に指定
朝来市教育委員会
水源かん養保安林
保安林内では、許可なく立木竹を損傷し、土石、樹木を採掘し、土地形質を変更する行為をしてはなりません。
=山火事注意= 兵庫県
藤和峠
東へ続く車道を進み始めると、程なくしてがあります。 どちらの道を進んでもこの先で合流しますが、今回は右の道を進んでいきます。 小橋を渡って山際に続く道をしばらく進んでいくと、手前で分かれてきた道とします。 すぐ先の道端には舗装された駐車場のような所があるので、ここにも車を止められそうです。 山際に続く道を曲がりながら登っていくと傾斜が緩やかになります。 標識類は見かけませんが、ここを藤和峠としておきます。 大将軍杉から12分ほどの所になります。 右側の一段高い所にはがあります。 納められたお地蔵さんの後には「六道能地地蔵菩薩一切皆利益也」の卒塔婆が立て掛けられています。 地蔵堂の左側に小広いがあって、ここにも車を止められそうです。
展望地
車道の左側には車を何十台も止められそうな広いがありますが、手前に側溝があって車では入り難くなっています。 左の尾根に続くがあるので登っていきます。 広い空き地を左に眺めながら進んで樹木が茂る所まで来ると、があります。 緑のトンネルを抜けると、小広くなった所に出ます。 眼の前には竹田城跡などを見渡せるになっています。 ズームアップしてを眺めていきますが、曇天のためか少しボンヤリとしています。 眼下には車を止めてきたが見えます。
藤和地区
往復4分ほどでまで引き返してきます。 になった所を右へ曲りながら降っていきます。 駐車地が見えてくると、最初に登っていったがあります。 登山口を過ぎると、すぐの所に車を止めておいた駐車地があります。 展望地への立ち寄りも含めて、大将軍杉から22分ほどで到着しました。