花見峠
概 要 花見峠は香美町香住区の上計地区と境地区の境にある標高150mほどの峠です。 往時には地域を結ぶ峠越えの道が通っていました。 今回は上計地区の八坂神社の下から花見峠へ登り、 北側にある21.7m峰に立ち寄ってから境地区へ降り、 再び花見峠を越えて上計地区へ降るルートを歩きます。
起 点 香美町香住区 上計地区
終 点 香美町香住区 上計地区
上計地区…花見峠…小尾根…笹地…広い鞍部…215.7m峰…広い鞍部…農道出合…境地区…小橋…花見峠…上計地区…(八坂神社)
所要時間 3時間10分
歩いて... 峠越えの道は広めに続いていて往時が偲ばれますが、土石や倒木などが散乱してかなり荒れています。 竹林になった所では、倒竹が道を塞いで煩わしい所があります。 215.7m峰から境地区へ降る道は地形図の破線で載っているルートを概ね辿りますが、踏み跡程度の分かり難い所があります。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
上計地区
JR山陰本線の柴山駅の北側を通る県道11号を西進して上計地区に入った所の分岐を左へ入っていきます。 上計川の手前のT字路を左折して森本神社の前を過ぎ、小橋を渡って山際のT字路を左折していくと、 八坂神社の鳥居がある所で道路は終点になります。 鳥居の前が小広くなっているので、ここに車を止めさせて頂きました。
津波注意
八坂神社は海抜40m
香美町
左側にあるJR山陰本線のを渡っていきます。 右側にはが見えています。 正面に見える民家の手前を少し右へ曲がって、夏草が茂り始めたを進んでいきます。 山際まで来るとがあります。 前方には背丈の低い笹が茂っていますが、左前方へ分け入っていくと、山際に続く広めの道が現れます。 この道が花見峠を越えていく道になります。
軽い登り坂で続く道を進んでいくと、程なくして折れ曲がっていきます。 を左へ曲がりながら登っていきます。 道には倒木などがあって荒れ気味ですが、往時の面影は窺えます。 少し先を右へ曲がっていくとになります。 季節柄、頭を出したタケノコが此所彼処に見られます。 左へ曲がっていくと次第にが目立つようになりますが、まだそれほど歩き難くはありません。 右へ曲がっていくと、倒竹が減って歩き易くなります。
安心しながら登っていくと、左への曲がり角辺りからまたが目立つようになります。 を跨いだりくぐったりしながら進んでいきます。 右への曲がり角まで来ると、が益々多くなってきます。 道は広めに続いているのですが、何とも歩き難くなります。 それでもの間隔が少し開いていて足の置き場はあるので、何とか歩いていくことが出来ます。 倒竹に煩わされながら進んでいくと、やっと倒竹が減って歩き易くなります。 駐車地から20分ほどの所になります。
ホッとしながら進んでいくと、は左へ曲がっていきます。 があったりしますが、歩き易い道がしばらく続きます。 に出るとまた倒竹が目立つようになりますが、先ほどよりは疎になっていて助かります。 倒木を避けながら尾根のを進んでいくと、右・左と折れ曲がっていきます。 削られた法面に沿って進むようになると電柱が立っています。 駐車地から29分ほどの所になります。 電線は見えないので今では使われていないようですが、何処へ電気を引いていたのでしょうか。
電柱の先で竹は疎らになって、になります。 右への曲がり角が近づいてくると、また使われていないが立っています。 電柱を過ぎて、折れ曲がって登っていきます。 次第に低くなる右の尾根を眺めながら、尾根のを軽く登っていきます。 右の尾根と同じ高さまで来ると、尾根の背を斜めに横切っていきます。 駐車地から34分ほどの所になります。
花見峠
尾根のに続く道を軽く登っていきます。 が次第に低くなってくるのを感じながら進んでいきます。 少し左へ曲がりながら登っていくと、標高150mほどの尾根の背にある切通になった峠に着きます。 中ほどの樹木に「白石会」「オツカレサマ」の小札が取り付けられている他に標識類は見掛けませんが、 ここが地形図に載っている花見峠になるようです。 駐車地から37分ほどで登って来られました。 左の尾根にはがあります。 台座には文字が刻まれていますが、よく読めませんでした。 右の尾根には梵字が刻まれたがあります。 には由緒らしき文が刻まれていますが、 旧字体で書かれていて、無学の私にはほとんど意味が分かりませんでした。
峠越えの道は正面から左へ降っていきますが、215.7m峰に立ち寄るべく、 を進んでいきます。 僅かなの尾根に明瞭な道はありませんが、 下草は生えておらず樹木も藪漕ぎするほど密生していないので、歩くのに問題はありません。 傾斜が緩やかになると、標高170mほどの広いに着きます。 左へ曲がりながら進んでいくとになります。 程なくして緩やかな尾根になります。 花見峠から5分ほどの所になります。
僅かな起伏で続く尾根を進んでいくとになります。 少し登っていくとになります。 少し先でまたになります。 緩やかになった尾根を進んでいくと、標高180mほどの高みに着きます。 花見峠から9分ほどの所になります。
小尾根
少し右へ曲がっていくと、僅かなになります。 緩やかな所を過ぎていくとになります。 少し登っていくと、僅かな起伏で続く標高190mほどのになります。 緩やかな尾根を進んでいくとになります。 僅かな小尾根に出て、左へ曲がっていきます。 花見峠から15分ほどの所になります。
笹地
が見られる尾根を登っていきます。 傾斜が緩やかになると、広くなったに出ます。 左へ曲がりながら軽いの尾根を進んでいきます。 程なくして緩やかになると、樹木が減って明るい笹地に出ます。 花見峠から19分ほどの所になります。
広い鞍部
少し右へ曲がりながら緩やかなを進んでいきます。 笹地を抜けるとになります。 少し左へ曲がりながら降っていくと、前方にが見えてきます。 僅かな段差を降っていくと、短い草地になった標高200mほどの広い鞍部に着きます。 花見峠から23分ほどの所になります。 中ほどにはシンボル的なが生えています。
215.7m峰
右側に生える樹木の脇にあるを進んでいきます。 雑木林の尾根に出て左へ曲がっていくと、明るいの下に出ます。 笹地の下を横切って、雑木林にある僅かなを登っていきます。 斜面を斜めに登っていくとに出ます。 左側にあるなだらかなへ登っていきます。 笹が生える所を進んでいくと、三等三角点「上計」があるので、地形図に載っている215.7m峰になるようです。 花見峠から27分ほどの所で到着しました。 周囲には樹木が茂っていて眺めは広がりません。
三角点の背後の2m×4mほどの区画が背の低いで囲われています。 建物の基礎にしては華奢に見えますが、以前には何か設備があったように思えます。
広い鞍部
一段低い所に降りて、右へ戻るようにを降っていきます。 斜面を斜めに降って明るいの下に出て、少し左へ曲がりながら横切っていきます。 軽く登っていくとになります。 右へ曲がって僅かな踏み跡を降っていくと、短い草地になったに出ます。 往復9分ほどで戻って来られました。 右へ曲がって、シンボル的な大きな樹木の脇を過ぎていきます。
植林地の前まで進んでいくと、広い鞍部は終わってが始まります。 明瞭な道は見掛けませんが、右側の尾根沿いを降っていきます。 僅かな踏み跡を辿りながら降っていくと、に出ます。 落葉が厚く積もる谷底を降っていくと、が横たわっています。 倒木をくぐっていくと、右側の斜面に僅かな踏み跡が現れます。 広い鞍部から3分ほどの所になります。 地形図に載っている破線の道のようなので、右の踏み跡を進んでいきます。
傾いて狭いを軽く降っていきます。 傾斜が緩やかになってくると次第にになってきます。 谷底から4分ほど進んでいくとに出ます。 歩き易くなったを降っていきます。 傾斜が緩やかになった尾根を進んでいくと、右側の斜面に降っていく道があります。 広い鞍部から11分ほどの所になります。 正面には歩き易そうな尾根が続いていますが、 しばらく愚考した後、を降っていきます。
降り口では道がはっきりしませんが、踏み跡を辿って小刻みに曲がりながら斜面を降っていくと、次第にになってきます。 更に曲がりながら降っていくと、緩やかなに出ます。 程なくして、盛り上がってのようになる尾根を軽く登っていきます。 標高100mほどのの手前まで来ると、道は高みの左側を降っていきます。 広い鞍部から17分ほどの所になります。
植林地の縁を降っていくと、の脇を進んでいきます。 程なくして明るいに出ます。 正面の樹間には香住地区のが少し見えます。 笹を膝で掻き分けながらの中を進んでいきます。 右側がになる所まで来ると歩き難くなるので、左側の植林地へ降りていきます。 広い鞍部から24分ほどの所になります。
農道出合
笹地に比べて歩き易いを軽く降っていきます。 正面に海岸線や山が見えてくると、明るいに出ます。 広いの左端を進んでいきます。 小屋が見えてくると、短い草が茂る農道の曲がり角に出ます。 広い鞍部から30分ほどの所になります。
正面に香住地区の海岸線を眺めながら、可憐な花が咲くを降っていきます。 降るにつれて次第にが広がってきます。 電気柵が設置された所を過ぎていくと、左から農道がしてきます。 少し曲がりながら続くを降っていきます。 程なくして、右から農道が合流してきます。
境地区
左右の農地の間に続くを降っていくと眺めが広がってきます。
程なくしての中を進んでいきます。 墓地を過ぎて左へ曲がり、を降っていきます。 右・左と曲がりながら民家の間を降っていくと、境地区に通る道路に出ます。 広い鞍部から38分ほどで降りて来られました。
小橋
民家が建ち並ぶを左へ進んでいきます。 民家が終わる所まで来るとになります。 線路沿いに続く地道を軽く登っていくと、2t制限のが架かっています。 境地区に出た所から4分ほどの所になります。 小橋からはがすぐ下に見えます。 小橋を渡った所のT字路を左へ進んでいきます。
地道を進んでいくと、植林地になった浅いに入っていきます。 谷筋の左側に続く地道を進んでいくとがあります。 右側の道にはロープが張られているので、正面の道を進んでいきます。 左に谷筋が現れる所まで来るとが架かっています。 木橋を渡った先の樹木に「山ノ神参道」の標識が寄り掛かっていて左前方を指していますが、標識が指す方向に明瞭な道は見掛けません。 小橋から4分ほどの所になります。 左の谷筋にはが続いています。 地形図に破線で載っている道のようで気になりますが、このまま正面の広い地道を進んでいきます。
右下にを眺めながら、軽い登り坂で続く地道を進んでいきます。 道にずり落ちてきている樹木やを過ぎていきます。 右側がを進んでいきます。 登り傾斜が増し始めると分岐があります。 小橋から7分ほどの所になります。 樹木には矢印が描かれた小札が取り付けられていて、左へ戻るように登っていく道を指しています。 小札に従って、を登っていきます。
少し登った先を曲がっていきます。 した所を通過していきます。 左へ曲がって、手前のの上側を通過していきます。 少し進んだ所を曲がっていきます。 小さく曲がりながら登っていくと竹林になります。 小橋から14分ほどの所になります。
倒竹がほとんどないを左へ曲がりながら登っていきます。 竹林が終わって右への曲がり角まで来ると、樹木に矢印のが取り付けられています。 右へ曲がって登っていくと分岐があります。 小橋から19分ほどの所になります。 右の樹木には矢印のが取り付けられています。 は地形図に破線で載っている道のようです。 「山ノ神参道」の標識が取り付けられていた所の谷筋から登ってくるようですが、確かめた訳ではありません。 ここはを登っていきます。
倒木が見られるを登っていくと、程なくして左へ曲がっていきます。 の斜面を登っていくと、右へ曲がっていきます。 少し登って、軽く左へ曲がりながら進んでいくと、道を塞ぐを過ぎていきます。 軽く右へ曲がりながら、斜面を横切るように続く緩やかな地道を進んでいきます。
右の樹間に僅かにを眺めながら進んでいきます。 香住地区のも樹間から僅かに見えます。 またが道を塞いでいるので、くぐったり跨いだりして通過していきます。 左へ折れ曲がる所まで来ると、樹木に矢印の小札が取り付けられています。 小橋から33分ほどの所になります。
花見峠
左へ曲がっていくと、が幾つか落ちていました。 次第に低くなってくる右の尾根に沿って、を軽く登っていきます。 峠が近づいてくるとが幾つか倒れていますが、何に使われていたのでしょうか。 少し右へ曲がると、切通になった花見峠に着きます。 小橋から35分ほどで登って来られました。 振り返って樹間から香住地区のなどを眺めながらひと息入れていきます。
上計地区と境地区を結ぶ峠越えの道は広めに続いていました。 往時はよく歩かれた雰囲気は感じられますが、今では歩く人も稀な廃道になっています。 上計地区側には倒竹の煩わしい所がありますが、 境地区側には土砂崩れした所や倒木はあるものの倒竹はなくて歩き易く感じました。
落ち着いたところで、元来た上計地区へ降っていきます。 尾根の左斜面を軽く降っていくと、を斜めに横切っていきます。 来た時には気が付きませんでしたが、尾根の背も歩けそうな様子で気になります。 しばらく愚考した後、元来た尾根の右斜面に続く道を降っていきます。 少し降った所を折れ曲がり、すぐの所にある電柱を過ぎていきます。 竹林に入っていくと、二つ目のを過ぎていきます。 次第に目立つようになるなる倒竹を過ぎていきます。
倒竹が目立つ竹林を曲がりながら降っていきます。 尾根の背に出てを避けながら降っていきますが、この辺りはまだ疎らなので助かります。 尾根のを降るようになると、倒竹が減って歩き易くなります。 を跨いだりしながら降っていきます。 尾根の背に出て、更にある倒木を過ぎていきます。
程なくして曲がっていきます。 少し左へ曲がりながら降っていくと、尾根のを進むようになります。 次第にが煩わしくなってきますが、登り時に歩いて様子が分かっているので気は楽です。 倒竹を跨いだりくぐったりしながら降って左へ曲がる辺りまで来ると、次第にが減ってきます。 右へ曲がっていくと、倒竹がなくなって歩き易くなります。
少し先を左へ曲がって、尾根のを降っていきます。 右への曲がり角まで来るとまたが目立つようになりますが、先ほどよりは疎らなので助かります。 右へ曲がって倒竹を過ぎるとになります。 少し曲がりながら降っていきます。 左・右と何度か曲がりながら雑木林の斜面を降っていきます。
更に曲がりながら降っていくと、樹間にが見えてきます。 左へ曲がって、を軽く降っていきます。 が良く見える所を過ぎていきます。 次第に背丈の低い笹が目立つようになると、峠越えの道の出口が近づいてきます。
上計地区
笹を膝で掻き分けながら進んでいくと、夏草が茂り始めたに出ます。 すぐに見えてくるに向かっていきます。 を渡って道路の終点に出ると、車を止めておいた駐車地が左側にあります。 花見峠から31分ほどで降りて来られました。
八坂神社
家路につく前にに立ち寄っていきます。 鳥居の先に続く両側に石灯籠が何組か立つを登り始めると、 中ほどに手摺りが設置されるようになります。 途中にあるでひと休みしながら登っていきます。 全部で77段ある石段を登り切ると八坂神社の境内に出ます。 正面の社殿の両側には二組のが控えていて、 「八坂神社」のが掲げられています。 左側の社殿には「稲荷大明神」のが掲げられています。 いずれも由緒などを記したものは見掛けませんが、情報によると八坂神社には素盞鳴命が祀られているようです。 (所要時間に含めず)