黒田城跡
概 要 黒田城跡は朝来市和田山町の東和田地区と宮地区の境にあります。 標高290mから300mほどの山の上にあって、291.6m峰(点名:小川)もあります。 今回は南側にある東和田公民館を起終点とし、 南西側の尾根から黒田城跡へ登り、南南東の尾根を不動堂へ降るルートを周回します。
起 点 朝来市和田山町 東和田地区
終 点 朝来市和田山町 東和田地区
東和田地区…小峰…登山口…黒田城跡…291.6m峰…不動堂…車道出合…東和田地区
所要時間 2時間00分
歩いて... 一般的な登山ルートではないようで、案内板や標識類は見かけません。 尾根には所々に窪んだ道がある程度ですが、樹木が少し煩わしい所はあるものの、藪漕ぎするほどではありません。 登りルートと降りルートの途中には、城跡と思われる平坦地や切岸のような所があります。 気温が高い日で、止め処もなく噴き出す汗を拭きながらの遅い登りとなりました。
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コース紹介
東和田地区
朝来市和田山町を通る県道104号の糸井橋交差点から県道10号に入って東進していくと、 更杵橋が架かる所にがあります。 右折して更杵橋を渡って県道274号を進んでいくと、県道273号の曲がり角になっているに出ます。 直進して県道273号を進んでいくと、「東河小学校・東河こども園」の標識が出るがあります。 左折して坂道を登っていくと、程なくして東河小学校東河こども園の前にあるに出ます。 金網柵にあるに載っている東和田公民館へ向っていきます。 右折した先に「久和田1号墳」の標識が出るがあります。 直進したすぐの所にがあります。 左の道に入っていくと東和田公民館があります。 建物の横に駐車場がありますが、「区民以外は駐車禁止」のような無粋な看板は出ていないので、ここに車を止めさせて頂きました。
車で来た道を引き返し始めると、すぐの所に「発盲館跡」のがあります。 その隣には東河地区ミニデイサービスセンター「」があります。 建物を過ぎた所から右へ分れていくに入っていきます。 すぐの所にトタン張りのがあります。 中には「地蔵尊上屋」の看板があって、お地蔵さんが沢山並んでいます。 小屋の前を右へ曲がっていくと、すぐの所に分岐があります。 標識類は見かけませんが、左へ戻るように続く道を登っていきます。
発盲館跡
明治4年 東河小学校発祥の地
建立 平成8年10月吉日
東河小改築イベント実行委員会
発盲館の由来
明治4年(1871)10月、久和田の稲津覚右衛門氏が、鳥取の人木下蔭和氏とたまたま八鹿で会し、学校開設のことを相談す。 程なく木下氏が来村し、副戸長の稲津五左衛門氏は矢名瀬田治米雅治郎と謀り、 宮村円明寺に野村より奥六部落の什長(総代)を集め会議を開き、木下氏を迎えて、学校を創設することに決定した。 この時、朝来郡内では、本村が最もはやく学校が開設されることになったのである。
「東河誌より」
平成8年10月吉日 東河小学校改築イベント実行委員会 ひめほたる
小峰
すぐの所に、先ほどと同様のトタン張りのがあります。 小屋のある斜面は樹木が伐採されたになっています。 墓石は密集しておらず、彼方此方に散在しています。 行き止りの所もある墓地の道を探りながら、正面のへ向って登っていきます。 高みの手前で道のようなものが左に現れるので、回り込むようにその道を進んでいくと、 三つ瘤になった標高150mほどの小峰に着きます。 東和田公民館から6分ほどの所になります。 情報によると、この高みは城跡のようですが、その旨の標識類は見かけません。 振り返ると眺めが広がります。
小峰の周囲には小径のようなものが幾つか見られますが、整備が進められているように思えます。
登山口
北へ向って、小峰のを降っていきます。 程なくして、ベンチが幾つか設置された(*1)のような所に出ます。 右からが登ってきていますが、少し先で行き止りになっています。 右前方へも(*2)が降っていますが、 入口には「はいってはいけません」の看板が出ています。 広場を左前方へ進んでいくと、小屋の先にも(*3)が降っていきます。 広い道を降り始めると、すぐ右側にが現れます。 右へ曲がって防護柵沿いにしばらく進んでいくと防護扉があります。 ここが今回の登山口になります。 東和田公民館から12分ほどの所になります。 扉の下側が針金で軽く括られているだけなので、容易に開けることが出来ます。
*1 ベンチの脇から降っていく横木の階段混じりの小径があって、「久和田1号墳」の標識が出る四叉路から北へ延びる舗装路に出られます。
*2 右前方の道は東和田公民館の東側から続いていますが、途中にトラロープが張られていて「関係者以外立入禁止」の看板が出ています。
*3 小屋の先の道は、すぐに「久和田1号墳」の標識が出る四叉路から北へ延びる舗装路に出られますが、途中には「はいってはいけません」の看板が出ています。
扉を抜けて、明瞭な道のないの斜面を登っていきます。 傾斜は急ですが、脇の樹木などに手を掛けなくても何とか登れます。 しばらく登って右側が雑木林になると、が現れます。 少し登っていくと、両側がになります。 窪んだ道には「国土調査」の青頭短杭が続いています。 しばらく登っていくと、窪んだ道が消えたを登るようになります。 歩き易い尾根を登っていくと、アセビや柊などが茂っています。
アセビなどが茂る所を過ぎると、また少しが現れます。 「国土調査」の青頭短杭に加えて、「図根多角」のも見かけるようになります。 脇の樹木に手を掛けるほどのではありませんが、 この日は気温が高くて止め処もなく汗が噴き出してくるので、汗を拭きながら登っていきます。 次第に息が切れてくるので、何度も立ち止まりながら登っていきます。 窪んだ道が消えると、標高260mほどの緩斜地に着きます。 登山口から23分ほどの所になります。 登り坂が続いてかなり疲れたので、水分補給をしながらひと息入れていきます。
気を取り直して、これまでより少し傾斜がを登っていきます。 少し樹木が茂る所もありますが、藪漕ぎするほどではありません。 また少しが現れます。 尾根の背の右肩を登っていくと、傾斜が弛んだに出ます。 窪んだ道が消えた尾根を進んでいくと、大きな倒木が道を塞いでいるので、迂回していきます。
黒田城跡
傾斜が増してくるを登っていきます。 しばらく登っていくと、傾斜が緩んでになります。 やがて正面の樹間にが見えてきます。 稜線が近づいてくると、が増してきます。 息を弾ませながら登っていくと、左右に延びる標高300mほどの高みに着きます。 登山口から36分ほどで登って来られました。 中ほどには「国土調査」の青頭短杭があります。 情報によると、この辺りが黒田城跡のようですが、その旨の標識類は見かけません。
北へ延びるを少し歩いてみます。 などが見られる尾根を進んでいきます。 すばらく進んでいくと、緩やかな尾根の端まで来ます。 写真では良く分かりませんが、その先はのような急坂になっています。 往復7分ほどで、尾根にまで引き返してきます。
291.6m峰 (点名:小川)
登ってきた尾根を右に見送って正面へ進んでいくと、程なくしてが増してきます。 しばらく降っていくと、のような所に着きます。 鞍部を過ぎて軽く登ってを進んでいくと、先の方が明るくなってきます。 程なくして、松の幼木が目立つ明るい所に出ます。 尾根に登り着いた所から4分ほどの所になります。 情報によると、この辺りも黒田城跡の縄張りに含まれるようです。 『ここに三角点があるはずだが』と思って、周囲を探してみます。 分り難い所にあってかなり時間がかかりましたが、 高みの中ほどのの右側の茂みの中に標石と標柱がありました。 これが「小川」で、地形図に載っている291.6m峰になるようです。 切り株に腰かけて、リュックを降ろして水分補給をしながら休憩していきます。 手前の樹木が邪魔をしていますが、南東の方角に少しが見えます。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
落ち着いたところで、南南西へ延びるの尾根を降っていきます。 かなりなので、脇の樹木に手を掛けたりしながら降っていきます。 曲がりながら降っていきます。 この尾根にも「国土調査」のが点々と続きます。 しばらく降っていくと、植林地の急な尾根になります。
樹木に手を掛けながら降っていくとになります。 雑木が混じるようになるとが増してきます。 樹木が少し煩わしい所もある尾根を降っていくと、になります。 僅かに撓んだ所を過ぎて、少し曲がりながら進んでいきます。 程なくして、尾根が広がって緩やかになります。 情報によると、この辺りの緩やかな所にかつて居館があったようですが、その旨の標識類は見かけません。
不動堂
次第に傾斜が増してくるを降っていきます。 少し左へ曲がりながらしばらく降っていくと、が見えてきます。 程なくして、伐採木が散乱するに着きます。 鞍部を過ぎて軽く登っていくと、のような急坂が現れます。 急坂をよじ登っていくと、が建つ高みに着きます。 291.6m峰から24分ほどの所になります。 正面へ回り込んでいくと、「不動尊鎮座」の板が掲げられ、 壁には「不動堂屋根増築・石段改築寄附名芳」の板が掲げられています。 情報によると、この高みも城跡のようですが、その旨の標識類は見かけません。
正面に続くを降っていきます。 で囲まれた一角まで降りて、右へ曲がっていきます。 しばらく降っていくと、の傍に出ます。 左へ折れ曲がって、に進んでいきます。 緩やかに進んでいくと防護扉があります。 不動堂から5分ほどの所になります。 下にある小さなを持ち上げると、容易に開けることが出来ます。 上にも小さなレバーがありますが、宙ぶらりんになっています。
車道出合
防護扉を過ぎたすぐの所に、寄付者の氏名が刻まれた「不動堂併石段改築寄附」と題したがあります。 真っ直ぐ進んでいくと、民家の間のに出ます。 右へ曲がっていくと、左右に通る県道273号に出ます。 不動堂から7分ほど、291.6m峰から33分ほどで降りて来られました。
東和田地区
右へ曲がって、県道273号の脇に続くを進んでいきます。 程なくして、車道と歩道の間にがあって、「アドプト活動」の看板が出ています。 県道273号から分れた道路に出て進んでいくとがあります。 ここは右へ登っていく道を進んでいきます。 左右の路地を見送って道なりに真っ直ぐ進んでいくと、最初に登っていったが見えてきます。 小峰が近づいてくると、車を止めておいた東和田公民館に着きます。 県道273号に出た所から12分ほどで到着しました。
アドプト活動
「アドプト」とは、県や市の代わりに市民や事業者(里親)が地域に良好な環境を作り出すことです。 みんなで清掃美化活動をして、イキイキした地域づくりを進めます。
令和2年5月 きぬずり会・兵庫県養父土木寺務所・朝来市