仏岩参道
概 要 仏岩参道は福知山市の仏谷地区の山の中腹にある小社までの参道です。 登山口の直前にある水利施設までは舗装路が続いています。 登山口から急な所もある尾根を登っていくと、高さ11mとも言われる仏岩の間に小社があります。 仏岩の上に出ると、山並みを見渡せる眺めが広がります。
起 点 福知山市雲原 仏谷地区
終 点 福知山市雲原 仏谷地区
仏谷地区…水利施設…登山口…仏岩…登山口…水利施設…北陵簡易水道…仏谷地区
所要時間 1時間30分
歩いて... 小社までの道は「参道」と言われるだけあって、しっかりとした道が続いています。 トラロープが張られた急傾斜の所もあって、汗を拭き拭きの登りとなりました。 途中にはイワカガミの群落があって、花の季節には綺麗な眺めになりそうです。
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コース紹介
仏谷地区
豊岡市但東町を通る県道63号を進み、神懸峠を越えて福知山市雲原へ入っていきます。 国道176号のに出て北上していきます。 が始まる道を登っていくと、 「」の看板が出る建物が見えてきます。 仏谷地区にある鬼そば屋を過ぎた左側に路肩の広がった駐車スペースがあるので、ここに車を止めました。
この少し先の林道巡礼線の入口の前後には、ここより広い駐車スペースがあります。
北へ向かって車道を歩き始めると、すぐにが広がってきます。 中ほどまで行くと、左へ戻るようにしてが分かれていきます。 入口には「林道巡礼線」の標柱が立っています。 「NPO 西国古道 ウオーキングサポート」のもあって、左の道を指しています。 脇には石壇に乗った石仏もあります。 地形図に実線で載っている道のようですが、この時には「災害復旧工事中」の看板が出て、工事用の棒で閉ざされていました。 林道を見送っていくと、橋の手前からへ分かれていく道があります。 左の道を見送って橋を渡っていくと、左へ分かれていく道があります。 入口には「仏岩参道」のが立っていて、石祠に納められた石仏もあります。
林道 巡礼線
延長 千百十三米
幅員 三.0米
標識が指す左の道へ入っていくと、すぐの所に少し曲がったがあります。 正面の道の脇には「」の解説板が立っています。 川沿いに続く正面の道を進んでいくと、小橋の手前にがあります。 標識類は見かけませんが、正面の小橋を渡っていきます。 植林地に入って、軽い登り坂のを進んでいきます。 川向こうへ渡るを見送っていきます。 電柱が立ち並ぶ道を軽く登っていくと分岐があります。 駐車スペースから12分ほどの所になります。 右の道には「雲原砂防施設群 深山川第1号堰堤」のが立っていて、堰提や簡易水道施設へ続いています。 右の道は下山後に歩くことにして、先ずは仏岩の登山口へ向かって左の道を進んでいきます。
くらしと環境を守る治山事業
京都府中丹広域振興局では、台風や集中豪雨による山地災害から「くらし」と「森林」を守るため、治山事業に取り組んでいます。 福知山市雲原では、災害により荒廃した渓流を安定させるため治山ダムを設置し、安心・安全な環境づくりを進めています。
京都府中丹広域振興局
程なくして、右前方の樹間にが見えてきますが、先ほどの標識にあった深山川第1号堰堤のようです。 崩落した斜面の袂を過ぎていくと、右下にが見えてきます。 鉄製の囲いを過ぎていくと、右側にあるの脇を過ぎていきます。 「平成18年度」の標識まで来ると分岐があります。 左へ分かれていく地道の先には大きなが見えていますが、見送っていきます。
平成18年度
事業名 治山事業(保安林改良)
請負者 福知山地方森林組合
京都府農林水産部
水利施設
小さなのような所を過ぎていきますが、何故だか石が並べられていて利用し難くなっています。 先ほどの砂防ダムから流れてくる沢に設置されたのようなものを過ぎていきます。 登り傾斜が少し増してきた舗装路を進んでいくと、沢に架かるを渡っていきます。 少し曲がりながら登っていくと、小橋の先の曲がり角に水利施設があります。 駐車スペースから22分ほどの所になります。 銘板などは見かけないので、名前は分かりませんでした。 小橋の前後には車1台分ほどの駐車スペースがあります。 道幅は狭いながらも路面は荒れていないので、小型車ならここまで来られそうです。
登山口
地道になったを登っていきます。 石がゴロゴロして路面が荒れているので、車での走行は難しそうでした。 沢に架かる小橋の手前まで来ると、左の尾根に登っていく山道があります。 ここが仏岩へのになります。 駐車スペースから23分ほどの所になります。 情報によると以前には標識が立っていたようですが、この時には見かけませんでした。
平成17年度
事業名 治山事業(保安林改良)
請負者 福知山地方森林組合
京都府農林水産部
尾根に続く急な道をジグザグに登っていくとに出ます。 急な尾根を登っていくとが張られていますが、掴まらなくても登れました。 トラロープは程なくして終わって、歩き易いになります。 「参道」と言われるだけあって、しっかりとした道が続いています。 道の左右にを見られる尾根がしばらく続きます。 花の季節には綺麗な眺めなのでしょうが、この時には咲いていませんでした。 緩やかになった尾根を進んでいくと、岩が剥き出す所を左から回り込むように登っていきます。
尾根の背に復帰して登っていくと、の袂を過ぎていきます。 尾根の肩のような所に着いて少し左へ曲がると、の縁を登るようになります。 右に続くを眺めたりしながら登っていきます。 程なくして、道は尾根の背を外れて左へ曲がっていきます。
を横切るように斜めに登っていきます。 岩が剥き出すようになると、道なりに曲がっていきます。 すぐ上に見えてくるの手前を左へ曲がっていきます。 の下を横切るように登っていくと、左の樹間から少し山並みが見えてきます。
仏岩
右上のを見上げながら登っていきます。 傾斜が急なので、張られたに掴まりながら登っていきます。 に着いて、左から回り込むように登っていきます。 右を振り返ると、そそり立つ巨岩の間に祠があります。 祠を挟むようにして立つ高さ11mとも言われる巨岩が仏岩と呼ばれているようです。 登山口から13分ほどで登って来られました。 見上げると、は岩の上に岩が乗った形をしています。
情報によると、聖徳太子の異母弟とされる麻呂子親王が鬼退治を祈願してこの仏岩に七仏薬師を刻んだという伝説があるようです。
巨岩の間を登っていくと祠に着きます。 扁額や標識などは見かけず名前は分かりませんでしたが、 前に下げられたには、建立した方々の氏名と思われる文字が刻まれていました。 祠にはが納められています。 中にある木簡には「南無…」と書かれているようですが、消えかかっていて全体は判読出来ませんでした。
祠のから裏に出ると仏岩の上に出られるようなので、ちょいと登ってみることにします。 祠と岩の間を抜けると、左側の急斜面にが垂らされています。 これまで以上に傾斜が急な斜面をロープに掴まりながら慎重に登っていくとに出ます。 尾根の左側に仏岩があります。 中ほどまで出てみると、山並みを見渡せる眺めが広がります。
下を覗き込むと、祠があるが見えます。
仏岩の背後には歩けそうなが続いています。 情報によると、福知山市・豊岡市・与謝野町の境にある江笠山まで行けるようです。
登ってきたをトラロープに掴まりながら降っていきます。 の傍に降り立って、右の隙間を抜けていきます。 両側にそそり立つの間を降っていきます。 左へ曲がって、の下を横切るように降っていきます。 傾斜が増す所をトラロープに掴まりながら降っていきます。
樹間から少しが見える所を過ぎていきます。 道なりに右・左と曲がって、を横切るように降っていきます。 右へ曲がってに出て、植林地の縁を降っていきます。 尾根の肩のような所を少し右へ曲がって、傾斜が増してきたを降っていきます。 雑木林になった尾根を降っていくと、登り時に見かけた大木の袂を過ぎていきます。
登山口
道の両側にイワカガミが見られるようになると、尾根のへ曲がっていきます。 が剥き出す所を回り込むように進んでいきます。 の群落がしばらく続く尾根を降っていきます。 降り傾斜が増してくると、が張られた所を降っていきます。 トラロープが終わった先へ降っていくと、沢に架かるが見えてきます。 左・右と曲がりながら尾根を降っていくと、林道にある登山口に降り立ちます。 仏岩から14分ほどで降りて来られました。
水利施設
右へ続く地道のを降っていきます。 程なくして、沢にある水利施設に着きます。 なんというなのかと銘板などを再度探してみますが、やはり見かけませんでした。 右にはがあります。 沢に架かるを渡り、 小さなを過ぎていきます。
植林地に続く舗装路を少し曲がりながら降っていくと、沢に架かるを渡っていきます。 少し傾斜が緩やかになると、取水装置のようなものが設置されたを過ぎていきます。 のような所を過ぎていくと、右に分かれていくがあります。 地道の先にある砂防ダムを見送っていきます。
左側にあるの脇を過ぎていきます。 を過ぎていくと、左下にが見えてきます。 植林地に続く舗装路を降っていくと、「雲原砂防施設群 深山川第1号堰堤」の標識が立つ分岐に着きます。 水利施設から11分ほどの所になります。 車を止めてきた駐車スペースへは正面へ真っ直ぐ降っていくのですが、が気になるので、ちょいと歩いてみます。
「電磁流量計変換器盤」の銘板が取り付けられたまでくると、右の沢に砂防ダムが見えてきます。 ボックスの少し先から右の植林地へ入っていくと、砂防ダムの前に出ます。 この先に立つ標識によると、これが深山川第1号堰堤になるようです。 ダムのは、石垣やコンクリートで固められた川になっています。 舗装路に戻って登っていくと、傾斜が緩やかになった所に「雲原砂防施設群 深山川第1号堰堤」のが立っています。 そこから右へ入っていくと、先ほどのに出ます。
北陵簡易水道
緩やかになった舗装路を進んでいくと、開けた所に柵で囲まれたが見えてきます。 川に架かる小橋まで来ると、舗装路は終わりになります。 小橋を渡った所には「福知山市北陵簡易水道」の銘板が取り付けられていました。 小橋の手前から川沿いにが続いていますが、歩くのは省略しました。 振り返ると、施設の奥にが見えます。 ズームアップしてみると「」と刻まれています。 施設の概要も刻まれているようですが、遠すぎて判読できませんでした。
往復10分ほどで手前のまで引き返してきて、舗装路を降っていきます。 川向こうへ渡るを見送っていきます。 植林地が終わって開けた所に出ると、川に架かるを渡っていきます。 左からの道を合わせていくと、少し曲がった十字路に出ます。 来たのは正面の道ですが、右に架かるを渡っていきます。
仏谷地区
小橋の所から自然なに変わります。 民家の前を過ぎていくとに出ます。 出口には「雲原砂防施設群 深山川第1号堰堤」の標識が立っていて、今来た道を指しています。 右側にはが二体佇んでいます。 路肩が広がってくると、を右に分けていきます。 路肩が狭まって再び広がると、車を止めておいた駐車スペースがあります。 簡易水道施設への分岐から12分ほどで到着しました。
丁度昼時になったので、道路向かいにある鬼そば屋で軽く食事をしていきました。 入口に出された看板によると、店を構えて150年になるようです。 二重になった扉を開けて店内に入ると、テーブル席と座敷席が数席ずつあるこじんまりとした店でした。 には鬼が付けられています。 メニューを決めると鈴を鳴らして店員を呼ぶシステムになっています。 お勧めは「鬼そば」と「七姫そば」のようです。 メニューには女将と料理長の可愛らしいが載っていて、 ふたりで店を切り盛りしているようです。 今回はを頂きました。 (所要時間に含めず)
鬼そば おしながき
かたいもののことを「こわい」と申します。 この店のそばは、とても太くてかたかった。 このあたりで「こわい、こわい」といえば大江山の鬼のこと、 「生そば(きそば)」はまさに「鬼そば(きそば)」やなぁ…と、いつしか旅人に名付けられたそうです。 今でも太く短く不揃いなそばを続けています。
【鬼そば】  伝統が長く、太くてかたい名物のそばです。 すするというより、しっかり噛んで食べる、いなかそばらしい鬼そば。 冷たいのが人気ですが、温かいのも食べやすい。
【七姫そば】  十割そば、手打ち、その特徴そのままに、限界まで細くしました。 すするのが心地よい、第七代鬼そば屋の自信作。 温かいとすぐのびてしまうので、冷たい汁そばがおすすめです。 数量限定、お試しあれ。