神河805m峰
概 要 神河町と朝来市生野町の境にある805.5m峰(点名:黒尾)へ登ります。 作畑地区から古道を通って青草峠まで登り、市町境尾根を進んで805.5m峰へ向かいます。 更に黒尾峠まで市町境尾根を進み、新田地区へ降っていきます。 黒尾峠から新田地区までは林道が設置されていますが、途中までは古道を降ります。
起 点 神河町 作畑地区
終 点 神河町 作畑地区
作畑地区…古道入口…青草峠…小峰…805.5m峰…鞍部…黒尾峠…林道出合…広場…車道出合…作畑地区
所要時間 3時間30分
歩いて... 眺めが広がるコースではなくて、静かな山歩きが続きます。 青草峠と黒尾峠を通る古道はいずれもかなり荒れています。 分かり難い所もありますが、何とかルートを外れることなく歩けました。 市町境尾根には夏草やシダ類が茂る所もありますが、歩き難くはありません。 黒尾峠からの古道は、林道に出る手前でミツマタの藪漕ぎ状態になりました。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
作畑地区
朝来市生野町を通る国道429号にある猪野々口バス停の先に架かるつづら橋を渡って、県道367号を東進していきます。 狭くなってくる道を登って白口峠を越えて神河町へ入って降っていくと、神崎町水道の作畑減圧槽があります。 その前にはが広がった車数台分のスペースがあるので、 ここに車を止めさせて頂きました。
車の方向転換場所としても使われているようなので、端に寄せて車を止めました。
古道入口
駐車地の先へ降り始めたすぐの所に小さな電波塔が立つがあって、 「史跡 御口屋」と題した解説板があります。 左に分かれていく農道を二つ見送って正面に民家が近づいてくるとがあります。 青いドラム缶の水溜めがある所からを登っていきます。 かなり傾斜が急なを真っ直ぐ登っていきます。 左にある民家への曲がり角まで来ると、正面に分かれていく地道があります。 標識類は見掛けませんが、ここが峠越えのの入口になります。 駐車地から6分ほどの所になります。
史跡 御口屋 (生野代官所 作畑口留番所 屋敷跡)
朝来市生野町旧生野銀山は、約四百年前にはここより二キロ西の白口区が銀山の本命として栄え、人家が八百八十軒ありました。 その後、盛衰はありましたが重要な鉱山で、生野代官所は白口の裏玄関にあたるこの地に番所を設けていました。 番所とは、今の町役場の支所と駐在所のような役目をしていて、二人の役人が常駐しており、 建物は二棟あって、その修理などは、大畑・作畑・新田の三村に課せられていました。 ある時代には、こちらからもたくさんの人が鉱山に働きに行っており、今もここは「オクチヤ」と呼ばれています。
作畑区
石垣が見られるの脇を真っ直ぐ登っていきます。 植林地が近づいてくるとがありますが、 上下に設けられたコの字形の小さなレバーを回せば容易に開けられます。 防護扉を過ぎていくと、植林地のへ入っていきます。 谷筋にはが流れています。 石垣が何段も見られる谷筋を進んでいくと、石がゴロゴロして荒れた道になります。
お願い
この柵は、鹿や猪の侵入防止のために設置しております。 扉を開けられた方は、必ず閉めていただきますようお願いいたします。
引き続き石垣が見られるを登っていきます。 やがてがあります。 古道入口から6分ほどの所になります。 標識類はありませんが、境界杭の場所を示していると思われる桃テープがある左の道を進んでいきます。 「地籍調査」のが続く道を軽く登っていきます。 が放置されて夏草が茂る所を過ぎていきます。 少しを登っていきます。 傾斜が緩やかになると、左から登ってくる広めの道と合流します。 古道入口から12分ほどの所になります。
背丈の低い夏草が茂って道が分かり難くなるを登っていきます。 僅かなを跨いでいきます。 左下に流れる沢を眺めながらを登っていきます。 沢の傍を登るようになると、伐採木を過ぎた所で沢向こうに道が現れます。 古道入口から19分ほどの所になります。 正面にも道が続いていて迷う所ですが、桃テープが見られる沢向こうの道へ向かって、 僅かに水が流れるを渡っていきます。
沢を渡って植林地を登っていくと、錆びて判読出来ないを過ぎていきます。 植林地には僅かにが続いていますが、 石がゴロゴロしたり落葉が積もったりしていて分かり難くなっています。 少し登っていくとが巻かれた数本の樹木を白紐で囲んだ所があります。 沢向かいにも白紐で囲まれた所があるし、林業用の何らかの印でしょうか。 白紐で囲まれた所を過ぎていくと、沢が二股に分岐している所に出ます。 古道入口から25分ほどの所になります。 を渡って、その先に続く道を登っていきます。
程なくして、また青テープが巻かれた樹木群を囲むを過ぎていきます。 沢が消えたを登っていきます。 落葉が積もって道が分かり難くなるを登っていきます。 谷筋の左側の斜面を登るようになると、益々傾斜が増してくるので、 何度も立ち止まって呼吸を整えながら登っていきます。
青草峠
少しずつ右へ曲がりながら続く道を登っていくと、上の方にが見えてきます。 次第に傾斜が緩んできて歩き易くなるを登っていきます。 左の尾根が次第に低くなると、左右に通る市町境尾根にある浅い鞍部に着きます。 古道入口から44分ほどで登って来られました。 この場所を示す標識類は見掛けませんが、情報によると青草峠というようです。 中ほどには「0570 1 S 地籍調査」の短杭があります。 少し左へ曲がってから右前方へ降っていくも見られるので、 作畑地区と上生野地区を結ぶ道が尾根を越えていく所だったようです。 分かり難い所や荒れた所もある道を登ってきて疲れたので、周囲の様子を確認しながら休憩していきます。
小峰
落ち着いたところで、右に続くを進んでいきます。 軽く登るようになるとがあります。 斜面を横切るように右前方へ続く緩やかな道は巻き道のように思えるので、正面の尾根の背を登っていきます。 陽が差すへ向かって登っていきます。 明るい所を過ぎていくと、標高700mほどの小峰に着きます。 青草峠から4分ほどの所になります。 中ほどには「0577 1 S 地籍調査」と「界」の短杭があります。 周囲は樹木に囲まれていて展望は得られません。 には歩けそうな尾根が見られますが、 先ほどの青草峠から降っていく古道と合流するのでしょうか。 ここはへ続く尾根を降っていきます。
傾斜が緩やかになると、右から踏み跡がしてきます。 手前で分かれてきたのように思えますが、確かめた訳ではありません。 が散乱してシダ類が茂る尾根を登っていきます。 しばらく続くを登っていきます。 倒木やシダ類を見掛けなくなると緩やかな尾根になります。
少し左へ曲がって軽く降っていくと、すぐにになります。 傾斜が緩んだを進んでいきます。 尾根には境界杭の場所を示していると思われるが続いています。 次第にが増してくるので、脇の樹木に手を掛けたりしながら登っていきます。 少し左へ曲がる所まで来ると、傾斜が少し緩んできます。
805.5m峰
程なくしてが増してくる尾根を登っていきます。 少し右へ曲がって登っていくと、になります。 また傾斜が増してくる尾根を登っていくと、少しが茂る所を進むようになります。 アセビが茂る所を過ぎると、が見えてきます。 程なくして樹木が伐採された高みに着きます。 青草峠から23分ほどの所になります。 少し夏草などが茂る中ほどには「黒尾」があるので、地形図に載っている805.5m峰になるようです。 傍には「0613 1 S 地籍調査」の短杭もあります。 周囲には樹木が茂っていて、残念ながら眺めは広がりません。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
にも歩けそうな尾根が続いていて気になりますが見送っていきます。 正面へ続くを進んでいきます。 尾根は右へ曲がって市町境尾根から離れていくので、「0678 1 S 地籍調査」のを過ぎた辺りから左の斜面を降っていきます。 を横切るように斜めに降っていきます。 程なくしてシダ類などが茂る尾根の背に出ます。
鞍部
しばらく降っていくと、左下にが見えてきます。 尾根を真っ直ぐ降っていくと、鞍部で分岐しているの上に出ます。 写真では良く分かりませんが、段差が高くで降りられません。 降りられそうな所を探しながら右へ進んでいくと、何とかへ降りられました。 作業道を左へ進んでいくと、先ほどから見えている鞍部に出ます。 805.5m峰から9分ほどの所になります。 進行方向のは右と右前方とに分かれていますが、 右の道は降り坂になっているので、登り坂の右前方の道を進んでいきます。
尾根の右斜面に続く作業道を登っていくと、軽いになります。 次第に低くなってくる左の尾根に沿って続くを軽く降っていきます。 尾根の背に出ると、左へ曲がった所で作業道は終点になります。 805.5m峰から13分ほどの所になります。 正面に続くを軽く登っていきます。 明瞭な道は見掛けませんが、歩くのに問題はありません。
黒尾峠
広い尾根を進んでいくと、次第にが増してきます。 傾斜が緩やかになると、少し曲がっていきます。 降り坂が始まる所まで来ると、「6007 4 S 地籍調査」のが並んでいます。 少し降っていくと緩やかな鞍部に着きます。 805.5m峰から22分ほどの所になります。 この場所を示す標識類は見掛けませんが、情報によると黒尾峠というようです。 左側のすぐ下には、地形図に実線で載っているが通っています。 登り坂が始まる所には「6004 4 S 地籍調査」のが並んでいます。 その手前にある「695」と書き込まれたL形杭の所から右へ戻るようにしてが降っています。 以前には新田地区と上生野地区を結ぶ道が尾根を越えていく所だったようですが、 林道建設で寸断されたのか、上生野地区へ降る古道は見掛けませんでした。
林道を降っても良いのですが遠回りになりそうなので、右の斜面に続くを降ることにします。 植林地のを何度か曲がりながら降っていきます。 右へ曲がって、近づいてくるへ向かって降っていきます。 程なくして、僅かに水が流れる谷筋に降り立ちます。 黒尾峠から7分ほどの所になります。 左へ曲がって、谷筋の左斜面に続くを進んでいきます。
踏み跡を辿りながら降っていくと、左から来るに出ます。 石がゴロゴロする涸れ沢を渡って、谷筋の左斜面に続くを更に降っていきます。 やがてが茂るようになりますが、行く手を阻むほどではありません。 ミツマタが減って歩き易くなると石垣が現れます。 黒尾峠から17分ほどの所になります。 以前にはこの辺りまで耕作地があったのでしょうか。
石垣を過ぎて、ミツマタが見られる所を降っていくと、左からが合流してきます。 石がゴロゴロした所を降っていくと、に盛り上がって木が生える所に出ます。 右側は谷底を流れる沢なので、左斜面に続く古道を降っていきます。 僅かなを跨いでいきます。 次第にミツマタが茂って密度も濃くなってきます。 背丈も結構あって藪漕ぎ状態になります。
林道出合
両手でミツマタを掻き分けながら降っていくと、先の方にが見えてきます。 足元に注意しながら降っていくと林道の曲がり角に出ます。 黒尾峠から28分ほどで降りて来られました。 左からは黒尾峠から東側の747m峰を回り込んできたと思われるが降ってきます。 振り返って、降ってきたを確認していきます。
広場
右に続くを進んでいきます。 沢の上を過ぎて左へ曲がって降っていくと、を回り込んでいきます。 ミツマタが茂る小径が分かれていて気になりますが、見送っていきます。 正面の樹間に山並みを眺めながら降っていくと、道幅が広がった広場のような所に出ます。 林道出合から3分ほどの所になります。 正面のすぐ先にはがあります。 振り返ると、「災害に強い森づくり」のがあります。 丁度昼時になったので、脇に腰を降ろして昼食タイムにしました。
災害に強い森づくり 〜県民緑税の活用〜
(針葉樹林と広葉樹林の混交林整備)
平成16年の台風災害を踏まえて、豊かな「緑」を次の世代に引き継いでいくため、 県民共通の財産である「緑」の保全・再生を社会全体で支え、県民総参加で取り組む仕組みとして平成18年度から「県民緑税」を導入し、 防災面での機能強化を目的とした「災害に強い森づくり」を早期・確実に進めています。
整備内容
スギ・ヒノキ等の高齢人工林の伐採を促進し、広葉樹等を植栽することにより、 樹種・林齢が異なり、水土保全が高く、公益的機能を発揮する森林に整備します。
平成20年度 作業道の開設
この作業道は、林業等の作業用道路です。 作業車両以外は乗り入れないでください。 規格・構造が公道とは異なります。
平成21年度 広葉樹の植栽・鹿防護柵の設置
神河町
お腹が満ちたところで、を更に降っていきます。 流れた水でもありますが、歩く分には問題ありません。 正面に山並みを眺めながら降るようになると、の脇を過ぎていきます。 左へ曲がる所まで来ると部分的にされています。 大きく左へ曲がりながら降っていくと、砂防ダムの下に出ます。 沢にはがあって、水が勢い良く流れ出ています。
S字形に曲がって、を更に降っていきます。 正面にを眺めながら進んでいきます。 やがて右下の樹間にが見えるようになります。 竹林の傍を過ぎたりしながら降っていくと、僅かなになります。 削られた法面に沿って登っていくと、降り坂になる所から部分的な舗装路になります。
車道出合
左へ曲がりながら降っていくと僅かなに出ます。 右側の金網柵の先にはが見えます。 谷筋を回り込んで、地道に変わるを降っていきます。 舗装路に変わった林道を降っていくとがあります。 上下に設けられたコの字形の小さなレバーを回し、結ばれた紐を解けば開けられます。 防護扉を過ぎると、左右に通る車道に出ます。 広場から14分ほどで降りて来られました。
左側すぐの所にが架かっていて「新田ふるさと村」などの標識が見えますが、 車を止めてきた作畑減圧槽へ向かって、右へ続くを歩いていきます。 新田公民館の傍にある作畑新田バス停まで来ると、右側にがあります。 入口の左右には地蔵堂がありますが、訪ねるのは省略します。 越知川へ流れ込む土休谷川まで来ると、を渡っていきます。 新田口バス停・上垣内バス停と過ぎて、右への曲がり角まで来ると作畑バス停があります。 車道出合から21分ほどの所になります。 左側にはが架かっていて、千ヶ峰石風呂コースの入口になっています。
作畑地区
右へ曲がって進んでいくとがあります。 「生野」の標識が指す右側のを登っていきます。 石垣が続く道を小さくS字形に曲がりながら登っていくと、古道入口へ向かったがあります。 分岐を直進して右へ分かれていく農道を二つ見送っていくと、 「史跡 御口屋」と題した解説板が立つがあります。 作畑減圧槽まで来ると、車を止めておいた駐車地があります。 車道出合から36分ほどで到着しました。