概 要 |
いやしの森クルミガ磯は神河町の山田地区にある里山です。
薪や炭を生産する林で、クリやタケノコなどの季節の産物も見られます。
散策路が巡っていて、途中の晴らしの丘からは神河町の街並みを眺められます。
東入口と西入口がありますが、今回は西入口から入って見晴らしの丘へ登り、
炭焼き小屋やクリ園を経て西入口へ戻るルートを歩きます。
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起 点 |
神河町 山田地区
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終 点 |
神河町 山田地区
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山田地区…西入口…地蔵堂…見晴らしの丘…炭焼き小屋…地蔵堂…西入口…山田地区
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所要時間 |
1時間00分
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歩いて... |
里山を巡る散策路には急傾斜の所はなく、疲労困憊するようなことはありません。
地蔵堂がある墓地に案内図が載っていて参考になります。
少なめながらも要所に標識が立っていて、ルートを示しています、
しかし横木の階段も見られる散策路は荒れ気味で、落ち葉が積もったり短い笹やシダ類などが生えていて分り難い所もあります。
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関連メモ |
今のところ、関連メモはありません。
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山田地区
神河町を通る国道312号を南下し、
神崎総合病院前交差点から県道8号を東進していくとがあります。
中村交差点を直進した先から左の路地へ入っていくと、の脇に出ます。
右折して下山田バス停を過ぎていくと、ホース格納箱がある所の路肩が少し広くなっているので、ここに車を止めさせて頂きました。
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西入口
駐車地の先にあるごみステーションを過ぎていくと、
少しズレたがあります。
右折して、へ向って進んでいきます。
県道8号まで来ると、道路向かいに続く道があります。
ここが西入口になります。
駐車地から4分ほどの所になります。
入口は大きな網で閉ざされていて一般車は通れなくなっていますが、
左脇に人用のがあります。
紐で軽く括られているだけなので、簡単に開けられます。
扉を抜けた右側には、「いやしの森 クルミガ磯」のが立っています。
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地蔵堂
すぐに左から右へ曲がって、を登っていきます。
急傾斜の道を左・右と曲がりながら登って緩やかになるとに出ます。
真っ直ぐ進んでいくと、程なくして地蔵堂があります。
駐車地から8分ほどの所になります。
手前には「いやしの森 クルミガ磯」と題したがあって、
今回歩くルートが載っています。
お堂の脇にはが並んでいます。
お堂の中にはが祀られています。
いやしの森 クルミガ磯
この森では、主にアカマツやコナラ林、スギ・ヒノキの人工林、クリ林、竹林が見られます。
アカマツやコナラの林は、かつて薪や炭を生産する林として使われていましたが、
ガスや石油の普及に伴い次第に放置され、常緑樹や竹が多くなり暗い森になりました。
暗い森は、景観上良くないだけでなく、他の多くの植物の生育を妨げます。
そこで、繁茂した木を伐採し、いろいろな木や草花が生えるような明るい森づくりに取り組んでいます。
また、炭焼き窯をつくって、昔ながらの炭焼き体験ができ、クリや竹の子など季節の産物が見られるほか、
見晴らしの丘からは神河の町並みを望むことができます。
竹の子園〜炭焼き小屋 | 300m | 10分 |
竹の子園〜水辺広場 | 300m | 12分 |
水辺広場〜見晴らしの丘 | 220m | 8分 |
見晴らしの丘〜炭焼き小屋 | 290m | 12分 |
【新ひょうごの森づくりに基づく里山ふれあい森づくり】
この地区は、地域のみなさまのご協力のもと、景観と多様な動植物を保全し、
レクリエーションや森林環境教育の場とするため、森林整備や歩道の開設などを行ないました。
みなさま方、それぞれのスタイルで、この森との関わりを深めて下さい。
兵庫県・神河町・(社)兵庫みどり公社 平成20年3月
地蔵菩薩真言 |
オン カカカ ビサンマエイ ソワカ
オーン、カカカ(地蔵菩薩の種子を三回唱え)希有なる御方よ幸あれ(ソワカ)
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地蔵堂の先へ続くを進んでいきます。
左側に竹林が見えて来ると、右側の斜面に道が現れます。
地蔵堂から1分ほどの所になります。
右側にが立っていて、
右前方の道は「見晴らしの丘 510m 20分」、正面の道は「炭焼き小屋 310m 10分」、
今来た道は「西入口(県道)210m 5分」となっています。
背丈の低い笹が茂っていて道が分り難いですが、ここからを進んでいきます。
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笹が茂るを斜めに軽く登っていきます。
の縁を進むようになると笹が減ってきますが、道は凸凹して荒れ気味です。
所々に横木の階段も見られるのような道を進んでいきます。
斜面を斜めに軽く登っていくと分岐があります。
標識1から5分ほどの所になります。
角にはが立っていて、
正面の道は「見晴らしの丘 330m 12分」、左の道は「休憩舎 130m 4分」、
今来た道は「竹の子園 200m 7分」となっています。
左の道は標識2が立つ舗装路に出られますが、このまま正面の道を進んでいきます。
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へ入っていく道を軽く登っていきます。
程なくして、腰ほどの背丈のが茂るようになります。
笹が茂る所を抜けると、右側にが現れます。
歩き易くなったを登っていきます。
程なくして左側に涸れ沢が現れると、丸太橋が架かっています。
標識6から2分ほどの所になります。
あまりにも頼りなくて、丸太の上を歩くと折れてしまいそうなので、脇を渡っていきます。
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涸れ沢を渡ると、こんもりとしたの右側を進むようになります。
のような低木が見られるようになる道を登っていきます。
もありますが、歩く妨げにはなりません。
右側に小沢が現れると、道が分断されています。
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左側からを跨いで右側に出ます。
少し進んでいくと、左側の沢にが見えてきます。
この丸太橋は丈夫そうなので、丸太の上を歩いていきます。
丸太橋を渡った所にが立っていて、
この先の道は「見晴らしの丘 150m 5分」、今来た道は「竹の子園・休憩舎」となっています。
標識6から7分ほどの所になります。
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程なくして現れるを登っていきます。
途切れながら続くを、右・左と曲がりながら登っていきます。
が茂るようになる所を登っていきます。
シダ類を掻き分けながら進んでいくと標識が見えてきます。
傍までいくとが立っていて、
左へ曲がっていく道は「見晴らしの丘 80m 1分」、今来た道は「竹の子園・休憩舎」となっています。
標識7から2分ほどの所になります。
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見晴らしの丘
左へ曲がると小尾根がありますが、その左側に続くを降っていきます。
すぐに登り坂になると、に出ます。
緩やかになった尾根を進んでいくと、桃色と水色のが巻かれた細い木が横たわっています。
少し降り坂になる尾根を進んでいくと、ベンチが幾つか設置された見晴らしの丘に着きます。
標識8から2分ほど、標識1から18分ほどで到着しました。
脇には「いやしの森 クルミガ磯」と題したがありますが、かなり疲れて見難くなっています。
その名の通りに街並みや山並みが見えますが、育った手前の樹木が邪魔をして、以前よりも眺めが悪くなっているようです。
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ベンチの先へ続くを降っていきます。
曲がりながら降っていくと、が開ける所があります。
何度も曲がりながら続くを降っていきます。
シダ類が茂ったり落ち葉が覆ってもあるので、階段を探しながら降っていきます。
樹間に山並みが見える所もあります。
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次第に傾斜がになって尾根が広がってくると、階段が益々分り難くなってきます。
左右を覗っても良く分からないので、横木の階段を辿るのは諦めて、正面へ向って降っていきます。
左前方にの屋根が見えてきますが、そのまま真っ直ぐ降っていきます。
やがてが見えてきます。
標識へ向っていくと、左右に通る舗装路に降り立ちます。
見晴らしの丘から11分ほどで降りて来られました。
脇にはが立っていて、
右の道は「東入口 350m 8分」、左の道は「竹の子園 310m 10分」、
今来た道は「見晴らしの丘 270m 12分」となっています。
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炭焼き小屋
左へ続くを進んでいきます。
すぐに先ほど屋根が見えていた炭焼き小屋があります。
は小綺麗になっていて、今でも使えそうな様子です。
傍にはベンチが設置された半壊したもあります。
近くには炭焼きに関するがあります。
炭焼小屋は、この森へ訪れた人たちが炭焼き体験を通じて、「里山」への関心を高めてもらえるように建てられました。
炭焼きの材料にはコナラやアカマツなどが使われます。
コナラやアカマツの林は「里山」と呼ばれ、炭の材料や薪を取るために、昔は定期的に伐採されました。
このような伐採を主体とした里山の管理は、常緑低木の繁茂を防ぎ、
いろいろな植物や動物が暮らせる明るい林をつくるのに役立ちます。
(炭窯は白炭用です。1回で約6俵の炭ができます。)
炭焼き窯や屋根の上は大変危険です。絶対にあがらないで下さい。
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先へ進んでいくと、左の斜面にが幾つも見えてきます。
岩の傍には解説板があります。
のようなものも見かけます。
更に進んでいくと、道幅が広がった所にがあります。
東屋が見えてくると、左へ登っていく道があります。
炭焼き小屋から3分ほどの所になります。
入口にはが立っていて、
左の道は「見晴らしの丘 450m 16分」、正面の道は「竹の子園 110m 3分」、
今来た道は「炭焼き広場 180m 6分」となっています。
は標識6が立つ分岐へ続いていますが、このまま正面の舗装路を進んでいきます。
森の中には、大小の岩や石がたくさん見られます。
これは、かつて岩山だった部分が崩れ、徐々に岩や土砂が堆積して、この森が作られた名残です。
森の中に見られる石積みも、その石を利用して造られています。
また、この森には「ヒナノジャクジョウ」という変わった植物が生えています。
この植物は、光合成に必要な葉緑体を持っていないため、白い色をしており、栄養は落ち葉から取っています。
大きさはわずか5cmくらいですので、ほとんどは目立たないこともあり、兵庫県内でも記録は多くありません。
沢筋近くの湿った場所に生え、夏〜秋にかけて見られます。
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すぐの所に小綺麗なが建っています。
東屋の先に立つを過ぎていきます。
程なくして、右側にが現れます。
竹林を過ぎて正面が明るくなってくると、標識1が立つ最初に登っていった道があります。
炭焼き小屋から8分ほどの所になります。
ここは、最近まで使われていなかったクリ林を手入れしました。
近くにある、竹の子園と併せて、季節の産物を見ることができます。
また、この森には、「ニホンリス」がいます。
森にたくさん生えているアカマツやクリなどの実を食べています。
木の上にいることが多いため、ほとんど目に触れることはありませんが、
アカマツ林の下にはエビフライに似た独特の食べ跡が残されているのを見つけることがあります。
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地蔵堂
トタン柵に沿ってを進んでいきます。
開けた墓地に出ると地蔵堂があります。
炭焼き小屋から9分ほどの所になります。
お堂の中に入って、を眺めていきます。
お堂の傍にはがあって、ひと休みするにの良さそうな所です。
大日如来真言 |
オン アビラ ウンケン バサラ ダトバン
永遠で不滅の光を持っておられる大日如来様に帰依いたします。どうか私を悟りの世界にお導きください。
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光明真言 |
オン アボキャベイ ロシャナウ マカボ ダラマニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン
大日如来様にお願い致します。私たちの進む道を無量の光で遍く照らし出しどうか成就するようお導き下さい。
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西入口
墓地を過ぎて、傾斜が急なを降っていきます。
左から右へ曲がりながらを降っていきます。
傾斜が緩んできた道を左から右へ曲がりながら降っていくと、県道8号にある西入口に戻ってきます。
地蔵堂から3分ほどの所になります。
右脇にある人用のを開けて通過していきます。
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山田地区
県道8号を横切って、を進んでいきます。
民家の前を過ぎて少しズレたに出て、左折していきます。
ごみステーションを過ぎてホース格納箱がある所まで来ると、車を止めておいた駐車地に着きます。
西入口から4分ほどで到着しました。
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