雲頂山
概 要 雲頂山は朝来市生野町にある標高876.2mの山です。 山頂の西側や途中の尾根からは山並みや黒川ダム湖を眺められます。 今回は黒川ダムの南にある黒川自然公園センターを起終点とし、大明寺の奥から尾根を登っていきます。 山頂からは少し引き返して、黒川ダム湖の周回道に降りていきます。
起 点 朝来市生野町 黒川自然公園センター
終 点 朝来市生野町 黒川自然公園センター
黒川自然公園センター…尾根取付…尾根の肩…稜線…小峰…尾根の肩…762m峰…鞍部…扉…小峰…雲頂山…小峰…扉…周回道…黒川ダム…大明寺…黒川自然公園センター
所要時間 4時間20分
歩いて... 尾根には明瞭な登山道はありませんが、下草や樹木は密生しておらず、歩き易い尾根が続いていました。 途中からは防護網が山頂まで続いていて、迷うことなく山頂に立てました。 過日の台風の爪痕なのか、途中の762m峰の前後では倒木が目立ちました。 黒川ダム湖の周回道には土砂や倒木が道を塞いでいる所がありましたが、何とか通過できました。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
黒川自然公園センター
JR播但線の生野駅の傍から続く国道429号を北東へ進んでいきます。 銀山湖を過ぎて長野地区への道や青垣峠への道を分けて北上していくとが見えてきます。 手前の黒川自然公園センターに広い駐車場があるので、ここに車を止めさせて頂きました。
駐車場の脇には「」や 「」の案内板があります。
朝来群山県立自然公園 黒川自然公園センター
開館時間10時〜17時
休館日毎水曜日
冬季休館日12月1日〜翌年3月19日
展示室では動物や植物など黒川湖(黒川ダム)周辺の自然をパネル・模型等で紹介し地元の名刹「大明寺」の民話ビデオをご用意しています。 館内の休憩所(喫茶室)へは、お弁当やお飲み物のご持参ができます。 ご利用下さい。 また、周辺の観光施設や交通案内もお気軽にお申し出下さい。
朝来群山ふるさと自然公園黒川湖国民休養地
黒川湖国民休養地は、朝来群山県立自然公園のほぼ中央部に位置する、黒川湖周辺の地域です。 周囲の山々へ大声で呼びかけると、さわやかなこだまが森や湖に響きわたり、まるで大自然と対話しているような楽しさがあふれています。 又、黒川本村は標高500メートルの山里の緑に囲まれた小集落であり、 山里の懐かしい風景を見ながら自然やふるさとに対する関心を深めましょう。
環境庁・兵庫県
近畿自然歩道 朝来群山 黒川湖をめぐるみち
黒川バス停〜よふど温泉バス停 12.3km
近畿自然歩道は、私たちの生活が近代化する中で、自然の残っている地域や名所・旧跡を帯状に結び、 身近に歴史や自然とふれあえるよう整備したものです。 コースには道しるべがありますのでそれにしたがってお歩きください。
朝来群山県立自然公園  黒川湖沿いのコース周辺一帯は朝来群山県立自然公園に指定され、 湖畔は、ふるさと自然公園黒川湖国民休養地として展望所や散策路が整備されています。 また、山東町の迫間地区には県立但馬自然学校があり、広大な自然を利用した自然体験学習の場として活用されています。
黒川温泉  炭酸水素イオン(重曹)を多量に含み、別名「美人湯」とも呼ばれるアルカリ性単純泉の温泉です。
石造九重塔  山東町森の石造九重塔は、虎御前の供養塔と伝えられ、古来から女性の信仰が厚く、今もお花が絶えません。 造立は南北朝ごろと推定され、昭和43年に県の文化財に指定されています。
よふど温泉  泉質は弱アルカリ性の単純低温泉で、ラドンの含有量が多く、神経痛や筋肉痛、冷え性などに効能がある温泉です。
黒川ダム  市川の最上部に造られた高さ98mのロックフィルダムで、 ダムによって貯えられた黒川湖の水は発電、上水、工業用水に利用されています。 また、ダムの近くには、最大出力150KWの能力をもつ巨大な風力発電所も設置されています。
大明寺  臨済宗妙心寺派の名刹で貞治6年(1367)美濃の人、月庵宗光禅師が開基したと伝えられています。 南北朝時代の建立と伝えられる開山堂は茅葺入母屋造りで、月庵和尚と山名時煕の木像が安置されています。
玉林寺のしだれ桜  玉林寺のしだれ桜は古くから近隣の人々に親しまれ、大勢の見物客が訪れたと伝えられています。 現在の桜は三代目ですが、今も変わらず人々に親しまれています。
環境省・兵庫県
駐車場の入口にある十字路を進んでいきます。 左へ曲がり始める所まで来ると右前方にがありますが、下山時に余裕があれば訪ねることにして、 左前方にある建物の右側からへ入っていきます。 広場を真っ直ぐ進んで、大明寺を進んでいきます。 山際まで来ると道が分岐しています。 左の道は墓地へ続いています。 正面の尾根に立つ赤い鳥居へ続く道もありますが、右前方の道を進んでいきます。
尾根取付
尾根の右側に続くを進んでいきます。 辺りが明るくなると、大明寺の歴代住職のに出ます。 墓石の間を真っ直ぐ進んでいくと、広い道は終わりになります。 道がはっきりしなくなりますが真っ直ぐ進んでいくと、小さな堰堤があるに出ます。 その上流には大きな砂防ダムが見えています。 堰堤の上流側にあるから沢を渡って対岸に出ます。 なだらかな植林地に出ると谷筋が二手に分かれていますが、その真ん中にある尾根を登っていきます。 駐車場から7分ほどの所になります。
尾根の肩
植林地と雑木林を分けるを登っていきます。 尾根に明瞭な登山道は見掛けませんが、夏草は茂っておらず樹木も密生していないので藪漕ぎすることはありません。 かなり傾斜がある尾根を登っていくと、程なくしてになります。 再び傾斜が増してくると、の尾根を登るようになります。 「A872」などのタグが取り付けられた樹木を見掛けるようになるを登っていきます。 正面が明るくなってくると、尾根の肩のような緩やかな所に着きます。 尾根取付から9分ほどの所になります。 樹木が少し邪魔をしていますが、左側には黒川ダム湖を眺められます。
少し右へ曲がって、を進んでいきます。 傾斜が増したり緩やかになったりするを登っていきます。 程なくして左前方にが見えてきますが、 762m峰の西にある標高700mほどの小峰のようです。 ほとんど展望の開けないを登っていきます。 雑木林の尾根を登っていくと、突如として青々としたヒノキの落ち葉が道に幾つもありました。 『なぜ雑木林にヒノキの落ち葉が』と不思議に思って辺りを見回していると、右側にヒノキの大木がありました。
稜線
傾斜が増してくるを登ってきます。 やがて左の樹間に、標高700mほどの小峰から延びるが見えてきます。 益々の尾根になってくるので、 脇の樹木や張り出した根などに掴まりながら登っていきます。 が取り付けられた樹木を過ぎていくと、左右に延びる稜線に登り着きます。 尾根取付から26分ほどで登って来られました。 正面の樹木には白ペンキでマーキングされているので、逆コースを歩く場合には赤テープと併せて目印になりそうです。
も歩けそうな様子ですが、 雑木林と植林地を分けるを降っていきます。 写真では良く分かりませんが、かなりの傾斜があります。 尾根には青や黄の「国土調査」の短杭が点々を設置されています。 3分ほど降っていくと緩やかなに着きます。 左の樹間から僅かにを眺めながら尾根を進んでいきます。 緩やかな尾根をしばらく進んでいくと、上に見えてくる高みへ向かって登るようになります。
小峰
少し傾斜が緩んだ所に着くと、赤い「国土調査」のがあります。 緩やかな尾根を進んで登り傾斜が増してくると、正面の高みを巻くようにが右へ分かれていきますが、 何となく頼りなさそうな様子なので見送って、正面の尾根の背を登っていきます。 のような緩やかな所に出ると、少し右へ曲がっていきます。 すぐ先に見えているへ向かって登っていきます。 周囲が明るくなってくると、松の倒木がある小峰に着きます。 地形図によると、762m峰の西400m辺りにある標高700mほどの高みになるようです。 稜線に出た所から14分ほどの所になります。 倒木の根元の上に登ってみると、樹木に邪魔されながらもが見えました。
僅かに降っていくと、すぐにになります。 引き続き点々と設置されている「国土調査」の短杭を辿りながら登っていくとになってきます。 再び登り坂になった尾根を進んでいくと、先の方にが見えてきます。 左の樹間から僅かにを眺めながら登っていくと、 「国土調査」の短杭がある小峰に着きます。 地形図によると、762m峰の西300m辺りにある標高710mほどの高みになるようです。 稜線に出た所から20分ほどの所になります。
尾根の肩
僅かに降って、を進んでいきます。 左の樹間からが先ほどよりも良く見える所を過ぎていきます。 「国土調査」の短杭を辿りながら進んでいくとになります。 右側が植林地になった尾根を登っていくと、先の方にが見えてきます。 右側に延びる尾根を眺めながら登っていくと、白タイルが嵌めこまれた「団」のがある尾根の肩に着きます。 地形図によると、762m峰の西北西250m辺りにある標高730mほどの尾根になるようです。 稜線に出た所から26分ほどの所になります。 正面には樹木に邪魔されながらも稜線が広がっています。
下の方に見えるの対岸付近を眺めながら、ひと息入れていきました。
落ち着いたところで、右へ続くを進んでいきます。 軽く降っていくとになります。 僅かな高みを越えて降っていくと、樹木が伐採された明るい所に出ます。 手前の尾根の肩から2分ほどの所になります。 左の支尾根に沿って防護網(*)が登って来ていて、正面の尾根に続いています。 その曲がり角の支柱には「境界見出標No.6 水道林造成事業」のが取り付けられていて、 袂には「2946 A 地籍調査」の標識が取り付けられた「国土調査」の短杭や「水造」のがあります。
*途切れる所も一部にありますが、ここから雲頂山の山頂まで防護網が続きます。
僅かなになった尾根を進んでいきます。 すぐに登り坂になると、左側にが広がってきます。 目指す雲頂山と思われる山も見えます。 僅かな高みを越えていくと、軽いになります。 すぐに登り坂になる尾根を進んでいくと、 過日の台風の爪痕なのか、次第にが目立つようになります。 尾根を塞く倒木を迂回しながら登っていきます。 引き続き防護網に沿って登っていくと、762m峰らしい高みが近づいてきます。 振り返ると、次第に山並みが広がるようになります。
762m峰
引き続き倒木が目立つを登っていきます。 何度も振り返って、や山並みを眺めながら登っていきます。 僅かに降ってから登り返していくと高みに着きます。 中ほどには石標、「水造」の赤杭、「2933 A 地籍調査」の標識が取り付けられた「国土調査」のがあります。 ここが地形図に載っている762m峰になるようです。 手前の尾根の肩から15分ほど、稜線に出た所から44分ほどの所になります。 防護網の支柱には「境界見出標No.5 水道林造成事業」のが取り付けられています。 手前の樹木が少し邪魔をしていますが、左側には山並みや黒川ダム湖を眺められます。
目指すを左前方に眺めながら、防護網に沿って尾根を降っていきます。 2分ほど降っていくとな尾根になります。 僅かな高みを過ぎて降っていくとが尾根を塞いでいるの、、 右側を迂回していきます。 に復帰して、防護網沿いに降っていきます。 傾斜が緩やかになってくると、防護網の支柱に「境界見出標No.4 水道林造成事業」の標識が取り付けられています。 762m峰から5分ほどの所になります。 袂には「水造」の赤杭もあります。
尾根を塞ぐアセビやドングリなどのを右から迂回していきます。 に復帰して、左に広がる黒川ダム湖や山並みを眺めながら降っていきます。
傾斜が増してきた尾根を降っていくと、雲頂山へ至る半分が伐採地になったが見えてきます。 あの尾根を登っていくのだろうと思いながら降っていくと、また倒木が尾根を塞いでいます。 ここは右側を迂回するのも難しそうだったので、1分強かけて何とか乗り越えていきました。
植林地へ入ると、やっと倒木から解放されて歩き易くなります。 これまで続いていたは左へ曲がっていきます。 になった尾根を進んでいきます。 少し左へ曲がって、植林地と雑木林を分けるを降っていきます。 気が付くと、右側に古びた防護網が続くようになります。 緩やかになった先を軽く登っていくと、尾根の真ん中に大きなヒノキが生える所に出ます。 左からは防護網が登ってきています。 762m峰から19分ほどの所になります。
鞍部
前方へ続く防護網に沿ってを降っていきます。 左前方には雲頂山から西へ延びるが見えます。 右側が少し開けた所に出ると、右前方の稜線に立つ送電線のが見えます。 防護網沿いに更に降っていくと、標高670mほどの鞍部に着きます。 762m峰から23分ほどの所になります。 「2722 A 地籍調査」の標識が取り付けられた「国土調査」の短杭があります。 左には浅くて歩けそうなが続いています。 地形図によると、ここから黒川ダム湖の周回道までは近そうなので、 下山時に歩く予定にしていましたが、防護網に阻まれて入っていけません。
正面に続く尾根を登り返していくと、 防護網の支柱に「境界見出標No.3 水道林造成事業」のが取り付けられていて、袂には「水造」の赤杭があります。 防護網に沿って尾根を登っていくと、伐採地になった左側にはが見えます。 下山時には何とか周回道に降りたいので、何処かに防護網の向こう側へ抜けられる所はないかと探しながら、 伐採地の縁に続くを登っていきます。 伐採地が終わって植林地に入っていくと、僅かなになります。 植林地の中に雑木が1本生える浅い鞍部まで来ると、防護網の支柱が2本になったがありました。 鞍部から9分ほどの所になります。 左側にある根元から幹が何本も分かれた木には赤テープが取り付けられています。 扉は上・中・下の三箇所を針金で止められているだけなので、簡単に開けられそうです。 下山時にはここから向こう側へ出るべく、場所をよく覚えておきます。
展望が開けなくなったを防護網に沿って登っていきます。 が取り付けらた樹木を過ぎると、防護網は左へ離れていきます。 引き続き設置されている「国土調査」の短杭を辿りながら尾根を登っていくと、少しが剥き出した所があります。 左の離れた所に続く防護網を眺めながら登っていくと、大きな雑木を過ぎた所で、再び防護網が近づいてきます。 鞍部から19分ほどの所になります。
小峰
左から登ってきたに沿って正面に登っていきます。 尾根の肩のような所に着いて、曲がっていきます。 緩やかになった尾根を進んでいくと、すぐにになります。 防護網に沿って登っていくと、緩やかになった小峰に着きます。 鞍部から27分ほどの所になります。 地形図によると、雲頂山の南200m辺りにある標高820mほどの高みになるようです。
雲頂山 (標高876.2m)
小峰の先へ軽くいきます。 程なくしてになります。 上の方が明るくなってくると、が近づいてきます。 防護網に沿って登っていくと雲頂山の山頂に着きます。 鞍部から36分ほど、大明寺の奥の尾根取付から2時間11分ほどで登って来られました。 右側には地面に埋もれ気味の「雲須山」があるので、地形図に載っている876.2m峰になるようです。 左へ曲がっていく防護網の角には、「境界見出標No.1 水道林造成事業」の標識(*)が取り付けられています。 袂には「水造」の、「2558 A 地籍調査」の標識が取り付けられた「国土調査」の短杭、「団」の石標などがあります。 脇の樹木やロープにはらしいものが取り付けられていますが、文字は判読できませんでした。
*「No.2」の標識は見落としたようです。
雲頂山の山頂は樹木に囲まれていて展望は良くありませんが、 丁度昼時になったので、倒木に腰掛けて昼食タイムにしました。 食事を終えてから、明るくて緩やかなをちょいと歩いてみます。 棘のある植物が茂る所を過ぎていくと、左側にが広がってきます。 尾根が二股に分かれて降り傾斜が増す所まで来ると、正面にもが広がります。 山頂に電波反射板がある山も見えますが、方角からするとでしょうか。 眼下には、樹木に邪魔されながらもが見えます。
小峰
併せて15分ほどいた雲頂山の山頂部を後にして、登って来たを降っていきます。 植林地の縁に続く尾根をに沿って降っていきます。 傾斜が緩やかになった尾根を進んでいくと、軽いになります。 緩やかになると、標高820mほどの小峰に着きます。 山頂から6分ほどの所になります。
小峰を過ぎていくと、のような所に着きます。 道なりに左へ曲がって降っていくと、右側の樹間からが少し見えます。 右へ離れていく防護網を見送って、尾根を降っていきます。 少しが剥き出した所を降っていきます。 右から近づいてくるに沿って降っていきます。 植林地の中にが1本生える所まで来ると、 右側にある根元から幹が何本も分かれた木の手前に防護網のがあります。 山頂から18分ほどの所になります。 登ってきた尾根は正面へ続いていますが、上・中・下の三箇所に止められた針金を外して扉を開けて防護網の右側に出ます。
防護網のには枝などが少し散乱していますが、歩くのに支障はありません。 樹木に邪魔されながらも右側に見えるを眺めながら降っていきます。 背丈の低いが茂る所を降っていきます。 防護網のを抜けてから5分ほど降っていくと、防護網が二手に分かれています。 このまま正面の尾根を鞍部まで降ろうと思っていましたが、防護網に阻まれて叶いません。 仕方がないので、右へ分かれていく防護網に沿ってを降っていきます。
シダ類などが茂るを防護網に沿って降っていきます。 シダ類が減って歩き易くなると、左右に通る細い道が横切っていきます。 防護網が二手に分かれている尾根から3分ほどの所になります。 林業用の作業道なのでしょうか、から来て、 の防護網の先へと緩やかに続いています。 何処から来て何処へ続く道なのか気になりますが、正面のを降っていきます。
周回道
次第に隠れていくを右前方に眺めながら支尾根を降っていきます。 傾斜が増してきた支尾根をに沿って降っていきます。 左右の谷筋が近づいてくると、下の方にが見えてきます。 舗装路の傍まで降りていくと、流れ出した土砂でが壊れていました。 少し泥濘んだ所を進んでいくと、黒川ダム湖の周回道の曲がり角に出ます。 防護網が二手に分かれている尾根から12分ほど、雲頂山から36分ほどで降りて来られました。 正面には「黒川本村」の道標が立っていて、右の道は「L=14.7km」、左の道は「L=3.3km」となっています。
振り返ると、谷筋に生える樹木にが取り付けられています。 防護網が壊れていない時には扉があったように思えますが、定かではありません。
落葉や枝などが散乱するを左へ進んでいきます。 すぐ下にあるを眺めながら進んでいきます。 道なりに左へ曲がって谷筋に差し掛かると、過日の台風の爪痕なのか、流れ出した土砂や倒木が道を塞いでいました。 周回道に出た所から2分ほどの所になります。 どうしたものかと愚考しても引き返すことは出来ないので、通過していくことにします。 倒木が高く積もり泥濘んだ土もあって登山靴が泥だらけになりましたが、2分ほどかけて何とか乗り越えていきました。
を眺めたりしながら、曲がりながら緩やかに続く周回道を進んでいきます。 所々に設置されているを過ぎていきます。 尾根に立て掛けられた金属網のを過ぎていきます。 手摺りが設置された所まで来ると、 「この中に入らないで下さい」などのが幾つか並んでいます。 次の谷筋まで来ると、また流れ出した土砂や倒木が道を塞いでいました。 周回道に出た所から14分ほどの所になります。 先ほどよりも倒木などが少なかったので、それほど苦労せずに通過できました。
この先崩落の恐れがありますので通行に注意してください。 なお、パトライトが点滅したら危険ですので、ただちにこの場所から退避してください。
朝来市
この中に入らないで下さい!!
発電所の運転により、水面が大きく上下します。
関西電力株式会社 奥多々良木発電所
このなかにはいらないでください
ダム湖内での釣り、キャンプ、水遊び等禁止
このダム湖は下部にあるダム湖との間で水を上下させ利用する揚水式発電用のダム湖です。 水位は1日最大2.5.m増減し危険です。
関西電力(株) 奥多々良木発電所
パトライトを過ぎていくと樹木が途切れて、対岸のが良く見える所があります。 道なりに曲がりながら周回道を進んでいくと、が広がっています。 見える角度が刻々と変化するを眺めながら道なりに進んでいきます。 正面が明るくなってくると車止めがあります。 周回道に出た所から29分ほどの所になります。 右側には東屋や藤棚などがあります。
異常発生時通行規制区間 起点
通行規制について
この先1.0km付近は地すべり地域となっており異常が発生した場合はこれより先を通行止めします。
朝来市
黒川ダム
車止めを過ぎると、右側にがあります。 脇には「」や「堤頂通路利用についてのお願い」の看板があります。 対岸まで堤頂通路が続いているので、ちょいと往復してきます。 車止めと鉄柵を過ぎて、を進んでいきます。
右側には黒川ダム湖や山並みが広がります。
左側には山並みや黒川地区の街並みが広がります。
眼下には、車を止めてきた黒川自然公園センターもよく見えます。 対岸まで行くとがあります。 車止めと鉄柵を過ぎると「奥多々良木発電所のしくみ」と題したがあります。 近畿自然歩道の道標もあって、右の道は「やまびこ展望台3.6km・ふれあい広場,みはらしの丘4.7km」、 左の道は「黒川ふるさと自然公園センター2.0km・黒川バス停2.2km」となっています。
堤頂通路利用についてのお願い
この公園は、だれもが楽しく利用できるようにつぎのことを守りましょう。
1. ゴミ類は、持ち帰ってください。
2. 芝生や樹木、施設を大切にしてください。
3. 他人の迷惑になるようなことは、しないでください。
4. 物品の販売をしたり、広告等を掲示しないでください。
5. 犬・猫等の動物を連れての利用は御遠慮ください。
6. オートバイの乗り入れはやめてください。
7. 飲酒・たばこのポイ捨て等はやめてください。
8. 各注意看板ならびに、係員の指示には必ず従ってください。
9. 堤頂通路の利用時間に関しては季節および当社の都合により、利用時間の変更または、 閉門する場合がありますので、ご了承ください。
堤頂通路の利用時間
午後10時30分から午後4時00分まで
関西電力株式会社 奥多々良木発電所
奥多々良木発電所のしくみ
奥多々良木発電所は、兵庫県の市川最上流部に黒川ダム、円山川支流の多々良木川中流部に多々良木ダムを設け、 その高低差約400mを利用して最大193.2万kWの発電を行っています。
<運転開始>
1号機:昭和49.6(1974.6)
2号機:昭和49.7(1974.7)
3号機:昭和50.6(1975.6)
4号機:昭和50.4(1974.4)
5号機:平成10.6(1998.6)
6号機:平成10.4(1998.4)
黒川ダム(上部ダム)
水系(河川名)市川水系(市川)
形式傾斜土質しゃ水壁形ロックフィルダム
高さ98m
堤頂長325m
堤頂巾11m
有効貯水量2,136万立方m
この水は、発電に利用するほか、一部は播磨地方の都市用水として利用されています。
多々良木ダム(下部ダム)
水系(河川名)円山川水系(多々良木川)
形式表面アスファルトしゃ水壁形ロックフィルダム
高さ64.5m
堤頂長278m
堤頂巾10m
有効貯水量1,738万立方m
1日の電気の使われ方と電源の組み合わせ
電気の使用量は、1日のうちで大きな変動があり、真やの使用量は昼間の半分以下になります。 揚水発電は電気に余裕のある夜間に火力や原子力発電所の電気を利用し、水を下のダムから上のダムへくみ上げます。 そして一番多く使われる時にその見ずを使い発電します。 つまり揚水発電所は、大きな蓄電池の役割を果たします。
関西電力
往復15分ほどで引き返してきて、南へ続くを降っていきます。 左へ曲がる所まで来ると、鎖柵が設置された擬木の階段のが正面へ降っていきます。 黒川ダムの下にある黒川夢の里広場へ降りて行ける散策路(*)になりますが、このまま舗装路を道なりに降っていきます。 展望がほとんど開けないを道なりに曲がりながら淡々と降っていきます。 黒川ダムから14分ほど降っていくと、正面にが少し見えてきます。 舗装路を更に降っていくと、道の半分ほどが黒・黄の棒で閉ざされています。 黒川ダムから18分ほどの所になります。 脇には、向こう側を向いた「車両通行止め」のが立っています。 今回歩いた周回道に土砂崩れで車が通れない所があったので、そのことを意味しているのでしょうか。 黒川ダムまでなら問題なく通れる状況でした。
この先工事中につき通りぬけ出来ません
ご協力ください
朝来市
*擬木の階段が続く散策路は、何度も小さく曲がりながら尾根の背に続いています。 途中の緩やかな所を過ぎて更に階段を降っていくと、9分ほどでに降りられます。 舗装路はかなり遠回りになるので、この散策路を降る方が良さそうです。
「水源かん養保安林」のやカーブミラーの立つ所を道なりに曲がりながら降っていきます。 右にある壊れた木製のを過ぎていきます。 左への曲がり角まで来ると、樹間からが良く見えます。 正面が開けて大明寺の駐車場まで来ると、最初に大明寺の広場へ入っていった曲がり角に着きます。 黒川ダムから22分ほどで降りて来られました。
水源かん養保安林
所在場所 朝来郡生野町黒川字寺谷
保安林内では、許可なく立木竹を損傷し、土石、樹木を採掘し、土地形質を変更する等の行為をしてはなりません。
=山火事注意= 兵庫県
大明寺
時間的にまだ余裕があったので、大明寺を訪ねていきます。 曲がり角にあるの脇の道に降りると、 左の少し先に「雲頂山大明禅寺」の石碑が立つがあります。 山門をくぐっていくと、正面に苔生した趣のある茅葺き屋根の建物があります。 これが今回登った「雲頂山」を山号に持つ大明寺の開山堂のようです。 前には「雲頂山 大明寺」のや、 寛文2年(1662)の日付が記された旧字体で書かれた「紀念碑」の石碑があります。 無学のため誤読している所もあろうかと思いますが、碑文を載せておきます。 扉が開いていたので中へ入ってみると、正面とその両奥にが納められていました。 右側から奥へ進んでいくと、鐘楼やなどがありました。
雲頂山 大明寺
大明寺は天正22年(1367)に月庵禅師開基の臨済宗妙心寺派の古刹で、開山堂、庫裡などにそれが偲ばれます。 寺内の諸堂は、但馬国の守護職であった山名時煕公が建立されたものです。 また、月庵禅師の自画自賛の画像をはじめ、貴重な文化財が多数保存されています。 その他、時煕公の木像、徳川氏代々の御朱印状も保管されているなど、由緒ある寺院として有名です。
平成4年3月 生野町教育委員会
紀念碑
但州黒川之雲頂山大明寺大應國師四世孫月 庵大和尚之開基也断絶年久而无寺無僧唯荊 棘甚深就中有零落佛殿雪補疎壁雨摧垣寛永 年中癸酉之前後生野郡代中野吉兵衛殿御代 官之時山野再興國中之萬民末寺之諸僧知之 慶安二巳丑年江戸之寺社御奉行安藤右京殿 松平出雲殿被伝上高十五石之御朱印被下黒 川大明寺有之正法山中東海派下之大愚寛文 二壬寅之年九月廿八日書
黒川自然公園センター
をくぐって大明寺から出て行きます。 の脇を過ぎていくと、 左右に通るに出ます。 脇には、お地蔵さんが二体納められたがあります。 右へ曲がっていくと、最初に曲がっていった十字路の先に、車を止めておいた黒川自然公園センターの駐車場があります。 黒川ダムから27分ほどで到着しました。
生野渓谷 黒川温泉 美人の湯
営業時間AM11:00〜PM7:00
定休日毎週水曜日、12月30日,31日、1月1日
入浴料大人600円 子供300円 幼児100円