餅耕地822m峰
概 要 養父市の餅耕地地区と森地区の境にある822.1m峰(点名:カンバ山)へ登ります。 餅耕地地区の奥に続く公団林道の途中から尾根に取り付いて山頂へ登り、 805m峰を経て作業道に出て能座地区へ降るルートを歩きます。 山頂は樹木に囲まれていて眺めは良くありませんが、 下山時に歩く作業道からは山並みを眺められます。
起 点 養父市 餅耕地地区
終 点 養父市 能座地区
餅耕地地区…公団林道起点…登山口…林道終点…822.1m峰…林道終点…805m峰…作業道出合…耕作地跡…能座地区(高区配水池)…(餅耕地地区)
所要時間 3時間20分
歩いて... 一般の登山ルートではなくて標識類はありませんが、下草は生えておらず藪漕ぎも必要ありません。 登りの尾根には思いのほか傾斜が急な所もあります。 三角点は山頂の少し下を通る林道にあります。 生憎の霧雨模様の天気でしたが、下山時には少し青空も覗きました。 下山時に歩く作業道には分岐が何ヶ所かあるので注意が必要です。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
餅耕地地区
養父市の広谷大橋の北側から県道6号を西進していきます。 北近畿豊岡自動車道をくぐった先にある交差点から県道70号に入って南下していきます。 広瀬橋の手前まで来るとがあります。 角にある「餅耕地1.5k」などのに従って右折していきます。 餅耕地の集落を進んで餅耕地公会堂まで来ると、消防団の車庫の隣に空き地があるので、 ここに車を止めさせて頂きました。
公団林道起点
すぐ先に架かるを渡っていきます。 心地良い水音を響かせるに沿って、狭くなった舗装路を進んでいきます。 程なくして見えてくるに向かって進んでいきます。 小橋まで来ると分岐があります。 駐車地から5分ほどの所になります。 脇には「」がありますが、今回歩くルートは載っていません。 「林道 餅耕地線 起点」の白い標柱がありますが、延長からすると正面の道を意味しているように思えます。 正面の道から須留ヶ峰へ登って行けますが、今回は右に架かる小橋を渡ってを進んでいきます。
以前には石灯籠の傍に木製の大きな鳥居があったのですが、この時にはなくなっていました。
須留ヶ峰(磨ヶ峰)登山案内板
須留ヶ峰登山  公団林道が出来て一般の登山者には最適のコースです。 中腹から望む須留ヶ峰は力強く感じます。 途中にはブナ林が点在し春の新緑、秋の紅葉の美しさは見事です。 頂上からは氷ノ山、妙見山、生野段ヶ峰、天滝、但馬空港が見えます。 天候の条件が良いと日本海も望む事が出来ます。
(樋釜岩群の下までは4駆で30分で行けます)
林道 餅耕地線 起点
幅員 W=3.0m 延長 L=733.0m
川沿いに続く未舗装のを進んでいきます。 川から離れてへ入ってコンクリート道になると、右へ曲がっていきます。 少し先を左へ曲がって、が茂る斜面の傍を登っていきます。 谷筋を進むようになると、沢が流れる土管が埋設された所を横切っていきます。
傾斜が増してくるを沢沿いに登っていきます。 息を弾ませながら登って、道なりに左へ曲がっていくと分岐があります。 公団林道起点から9分ほどの所になります。 山際に「須留ヶ峰登山」のが立っていて、正面の道を指しています。 傍には「通行禁止」の看板もありますが、歩くのは問題がないようです。 からも尾根を登って行けそうですが、 地形図を見ると西側の尾根の方が傾斜が緩やかに思えるので、もう少し先から尾根に取り付くことにして、 を進んでいきます。
通行禁止
この道路は、造林用作業道です。 交通安全および山火事防止対策上、一般車両の通行を禁止します。
管理者 養父町森林組合
未舗装になった林道を登っていくと、樹木が減ってに出ます。 左側にはが広がりますが、手前の樹木が少し邪魔をしています。 切り立ったの袂を過ぎていきます。 やがて黄色い看板が見えてきます。 看板には「餅耕地造林地」のが載っていますが、今回歩くルートは見られません。 林道は曲がっていきます。
水源林をつくる公団…
所在 養父郡養父町餅耕地カンパ山39番外17筆
契約面積 86.45ha
造林木は下記分収造林契約者の共有物です。
造林地所有者朝日雄外2名
造林者(地上権者)やぶぐん森林組合
造林費負担者(地上権者)緑資源財団
火に注意しましょう
緑資源財団 神戸出張所
登山口
コンクリート道になった所を曲がっていきます。 少し先を曲がって、林道を更に登っていきます。 右側に防護網が続くようになると、林道は曲がっていきます。 正面のが開いていて登って行けそうなので、今回はここから尾根に取り付くことにします。 公団林道起点から25分ほどの所になります。
斜面を横切るように続く僅かな踏み跡を登っていくと、太いが道を塞いでいます。 とても跨いでいけないので、高巻いていきます。 少し登っていくとに出ます。 そのまま急な尾根の背を登るのは避けて、踏み跡を辿って曲がっていきます。 斜面を横切るように登っていくと、踏み跡は曲がっていきます。 斜面を更に登っていくと尾根の背に出ます。 登山口から6分ほどの所になります。
左へ曲がって、を登っていきます。 尾根に明瞭な道はありませんが、下草は生えておらず藪漕ぎも必要ないので助かります。 松の木が何本か見られる尾根を登っていくと、右側にが続くようになります。 この防護網は地面を這ったり不明瞭になったりしながら、822.1m峰から東へ延びる尾根に登り着くまで続いています。 息を弾ませながら登っていくと、標高500mほどのになります。 尾根の左肩に現れるを進んでいきます。 尾根の背に復帰して軽く登っていくと、僅かな高みに着きます。 登山口から20分ほどの所になります。
僅かにを進んでいきます。 緩やかになった尾根を進んでいくとになります。 程なくしてが道を塞いでいるので、左側を回り込んでいきます。 右側の樹間に僅かにを眺めながら登っていきます。 尾根を真っ直ぐ登っていくと、僅かな高みに着きます。 登山口から25分ほどの所になります。 正面の少し右側にが見えますが、 目指す822.1m峰から805m峰のかけての稜線でしょうか。 まだまだ標高差がありそうで、気持ちも萎え気味になります。
気を取り直して軽く降っていくと、になります。 登り坂になると、「林構」のタイルが嵌め込まれたがあります。 石杭を過ぎていくとになります。 が見られるようになる尾根を登っていきます。 登り傾斜が増してくると、小岩が剥き出す尾根になります。 登山口から29分ほどの所になります。
小岩群を過ぎて、思いのほか傾斜がを登っていきます。 地形図では歩き易そうに思えた尾根ですが、脇の樹木に手を掛けながら登っていきます。 左側の樹間にが見えますが、雨雲で霞んでいます。 左側が次第に狭くなってくるので、 地面を這っている所でに出て登っていきます。 益々傾斜が増してくるので、何度も立ち止まって滲んでくる汗を拭きながら登っていきます。
しばらく登っていくと樹木が茂り気味になるので、 地面を這っている所からに出ます。 更に続くを息を弾ませながら登っていきます。 頑張って登っていくと、次第に傾斜がになってきます。 松の木が何本も生える所まで来ると緩斜地になります。 登山口から47分ほどの所になります。 息も切れてかなり疲れたので、リュックを下ろして水分補給しながら休んでいきます。
傾斜が増し始めると左側が狭くなって歩けなくなるので、 地面を這っている所からに出て登っていきます。 剥き出したの脇を過ぎていきます。 次第に広がってくる尾根を登っていくと、が少し見られます。 左の樹間に霞んだを眺めながら登っていきます。 やがて植林地の左側を登るようになると、「林構」のタイルが嵌め込まれた石杭があります。 登山口から1時間ほどの所になります。
生え始めた松の幼木を過ぎていくと、を見掛けるようになります。 の脇を登っていきます。 霧が立ちこめてボンヤリしてくる尾根を登っていくと、が急になってきます。 脇の樹木に手を掛けながら登っていくと、またが剥き出すようになります。 小岩群を過ぎていくと、タイルが嵌め込まれた石杭があります。 登山口から1時間12分ほどの所になります。 消えてしまったのか、文字は確認出来ませんでした。
林道終点
近づいてくる稜線に向かって、広がってくるを登っていきます。 次第に傾斜が緩やかになってくると、白テープが巻かれた樹木が生えるに登り着きます。 登山口から1時間20分ほどで登って来られました。 樹木の脇には「地籍図根」のがあります。 左へ曲がっていくと、すぐに広い林道終点に出ます。 地形図に実線で載っている道になるようです。 中ほどには「十四」のタイルが嵌め込まれたや赤プラ杭があります。
緩やかな林道を進み始めると、すぐの所に「一〇一」のタイルが嵌め込まれたがあります。 道に覆い被さるの枝を避けながら進んでいきます。 少し登り坂になると、歩けそうなが右側に現れます。 林道は左前方へ登っていきますが、右の尾根の上が822.1m峰だろうと思って、右の小尾根を登っていきます。 見えてくる高みへ向かってを登っていきます。 程なくして822.1m峰だろうと思われる高みに着きます。 林道終点から6分ほどの所になります。 『三角点があるはずだ』と思って探しますが、「国土調査」の短杭があるばかりで三角点は見当たりません。
822.1m峰
高みの先へ続くを少し降っていきます。 しかし地形図に載っている三角点の位置よりも西側になってしまうので、 左のすぐ下に通るへ降りていくことにします。 急な法面になっていますが、歩けそうな所を探しながら降っていくと、すぐにに降り立ちます。 左へ続くを軽く登っていきます。 左への曲がり角まで来ると、道端に四等三角点「カンバ山」があります。 ここが地形図に載っている822.1m峰のようです。 林道終点から11分ほどの所になります。 辺りには樹木が茂っていて眺めは良くありません。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
四等三角点
基本 No.112938
この測量標はすべての測量の基準です。三角点を大切にしましょう。
国土地理院
林道終点
三角点を過ぎて降り坂になるを進んでいきます。 右側の樹間からが見えそうな所もありますが、生憎と雨雲が立ち込めていて見えません。 左の尾根が次第に低くなってくると、先ほどの高みへのに戻ってきます。 緩やかになった林道を進んでいくと、の枝が覆い被さる所を過ぎていきます。 程なくして、「十四」のタイルが嵌め込まれた石杭や赤プラ杭がある林道終点に着きます。 822.1m峰から3分ほどの所になります。
805m峰
稜線に登り着いた所を過ぎて、の尾根を軽く降っていきます。 程なくして左側にが広がってきますが、正面の尾根を進んでいきます。 真っ直ぐ進んでいくと、文字を確認出来ない石杭があります。 この辺りが地形図に載っている805m峰でしょうか。 822.1m峰から5分ほどの所になります。
805m峰を過ぎると尾根はへ降っていきます。 ここは東北東へ延びる尾根を降るべく、を降っていきます。 落ち葉が厚く積もってフワフワする広い斜面を降っていくと、次第にがはっきりしてきます。 緩やかな所を過ぎていくとが増してきます。 標高750m辺りまで来ると、尾根が二股に分かれています。
東南東へ延びる右の尾根は見送って、東北東へ延びるを降っていきます。 次第にが増してくるので、脇の樹木に手を掛けながら降っていきます。 少し傾斜が緩んでくるとが見られるようになりますが、地面を這っている所もあって役目を終えたようです。 右側の樹間に僅かに見えるを眺めながら降っていきます。 尾根の中ほどに生える樹木を避けていくと、標高710mほどの緩やかな尾根になります。 822.1m峰から16分ほどの所になります。
が少し茂る所を過ぎていきます。 またが増してくる尾根を降っていきます。 植林地の尾根の背を降っていくと、が剥き出す所を過ぎていきます。 程なくして、傾斜が少し緩んでになります。 また傾斜が増してくる尾根を降っていくと、背丈の辺りから幹が二股に分かれている木があります。 822.1m峰から23分ほどの所になります。
脇の樹木に手を掛けながら、傾斜が増したを降っていきます。 左の樹間に僅かにを眺めながら降っていきます。 標高630m辺りまで降ってくるとになります。 が少し見られる尾根を降っていきます。 標高610m辺りまで降ってくると、尾根は少し右へ曲がっていきます。 822.1m峰から29分ほどの所になります。
作業道出合
尾根の背を降っていくと、右前方にが見えてきます。 少し曲がりながら、作業道へ向かって降っていきます。 程なくしての真上に出ますが、法面が高くて降りていけません。 降りられそうな所を探して右へ進んでいくと、何とかがあります。 僅かな踏み跡を降っていくと作業道に降り立ちます。 822.1m峰から38分ほどで降りて来られました。
は登り坂になっているので、 を進んでいきます。 程なくして、右側にが広がってきます。
少し降るようになると、ヘアピン状に右へ曲がっていきます。
程なくしてした所を過ぎていきます。 少し曲がりながら進んでいくとがありますが、 降り坂になっている左の道を進んでいきます。 少し進んでいくとまたがありますが、 ここは右の道を降っていきます。 作業道を更に降っていくとがありますが、 右の道はすぐ先で行き止まりなので左の道を降っていきます。 次第に開けてくる景色を眺めながら作業道を降っていきます。
程なくしてがありますが、右へ折れ曲がって降っていきます。 広がってくる景色を眺めながら降っていきます。
岩のようになったを過ぎていきます。 すぐ先にがありますが、左の道を降っていきます。 少し降った所を道なりに曲がっていきます。 植林地の中を降っていくと、小岩が剥き出す所を左へ曲がっていきます。
斜面を降っていくと、正面がなってきます。 右へ曲がって降っていくと「」のが立っていて、 今回登った山と関連があると思われる「字カンバ山」の地名も見られます。 左へ曲がっていくと、開けた耕作地跡に出ます。 作業道出合から25分ほどの所になります。 正面にはが広がります。 耕作地跡の右側に続く両側が盛り上がってを降っていきます。
土砂流出防備保安林
養父郡養父町餅耕地字ヒナタほか
保安林内では、許可なく立木竹を損傷し、土石、樹木を採掘し、土地形質を変更する等の行為をしてはなりません。
=山火事注意= 兵庫県
少し左へ曲がりながら降っていくと、短い笹が生えるに出ます。 右側に広がる景色を眺めながら、笹や茅が茂るを横切るように進んでいきます。
程なくしてになります。 少し右へ曲がって、広い耕作地跡を降っていきます。
能座地区
地形図に真っ直ぐ描かれているこのは、実際には少し曲がりながら続いています。 少し左へ曲がっていくと、背丈の高い笹が茂るを進んでいきます。 笹が茂る所を過ぎていくとがあります。 作業道出合から32分ほどの所になります。 塩ビ被覆の針金で上下を止められているだけなので、容易に開けることが出来ます。 防護扉を過ぎると、左側に金網柵で囲まれた水利施設のような建物があります。 表札などは見掛けませんが、傍に立つ電柱に取り付けられた装置には「高区配水池」の文字が見られます。
餅耕地地区
待機させておいた自転車に乗って、車を止めてきた駐車地までワープします。 能座地区の集落に続く急坂をブレーキをかけながら降っていきます。 県道70号に出ると、脇に「能座1k」などのが立っています。 右へ少し進んだ所に架かる広瀬橋の手前にあるを右折して、車で来た道を引き返していきます。 すぐの所の山際にある「ウスギ城と大田垣庭園」の解説板を過ぎていきます。 軽い登り坂で続く道を進んでいくと、の傍に六体地蔵があります。 「」や「徳本上人の名号石」の解説板もあります。 餅耕地バス停を過ぎて餅耕地公会堂まで来ると、車を止めておいた駐車地が消防団の車庫の隣にあります。 高区配水池から18分ほどで到着しました。
高区配水池から駐車地までの時間は所要時間に含めず)
建屋歴史散歩 『ウスギ城と大田垣庭園』
後方の小山一帯は室町時代に栄えた守護大名山名氏の家臣の中でも最強と呼ばれた大田垣氏の本拠地の「ウスギ城」です。 ウスギ城は標高256m、東西250m・南北300mの大規模なもので養父市内でも屈指の城跡です。 大田垣氏は朝来方面に進出し竹田城を築くなど南但馬一帯に大きく威を奮いました。 また平成15年の建屋バイパス工事の際、この付近から州浜や滝石組のある庭園の遺構が発掘され話題になりました。 周辺には殿屋敷、ビクニ畑、馬場、場市などの地名もあり室町時代の栄華がしのばれます。
建屋地域活性化対策委員会
建屋歴史散歩 『徳本上人の名号石』
地蔵堂の横の「南無阿弥陀仏」と彫られた石は名号石と呼ばれ、嘉永2年(1849)の建てられたものです。 字を書いたのは生き仏さまと崇められた徳本という念仏行者(1758〜1818)で、 建屋地域内の唐川、野谷、石ヶ坪、長野、餅耕地、森の各地に九本の石碑があり、 長野区の唐川地蔵堂の横の物が文化16年(1816)で最も古い石碑です。 徳本上人の弟子の是得上人の石碑も当地方に多数あります。 その弟子の是法上人(1837年没)は当地区の出身者で和歌山県海草郡の謙蓮社という念仏道場を継ぎ、 各地を遍歴しながら念仏の功徳を説きました。
建屋地域活性化対策委員会