相谷190m峰
概 要 香美町香住区の相谷地区にある190.6m峰(点名:相谷)へ登ります。 集落の東側にある山陰海岸ジオパークの駐車場を起終点として、 南側から山頂へ登り、北側の小峰を経て相谷港へ降るルートを周回します。
起 点 香美町香住区 相谷地区
終 点 香美町香住区 相谷地区
相谷地区…水利施設…稜線…小峰A…190.6m峰…小峰B…小峰C…降り口…谷筋…相谷港…相谷地区
所要時間 2時間00分
歩いて... 正規の登山ルートではなので、明瞭な道はなく標識類もありません。 プチ藪漕ぎする所も少しありますが、大部分は歩くのに問題はありません。 眺めはほとんど広がりませんが、猫崎半島などを眺められる所が僅かにあります。 谷筋に降りてから相谷港へ出るまでの間の岩場に道はなく、通り抜けるのに苦労しました。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
相谷地区
豊岡市竹野町から県道11号を西進していきます。 切濱地区を過ぎて濱須井地区に入ると、須井トンネルの手前に「はさかり岩」の解説板が設置されたがあります。 解説板がある所よりも須井トンネルのすぐ傍からの方ががよく見えます。 濱須井地区を過ぎて浜須井トンネルを抜けていくと、曲がり角に(*)がありますが、 まだ早い時刻だったので開いていませんでした。 傍には道路の無料開放のがあります。 市町境を過ぎて相谷地区に入っていくと、「山陰海岸ジオパーク」の看板が出る駐車場があるので、ここに車を止めさせて頂きました。
*帰路に通りかかると、「営業中」の札が出ていました。
天然記念物 はさかり岩
但馬海岸は日本海沿岸の波蝕海岸風景を代表する景勝地であり、 その地質は新第三紀中新世(約2300万年〜500万年前)の北但層群と鮮新世(約500万年〜200万年前)の照来層群の岩石が中心である。 この「はさかり岩」は北但層群辻礫岩層に相当し、火山採屑物が土砂と混じりレキを取り込んで堆積した凝灰角礫岩で、 下部は直径が1メートル以上のレキも含まれている。 この堆積層は、その後の地殻変動で断層により破砕され日本海の荒波によって浸食され、 上から落下した岩塊が、ちょうどカニのハサミに挟まれたような奇勝を呈している。
※この地方では「はさまる」ことを「はさかる」といいます。
豊岡市教育委員会
記念碑
この記念碑は、但馬海岸道路・第二但馬海岸道路の無料開放を記念し設置されたものです。 この道路は、地域の交通の利便を図るとともに、 山陰海岸国立公園の観光を振興する目的で有料道路事業として、整備を行い、
  但馬海岸道路(竹野町竹野〜豊岡市瀬戸 9.9km) 昭和44年7月1日から
  第二但馬海岸道路(香住町佐津竹野町竹野 8.9km) 昭和47年12月1日から
供用を開始し、30年間の有料道路としての使命を完了しました。 この道路に携わった関係者の皆様に厚くお礼申しあげます。
平成7年6月30日 兵庫県道路公社
駐車場の先へ続く車道を降っていくと、右下にが見えてきます。 右側から登ってくる道を合わせた所にあるを過ぎていきます。 相谷橋を渡って相谷バス停を過ぎていくと、右から来る道がしてきます。 山際にある「」の看板を過ぎていくとがあります。 その前を過ぎてJR山陰本線の第一相谷川橋りょうが見えてくると、右へ登っていく地道があります。 ここから右の地道を登っていきます。
水利施設
地道を登り始めると、程なくしてがあります。 正面の道は少し先の広場で行き止りなので、右に戻るように登っていく道を進んでいきます。 石がゴロゴロして少し歩き難い坂道を登っていくと、程なくして曲がっていきます。 少し右へ曲がりながら登っていくと、が見えてきます。 急な坂の先にある短い石段を登っていくと、コンクリート製の四角い建物に出ます。 駐車場から18分ほどの所になります。 銘板などは見掛けませんが水利施設でしょうか。 建物の裏側に尾根がありますが、は傾斜が急で登れそうにありません。 へ回ってみると、何とか登れそうなので、ここから尾根に取り付くことにします。
コンクリート擁壁の上を過ぎて、を登っていきます。 すぐに広い斜面を登るようになりますが、樹木の密度が高くてのようになります。 登山道はないので、歩けそうな所を選びながら登っていきます。 思いのほか傾斜がを我慢しながら登っていくと、先の方が明るくなってきます。 次第に樹木が減って歩き易くなるとに出ます。 程なくして、少し傾斜が緩んだ踊り場のような所があります。 水利施設から5分ほどの所になります。
すぐに傾斜が増してくる尾根を登っていくと、右側の奥にが見えてきます。 登り始めの辺りに比べて樹木が少なくてを登っていきます。 程なくして、標高100mほどのになります。 軽い登り坂もある緩やかな尾根を快調に進んでいきます。
根を張り出した木も見られるを登っていきます。 標高120m辺りまで来ると、次第にが増してきます。 脇の樹木に手を掛けたりしながら登っていきますが、 蒸し暑くて止め処もなく汗が噴き出してくるので、何度も立ち止まって汗を拭きながら登っていきます。 もあって、雨後には滑り易いので注意が必要です。 急な尾根を息を弾ませながら登っていきます。
稜線
脇の樹木に手を掛けながら、を更に登っていきます。 やがて正面にが見えてくると、次第に傾斜が緩んできます。 少し樹木が増えてきてとする所を過ぎていきます。 程なくして、標高170mほどの稜線に出ます。 水利施設から23分ほどの所になります。 も歩けそうで気になりますが、方角が違うので見送っていきます。 ひと息入れてから、を軽く降っていきます。
小峰A
少し降っていくと、すぐにになります。 軽い登り坂になると、僅かなを越えていきます。 少し降った先を登っていくと、のような所に出ます。 左へ曲がっていくと、次第にになります。 傾斜が緩やかになると、標高190mほどの小峰Aに着きます。 稜線から8分ほどの所になります。
190.6m峰 (点名:相谷)
曲がって、尾根を降っていきます。 軽く降っていくとになります。 程なくして登り坂になると高みに着きます。 小峰Aから4分ほど、水利施設から35分ほどで登って来られました。 中ほどには「相谷」があるので、地形図に載っている190.6m峰になるようです。 周囲には樹木が茂っていて残念ながら眺めは広がりませんが、 水分補給などをしながら休憩していきます。
当初はから相谷浄化センターの近くに降りるコースを予定していましたが、 樹木が茂り気味で何だか煩わしそうな様子です。 の方が歩き易そうに思えたので、北へ向かって歩いていくことします。 軽く降って緩やかな所を過ぎると、軽いになります。 少し登っていくと、僅かな高みに着きます。 190.6m峰から2分ほどの所になります。 右側の樹間にはが少し見えます。
高みを過ぎて軽く降っていくとになります。 軽く登っていくと、尾根が分岐している僅かな高みに着きます。 190.6m峰から5分ほどの所になります。 も歩けそうな様子ですが、見送っていきます。 ここはを降っていきます。
小峰B
少し降っていくとになります。 軽く登っていくと僅かなに着きます。 軽く降って緩やかになるとがあります。 ヌタ場の右側を過ぎて登っていくと、標高180mほどの小峰Bに着きます。 190.6m峰から12分ほどの所になります。
右へ曲がって、を降っていきます。 程なくして左の樹間からが広がります。 手前には小島が浮かび、その先には猫崎半島が海に突き出し、奥の方には丹後半島も薄らと見えます。 急な尾根を少し降っていくと、になります。 左側には広くてが続いていますが、 根が張り出した正面の尾根を進んでいきます。
少し進んでいくとになります。 根元から幹が何本にも分かれた大木が見られる尾根を降っていくとになります。 程なくして、またになります。 傾斜が緩やかになった尾根を進んでいきます。 左側には広くてが続いています。
小峰C
程なくして、左の浅い尾根にがあります。 になる尾根を進んでいきます。 程なくして、標高100mほどの小峰Cに着きます。 小峰Bから15分ほどの所になります。 尾根が広がって分り難いですが、から北東へ続く尾根を降っていきます。
降り口
少し降っていくとになります。 右へ曲がって、根元から幹が何本にも分かれたが見られる尾根を降っていきます。 少し降っていくとになります。 を少し右へ曲がりながら進んでいきます。 やがてになってきます。 小峰Cから8分ほどの所になります。 右側に現れる広くて浅い谷筋が何とも歩き易そうに思えるので、降っていくことにします。
谷筋
になった浅い谷筋を軽く降っていきます。 次第に谷筋が狭まってくるとが増してきます。 雑木林になった谷筋を降っていくと、左側に僅かなが現れます。 踏み跡を辿って降っていくと、正面が明るくなってが近づいてきます。 小岩が剥き出す所を降っていくと、緩やかで浅い谷筋に降り立ちます。 降り口から6分ほど、190.6m峰から41分ほどで降りて来られました。
地形図にはこの谷筋に小川が描かれていますが、現地にはそのようなものは見掛けません。 大雨が降った後にだけ水が流れるのかも知れません。
左へ続くを進んでいきます。 樹木が少し茂る所を軽く降っていくと、が近づいてきます。 右の方へ進んでいくと入り江の前に出ます。 目の前には猫崎半島などの眺めが広がります。
地形図にはここから相谷港までが描かれています。 右にある土砂が積もった所がそうだろうと思いますが、すぐ先で行き止りのようになっています。 岩壁が崩壊して道を塞いでしまったのでしょうか。 左側は崖になっていますが、高低差が低そうな所を探して、滑り落ちるように2mほど降っていくと、 大小の岩がゴロゴロするに降り立ちます。 程なくしてが行く手を阻みます。 波打ち際(*)は潮位が高くて歩いていけそうにありません。 ここまで来て引き返す訳にもいかないので、何とか通過することを試みます。 カメラをバッグに入れ、両手両足を総動員して岩にしがみつき、通れそうな所を探しながら慎重に進んでいきます。 最後に1m弱の落差を飛び降りて、何とか岩の向こう側の浜に出られました。 振り返って通過したを眺めていきます。
*この時は満潮の時間帯で潮位が高かったのですが、 干潮時なら岩の間を抜けたりしながら波打ち際を歩いて岩の向こう側へ出られます。
相谷港
丸い石がゴロゴロするを進んでいきます。 程なくして丸い葉をしたが茂る所を進んでいきます。 右へ曲がりながら進んでいくとが見えてきます。 低木が茂る所を抜けると相谷港に出ます。 谷筋に降り立った所から13分ほどの所になります。 船の陸揚げ用ワイヤーに注意しながらを横切っていきます。
お知らせ
共同漁業権設定海域は潜水等による魚貝藻類の不法な採取を禁じております。
違反者は合せられますのでご注意ください。
一、採取禁止の貝藻類
  さざえ、あわび、うに、なまこ、いがい、わかめ、もずく、てんぐさ等
一、罰則(漁業権侵害の罰)
  20万円以下の罰金
但馬漁業協同組合、香住海上保安署、海上保安協会香住支部
相谷地区
港を横切っていくとに出ます。 左へ進んでいくと、相谷川にが架かっています。 県道11号にも同じ名前の橋があったので、何だか変な感じです。 橋を渡って右へ登っていくとに出ます。 左へ曲がって、左にを眺めながら県道11号を登っていきます。 「山陰海岸ジオパーク」の標識が見えてくると、車を止めておいた駐車場に着きます。 谷筋に降り立った所から22分ほどで到着しました。