概 要 |
細尾山は宍粟市の千種町と波賀町の境にある標高811.3m(点名:荒尾)の山です。
宍粟50名山の荒尾山へ登る尾根の途中にあります。
周囲には樹木が茂っていて眺めは広がりませんが、尾根の所々から山並みが見えます。
今回は南側にある鳥ヶ乢公園を起終点とし、林道の途中から尾根に出て山頂へ至るルートを往復します。
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起 点 |
宍粟市千種町 岩野辺地区
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終 点 |
宍粟市千種町 岩野辺地区
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岩野辺地区…登山口…日光寺跡…尾根の肩…細尾山…尾根の肩…日光寺跡…登山口…岩野辺地区
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所要時間 |
1時間20分
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歩いて... |
山頂へ至る尾根には境界杭やその場所を示していると思われるテープが点々と続いています。
小刻みに曲がりながら続く踏み跡も見られ、迷うことなく山頂に立てます。
倒木の見られる所はありますが、下草や樹木が密生する所はなくて、歩くのに問題はありません。
この日は気温が低くて体が冷え切り、青空は見えても時折粉雪が舞う生憎の天候でした。
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関連メモ |
今のところ、関連メモはありません。
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岩野辺地区
養父市を通る県道48号を西進して若杉峠を越え、国道29号に出て南下していきます。
音水湖を過ぎて国道429号を合わせていくとがあります。
南へ降る国道29号と分れて国道429号を西進して鳥ヶ乢トンネルの手前まで来ると、
「千草カントリークラブ直進」の看板が出るがあります。
左の道に入って曲がりながら登っていくと、「白雲山日光寺跡」のがあります。
波賀町から千種町へ入っていくと鳥ヶ乢公園があるので、ここに車を止めさせて頂きます。
公園には「トリガタワの由来」と題した石造のがあります。
ネット上の地図によると「鳥ヶ乢公園」という名前のようですが、現地にはその旨の標識は見かけません。
白雲山日光寺跡
永禄3年(1560)12月5日、波賀城主芳賀七郎衛門により建立。
赤松氏が京都東寺から勧請した薬師如来と、地元の振興を聚めていた観世音菩薩が祀られていた。
現在薬師如来は波賀町医王山安養寺に、観世音菩薩は千種町福海寺に、それぞれ奥之院本尊として祀られている。
宍粟市教育委員会
トリガタワの由来
その昔、千種町岩野辺と波賀町斉木との境界の峠に観音様をお祀りしたお堂があり、
両町から村人が参っておりましたが、ある日、双方の村人がお互いに自分の村にこの観音様を持ち帰りお祀りしたいといいだし、
この峠で話し合ったがどちらも譲らず夕方になっても決着がつかないので古老の提案で、
明日の朝一番、鶏の声を合図に村を出て早くここに来たほうが連れて帰ることで話し合いがつき、
夕闇の中、それぞれ村に帰っていきました。
岩野辺の人々が山をおり高橋の所まで帰ったとき、
急にあたりが夜明けのように明るくなり大石の上で黄金の鶏が目前に現れ大きく羽撃き、
「コケコーロー」と天に向かって鳴いたので村人は大変不思議なことが起こったと驚き、
これは、観音様が岩野辺に来たいというお告げに違いないと、早速引き返して観音様を大切に持ち帰りお祀りしたそうです。
これが現在、岩野辺福海寺の本尊だと言われており、その頃からこの峠を「トリガタワ」と呼ぶようになったそうです。
エリ&ストーンプロジェクト
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車でを引き返していきます。
すぐにへの道が分れていきますが、見送っていきます。
「波賀町」の道路標識が見えてくると、「荒尾山登山口」のが立っています。
左へ分れていく地道の林道に入っていくと、すぐの所に防護扉があります。
脇には「一般車通行禁止」の標識が出ていますが、歩くのは大丈夫のようです。
横に渡された閂をずらし小さなレバーを回して開けて通過していきます。
しそう天空回廊 宍粟50名山 荒尾山 荒尾山登山口
・登山届を提出しましょう。
・登山ルートの状況を確認しましょう。
・体調や天候に十分注意し無理な登山は控えましょう。
公益財団法人 しそう森林王国観光協会
一般車通行禁止
これから先は公団造林作業道です。
交通安全及び山火事防止対策上、一般車の通行を固くお断りします。
管理者 千種町
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登山口
軽く降って緩やかな道になるとがあります。
左の道は宍粟環境美化センターへ続く道に出てしまうので、右の道を進んでいきます。
小さなのような所を軽く登っていきます。
に続く緩やかになった道を進んでいきます。
左に谷筋が広がるようになると登山口があります。
鳥ヶ乢公園から8分ほどの所になります。
入口には「荒尾山」のが立っていて、「2.8km 100〜120分」と書き込まれています。
林道はこの先へ続いていますが、標識が指すに入っていきます。
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浅い谷筋に続く踏み跡を軽く登って鞍部の手前まで来ると、戻るように曲がっていきます。
曲がり角の樹木には「荒尾山」の標識が取り付けられています。
尾根のを回り込むように曲がりながら登っていきます。
右へ回り込むように進んでいくと、が少し見られるようになります。
軽い降り坂になると「界」の赤プラ杭や「地籍調査」の赤頭短杭などのが続き、
その場所を示していると思われる桃テープも見られます。
程なくして、浅い鞍部になった尾根の背に出ます。
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日光寺跡
軽く登り始めると大きなを道を塞いでいるので、くぐっていきます。
尾根が広がってきて何処が道だか分り難くなりますが、
桃テープや境界杭を辿りながらを進んでいきます。
少し登っていくと広いに出ます。
程なくして「白雲山日光寺跡」のが取り付けられていて左を指しています。
登山道は正面へ続いていますが、左側に白い標柱が見えるので立ち寄っていきます。
ここが日光寺跡のようですが、来る時の車道にも同様の標柱があったので、そことの関連は良く分かりません。
登山口から6分ほどの所になります。
傍の樹木には「荒尾山」の標識が取り付けられています。
白雲山日光寺跡
波賀町教育委員会指定史跡
福海寺快尊上人により上松山福聚寺をここに遷座し、白雲山日光寺として観世音菩薩と薬師如来を祀る。
永禄年中波賀七郎代に焼失。
正観世音菩薩は石原山福海寺明王院に、薬師如来は斉木医王山安養寺に祀る。
(福海寺明王院観世音縁起による)
平成6年12月吉日 建立
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土塁のようになったに戻って、先へ進んでいきます。
「筆界基準」の黄頭短杭も見られる道を登っていくと、広いに出ます。
少し右へ曲がって標高680mほどの小峰の巻き道のような踏み跡を登り始めると、
樹木にが取り付けられていて、
この先の道は「荒尾山100分〜120分」となっています。
「大杉と石仏」の文字が右を指していますが、確認するのは省略しました。
小峰を巻き終えると尾根の背に出ます。
登山口から11分ほどの所になります。
中ほどの樹木には「登山口」の標識が取り付けられていて、今来た道を指しています。
左の樹間にはが少し見えます。
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少し右へ曲がって、狭くなったを進んでいきます。
僅かにが剥き出す所を過ぎていきます。
尾根には引き続き「地籍調査」の赤頭短杭・「界」の赤プラ杭・「筆界基準」の黄頭短杭などのが見られます。
高みが近づいてくると「団」のがあります。
緩やかな尾根になると、標高740mほどの僅かな高みに着きます。
中ほどの樹木の袂には境界杭が並んでいます。
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尾根の肩
軽く降って、僅かにを過ぎていきます。
すぐにになると、少し右へ曲がっていきます。
高みが近づいてくると、左斜面にのような踏み跡が二つ現れます。
踏み跡を辿っていくと、緩やかな標高750mほどの尾根の肩のような所に出ます。
登山口から23分ほどの所になります。
中ほどの樹木の袂には境界杭が並んでいます。
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曲がって、緩やかになった尾根を進んでいきます。
少し先の僅かにを過ぎていきます。
すぐにになりますが、傾斜は急ではありません。
右の樹間に少しを眺めながら登っていきます。
次第に傾斜が増してきますが、脇の樹木に手を掛けるほどではありません。
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細尾山 (標高811.3m)
左の樹間にも僅かにを眺めながら登っていきます。
この日は気温が低くて、尾根の各所にがあります。
しばらく登っていくと緩やかなに着きます。
ここが山頂かと思いますが、三角点を見かけないのでもう少し先のようです。
緩やかになった尾根を進んでいくと細尾山の山頂に着きます。
登山口から34分ほどで登って来られました。
中ほどに「荒尾」があるので、地形図に載っている811.3m峰になるようです。
周囲には樹木が茂っていて、残念ながら眺めは広がりません。
脇の枯れた切り株にはが取り付けられていて、
「ここは細尾山」、この先の道は「荒尾山60〜70分」、今来た道は「下山」となっています。
には歩き易そうな尾根が続いています。
条件が良ければ荒尾山まで行こうかと考えていましたが、
この日は気温が低くて体が冷え切り、青空は見えても時折粉雪が舞う生憎の天候だったので、
行くのは断念してここで引き返すことにしました。
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尾根の肩
山頂の様子を確認したところで、を引き返していきます。
少し右へ曲がりながら降っていくと尾根がしています。
来る時には気が付きませんでしたが、うっかりしていると右の尾根を降ってしまいます。
ここは方角を確認してを降っていきます。
小刻みに曲がりながら続く僅かな踏み跡を辿って降っていくとになります。
左の樹間に少しを眺めながら進んでいきます。
僅かな起伏のある標高750mほどの尾根を進んでいくと、右斜面に巻き道のような踏み跡が現れる尾根の肩のような所に出ます。
細尾山から8分ほどの所になります。
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巻き道を通って尾根の背に出て降っていくと、程なくして僅かにに出ます。
軽い登り坂になると、標高740mほどの僅かなに着きます。
高みの先へ続くを降っていきます。
次第に尾根が狭くなってくると、僅かにが剥き出す所を過ぎていきます。
緩やかになった尾根を進んで標高680mほどの小峰の手前まで来ると、樹木に「登山口」の標識が取り付けられています。
細尾山から17分ほどの所になります。
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日光寺跡
左斜面に現れるを進んでいきます。
僅かな登り坂の踏み跡を進んでいくと、すぐにになります。
広い尾根に出ると、来る時には気が付かなかったが樹木の袂にありますが、文字は判読出来ませんでした。
尾根を斜めに横切るようなの上を進んでいきます。
右へ曲がりながら土塁を進んでいくと、「白雲山日光寺跡」のが取り付けられた樹木があります。
右側の少し先には、来る時に立ち寄った「白雲山日光寺跡」の白い標柱があります。
細尾山から22分ほどの所になります。
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広い尾根を進んでいくとへ降りていきます。
桃テープや境界杭などを辿りながら降っていくと、倒木が見られるに出ます。
尾根を塞ぐ大きなをくぐっていきます。
少し降っていくと浅い鞍部に着きます。
右側の先にはと思われる道が見えます。
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登山口
正面の高みの右肩に続くを登っていきます。
高みを巻くように少し左へ曲がりながら登っていくとが広がってきます。
倒木が少し見られる尾根を降っていくとが見えてきます。
まで来ると「荒尾山」の標識が取り付けられた樹木があります。
右へ曲がって浅い谷筋を降っていくと、程なくして「荒尾山」の標識が立つ登山口に戻ってきます。
細尾山から28分ほどで降りて来られました。
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左へ続くを引き返していきます。
山際に続くを進んでいきます。
小さなのような所を軽く降っていきます。
少し降っていくと、宍粟環境美化センターへ続くがすぐ傍に見えてきます。
このまま林道を引き返しても良いのですが、少しでも違う道を歩くべく、右の舗装路に出ていきます。
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岩野辺地区
防護網の端からに出ます。
真っ直ぐ進んでいくと、程なくしてに出ます。
アコーディオン柵が設置されていますが、この時には端に寄せられ、代わりにトラロープが張られているだけなので、
容易にくぐっていけます。
右へ続くを進んでいきます。
すぐの所に車を止めておいた鳥ヶ乢公園があります。
登山口から7分ほどで到着しました。
車道の右側には「とりが乢」と刻まれたがあります。
とりが乢
標高630メートル
千種ライオンズくらぶ
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