柤岡870m峰
概 要 香美町村岡区の柤岡地区にある870.4m峰(点名:柤岡)へ登ります。 柤大池の南にある弥三郎池から作業道を終点まで行き、そこから山頂へ向かって尾根を登るルートを往復します。 山頂には樹木が茂っていて眺めは広がりませんが、途中には山並みを眺められる所が何箇所かあります。
起 点 香美町村岡区 柤岡地区
終 点 香美町村岡区 柤岡地区
柤岡地区…K字路…作業道終点…尾根の背…小峰…巻き道分岐…870.4m峰…巻き道分岐…小峰…尾根の背…作業道終点…K字路…柤岡地区
所要時間 3時間30分
歩いて... 作業道から山頂までの道は踏み跡程度で標識類もありませんが、途中まではテープが巻かれた樹木が続いてルートを示していました。 半枯れの笹が茂る所もありますが、密度は高くありません。 山頂の手前の斜面まで来ると踏み跡も消えます。 作業道は終点まで路面の荒れが少なく、最低地上高の高い小型車なら走行できる状態でした。
関連メモ 柤大池公園
コース紹介
柤岡地区
香美町から新温泉町へ続く国道9号を進み、春来トンネルの手前にある柤岡口バス停から左へ分かれていく道に入っていきます。 柤岡下バス停まで来るとがあります。 正面にはが幾つか設置されています。 「柤大池公園1.0km」などの標識に従って右折していきます。 まで来ると、地道が左へ分かれていきます。 右前方の車道を進んでいくと道幅が広がった所があるので、ここに車を止めさせて頂きました。
の手前の分岐まで引き返してきます。 脇には「弥三郎池」の解説板があります。 を進んでいきます。 左右の農地へ入る脇道を分けて少し右へ曲がっていくと、地道は右の畑地へ降りていきますが、 夏草が茂り始めたを進んでいきます。 へ入って、少し泥濘んだ所を過ぎていきます。 軽く登っていくと、地道が斜めに交差するX字路に出ます。 駐車地から7分ほどの所になります。 右前方の道(*)は柤大池の周回路へ降りていけますが、正面の道を進んでいきます。
*右前方の道は「柤大池公園」を参照。
弥三郎池
この池は、柤大池と同じように、用水池として、その昔、弥三郎氏によって掘られたのではないかと思われます。 ひっそりとした池のたたずまいは、カワセミなどの野鳥の餌場にもなっています。 また、6月下旬、池周辺の木の枝には、モリアオガエルが白い卵のかたまりを産卵し、花がたくさん咲いたように見えます。
モリアオガエル
カエルは、ふつう水中で産卵しますが、モリアオガエルは、水面にはりだした木の枝などに集まり、あわ状の卵塊を産み付けます。 メスの方が大きく、木に登って1匹のメスに数匹のオスがだきついて白い泡のかたまりを作り、その中に200〜500個の卵を産み付けます。 泡の卵塊は、湿度を保ちやがて、ふ化した幼虫は、水中に落下して育ち、やがて、子カエルも木の上で成長します。
K字路
程なくしてを跨いでいきます。 少し先にもが何箇所か続きます。 地形図に実線で載っている道になりますが、車での走行は無理な状態になっています。 正面の頭上が明るくなってくるとK字路に出ます。 駐車地から11分ほどの所になります。 地形図に載っている実線の道が分岐している所になりますが、地形図の記載よりも少し北側の位置になります。 (*)は県道265号や柤大池の周回路に出られますが、 コンクリート舗装された部分の先に続くを進んでいきます。
*右の道は「柤大池公園」を参照。
コンクリート舗装された部分はすぐに終わって、夏草が茂り始めたに変わります。 この道の名前などを記した標識類は見掛けませんが、情報によると深山作業道というようです。 地形図に実線で載っている道で、曲がり具合が地形図とよく合っているので、地形図で現在地を確認しながら進んでいきます。 道にはが見られるので、通っていく車もあるようです。 この時は終点まで路面の荒れが少なく、最低地上高が高い小型車なら十分に走行できる状態でした。 等高線に沿うように曲がりながら続く緩やかなを進んでいきます。 やがて左側に竹林が続くようになります。 K字路から16分ほどの所になります。
作業道終点
竹林は2分ほどで終わって、の脇を進んでいきます。 僅かなのようになった所を右へ曲がっていきます。 植林地が右側に変わると、少しに出ます。 植林地になった作業道を軽く登っていくと終点に着きます。 K字路から27分ほどの所になります。 標識類は見掛けませんが、右側にあるテープが取り付けられた木の所がになります。
作業道の終点は小広くなっていて、車を方向転換したり止めておける広さがあります。 路面の状態にも依りますが、柤大池の南西にある作業道の入口からここまで車で来る選択もありそうです。
の右側の植林地を登っていきます。 所々に巻かれているを辿りながら登っていきます。 先の方に見えるテープへ向かっての斜面を登っていきます。 少し右へ曲がって登っていくと、踊り場のような緩やかな所に出ます。
尾根の背
左へ曲がっての斜面を登り始めると、右前方にテープが巻かれた樹木が見えてきます。 少し右へ曲がって、次のテープへ向かってを登っていきます。 左・右と小さく折れ曲がってを登っていきます。 斜面を横切るように登っていくと、東西に延びる尾根の背に出ます。 作業道終点から7分ほどの所になります。 には樹木が茂り気味ですが、 下山時にそのまま降っていかないよう、この場所を良く記憶しておきます。
ひと息入れてから、を登っていきます。 程なくして「村岡町」と書かれたがあります。 そのすぐ先から左へ踏み跡が分かれていきますが、正面の尾根を登っていきます。 尾根の所々には朽ち果てそうなが見られます。 引き続きテープが巻かれた木もあって、登山道である雰囲気がしてきます。 次第に傾斜が増してきますが、木などに掴まらなくても登れるので助かります。
右の樹間に僅かにを眺めながら登っていきます。 尾根のを通ったりしながら登っていきます。 がある所もありますが、避けて登っていきます。 所々に朽ち果てそうな木の階段が見られる尾根を登っていくと、右側が少しに出ます。 尾根の背に登り着いた所から11分ほどの所になります。 少し右へ出てみると、樹木に邪魔されながらも山並みを眺められます。
が剥き出す尾根を登っていきます。 尾根の所々には、朽ち果てそうなが引き続き見られます。 右側が次第に雑木林になるを登っていきます。 (*)に続く踏み跡を登っていきます。 少し左へ曲がりながら登っていくと、傾斜が緩んだ雑木林の尾根の背に出ます。
*下山時には踏み跡に気付かず、尾根の背を降ってきたようです。
小峰
獣道のような跡が見られる尾根を進んでいくと、次第にになります。 両側にはが見られますが、歩く部分には生えていなくて助かります。 青葉が茂る尾根を進んでいくと、切れ込みが入れてあるがありますが、私の短い脚でも容易に跨げるので、目的は良く分かりませんでした。 少し左へ曲がりながら、植林地になったを登っていきます。 尾根の背に出ると、標高810mほどの緩やかな小峰に着きます。 尾根の背に登り着いた所から27分ほどの所になります。
僅かなになる尾根を進んでいきます。 獣道のような跡を辿っていくと、次第のを進むようになります。 緩やかに続くのような跡を辿りながら進んでいきます。 『いつ尾根の背に戻るのか』と思いながら進んでいくと、次第にになります。 踏み跡(*)は更に降っていき、一向に登っていく気配がないので行く末が不安になり、 左に現れる僅かなを辿って尾根の背に出ることにします。 尾根の背に登り着いた所から33分ほどの所になります。
*踏み跡をこのまま降っていくと広い道に出ます。 広い道を軽く登っていくと、この先にある昇魂碑の下に出られます。 (下山時にはこのルートを歩きました)
昇魂碑
踏み跡を辿って登っていくと、程なくして緩やかなに出ます。 左側の低い植林地には水が少し溜まったがあります。 が広がって何処を歩けば良いのか迷いますが、中ほどを進んでいきます。 程なくして、右側の明るい所にが見えてきます。 右側を向いた石碑の正面へ廻っていくと「昇魂碑」と刻まれています。 尾根の背に登り着いた所から37分ほどの所になります。 傍にある石柱にはその由来が刻まれています。 右側にはが広がります。 ベンチも設置されていて、休憩するのに良い所です。 少し角度を変えてを眺めたりしながら、ひと休みしていきます。
昇魂碑
平成3年8月5日ヘリコプター事故により殉難された方々安らかにお眠り下さい
阪急航空株式会社
尾根の背に戻って進んでいくと、次第にが目立つようになります。 行く手を遮るほどではありませんが、煩わしい思いをしながら進んでいきます。 登り坂になってくると少し窪んだ広めの道が現れますが、笹が茂って煩わしそうなので、右斜面に続く僅かなを登っていきます。 に出て、少し左へ曲がっていきます。 のような跡を辿って登ってきます。 近づいてくる高みへ向かって、を登っていきます。 程なくして、標高850mほどの小峰に着きます。 昇魂碑から7分ほどの所になります。 緩やかで広い尾根になっていて、ピーク感はありません。
左にあるを過ぎていきます。 緩やかな尾根を進んでいくと、軽いになります。 右へ曲がりながら降っていくと、が茂る所があります。 アセビが茂る所を抜けていくとになります。 少し左へ曲がって軽く登っていくとになります。 少し右へ出てみると、樹間から山並みが見えます。
巻き道分岐
すぐに小尾根が右へ降っていきますが、左のを進んでいきます。 大きなの脇を進んでいきます。 軽く降って緩やかで広い尾根になると、870.4m峰から南南西に延びる尾根の斜面が現れます。 昇魂碑から15分ほどの所になります。 正面の斜面に道らしいものは見当たらず、樹木も茂っていて登り難そうです。 どうしたものかと辺りを確認していると、右の先の方にのようなものが見えます。 870.4m峰巻き道のように思えますが、他に道らしいものは見掛けないので進んでいくことにします。
程なくしてあるを跨いでいきます。 半枯れの笹を過ぎていくとが現れます。 高みを巻くように少し左へ曲がりながら軽く登っていくと、があります。 その先は気味になっています。 それでも斜面を横切るように進んでいくと、右側の樹間から山並みが見えます。
870.4m峰
更にを進んでいきますが、870.4m峰の北西の尾根に出てしまいそうなので引き返すことにします。 ガレ場の手前にあった腰の曲がった木の辺りまで引き返して、を登っていきます。 傾斜が急な斜面を脇の樹木に掴まりながら登っていきます。 2分ほどの頑張りでに出ます。 緩やかになった尾根を右へ進み始めるとがあります。 ヌタ場の右側を進んでいくと、尾根の中ほどに二等三角点「柤岡」があります。 ここが地形図に載っている870.4m峰になるようですが、山の名前(*)を記した標識類は見掛けません。 昇魂碑から24分ほど、作業道終点から1時間14分ほどで登って来られました。 周囲には樹木が茂っていて、残念ながら展望は得られません。
柤大池公園を訪ねた時に東屋で見掛けた解説板に「左に見える山が標高870mの大峰山」と記され、 駐車場にある案内板にも「大峯山登山コース」の記載があるので、 この山は大峰山という名前なのかも知れません。 (「柤大池公園」を参照)
巻き道分岐
山頂の様子を確認したところで、の先へ引き返していきます。 登ってきた急斜面を降るのは止めて、もう少し先までを進んでいきます。 あまり進んでいくと南側の谷筋へ降りてしまいそうなので、 頃合いをみて、斜めに生えるから左の斜面を降っていきます。 は登ってきた所よりも傾斜が緩やかになっています。 苔生した倒木を避けたりしながら降っていきます。 少し左へ曲がりながら降っていくと、巻き道分岐になっている緩やかで広い尾根に出ます。 870.4m峰から5分ほどの所になります。
を軽く登っていきます。 緩やかになった尾根を進んでいくと、が少し茂る所を過ぎていきます。 軽いになる尾根を進んでいきます。 緩やかになった尾根を進んでいくと、見覚えのあるがあります。 枯れた大木を過ぎると、ピーク感のない標高850mほどの小峰に着きます。
昇魂碑
尾根の左肩を降るようになると、のような跡が現れます。 尾根の背を降るようになると、少し窪んだが現れます。 登り時には半枯れの笹が煩わしそうに思えて敬遠しましたが、どんな様子なのかと思って広めの道を降ってみることにします。 は思ったほど煩わしくなくて、歩くのにほとんど支障はありません。 笹が少なくなると、尾根の左肩に明瞭なが現れます。 登り時には気が付かなかったので、歩いてみることにします。 軽く降って明るい所に出ると、右上にがあります。 870.4m峰から17分ほどの所になります。
昇魂碑の下を横切って先へと続いています。 降り坂になっていて何処へ降るのか心配ですが、気になるので歩いてみることにします。 尾根を巻くように少し右へ曲がりながら2分ほど降っていくとになります。 何のための道なのかは分かりませんでした。 この先へは進めないかと覗いてみると、尾根の斜面にが続いています。 引き返すのは面白くないので、踏み跡を進んでいくことにします。 斜めに傾いた踏み跡を軽く登っていくと、を跨いでいきます。 斜面を斜めに登っていくと、右の尾根へ向かう僅かな踏み跡があります。 昇魂碑から6分ほどの所になります。 みると、登り時に踏み跡から分かれて尾根の背に登っていった所でした。
小峰
に続く踏み跡を登っていきます。 程なくしてに出ます。 傾斜が緩やかになると、標高810mほどの小峰に着きます。 昇魂碑から10分ほどの所になります。 ここで尾根が分岐していますが、 は見送って、 元来たを降っていきます。
獣道のような跡が見られるを降っていくと、少し右へ曲がっていきます。 道の両側に半枯れの笹が見られるようになると、切れ込みが入れてあるを跨いでいきます。 獣道のような跡が見られる尾根を降っていくと、緩やかなの尾根になります。 少し進んでいくと、植林地の尾根の背を降るようになります。
所々に朽ち果てそうなが見られるようになる尾根を降っていきます。 が剥き出す尾根を降っていきます。 左側が少し開けて、山並みが見える所を過ぎていきます。 昇魂碑から23分ほどの所になります。
尾根の背
引き続き、所々に朽ち果てそうな木の階段が見られるの尾根を降っていきます。 左の樹間に僅かにを眺めながら降っていきます。 雑木林になって右から来る僅かな踏み跡を合わせていくと、「村岡町」と書かれたがあります。 短杭を過ぎて尾根に少し樹木が茂り始める手前まで来ると、作業道から尾根の背に登り着いた所に着きます。 昇魂碑から32分ほどの所になります。
右に曲がって、先の方に見えるに向かって斜面を降っていきます。 左・右と小さく折れ曲がりながらを降っていきます。 に出て、少し左へ曲がって降っていきます。 軽く降っていくと、踊り場のような緩やかな所に出ます。
作業道終点
右へ曲がって、先の方に見えるに向かって斜面を降っていきます。 に入って、更に続くテープを辿りながら降っていきます。 程なくして現れるの左側を降っていきます。 次第に傾斜が緩やかになると、右前方にが見えてきます。 明るい所へ向かって降っていくと、短い夏草が生える作業道の終点に降り立ちます。 尾根の背から7分ほど、870.4m峰から56分ほどで降りて来られました。
作業道を引き返していくと、少しを過ぎていきます。 植林地の中を進むようになると、僅かなのようになった所を左へ曲がっていきます。 左の斜面に剥き出すを眺めながら進んでいきます。 やがて右側に竹林が続くようになります。 作業道終点から8分ほどの所になります。
K字路
竹林は2分ほどで終わって、等高線に沿うように曲がりながら続く緩やかなを進んでいきます。 道の曲がり具合を地形図と見比べて現在地を確認しながらを進んでいきます。 所々に咲いているを愛でながら進んでいきます。 僅かに登った先を降って短いコンクリート舗装された所を過ぎると、 地形図に載っている実線の道が分岐しているK字路に出ます。 作業道終点から25分ほどの所になります。
右へ曲がって、が茂る道を降っていきます。 幾つかあるをくぐったり跨いだりして過ぎていきます。 軽く降っていくと、地道が斜めに交差するX字路に出ます。 K字路から3分ほどの所になります。
柤岡地区
少し泥濘んだ所を過ぎて植林地を抜けるとに出ます。 少し右へ曲がって山裾を降っていくと、小屋が建つに出ます。 少し左へ曲がって、左右の農地へ入るを分けていきます。 正面にを眺めながら降っていくと、 車を止めてきた駐車地が左側に見えてきます。 地道を軽く降っていくと、右に弥三郎池があるに出ます。 左へ曲がって少し進んでいくと、道幅が広がった所にある駐車地に着きます。 K字路から10分ほどで到着しました。