黒岩
概 要 黒岩は豊岡市出石町にある標高420mほどの山です。 大きな岩が露出した山頂からは山並みを見渡すことが出来ます。 今回は八坂地区から林道を終点まで行き、そこから尾根に取り付いて大高山へ登って黒岩へ向かいます。 黒岩からは権現山へ向かい、少し北側から町境尾根を奥矢根峠へ降るルートを歩きます。
起 点 豊岡市出石町 八坂地区
終 点 豊岡市出石町 八坂地区
八坂地区…林道終点…尾根の肩…大高山…小峰…黒岩…尾根の肩…権現山…尾根の肩…奥矢根峠…地蔵堂…八坂地区
所要時間 4時間10分
歩いて... 林道には分岐が幾つかあって、全体像を把握できませんでした。 途中で林道と分かれて急斜面を登る場面もありました。 尾根には下草は生えておらず樹木も密生しておらず、傾斜が急な所はあるものの、全体的には比較的歩き易い尾根が続いていました。 権現山の手前の急坂は地面が滑り易くなっていて、樹木に掴まりながら登ることになりました。
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コース紹介
八坂地区
豊岡市出石町から県道253号を東進していきます。 谷山川に架かる蔵王橋を渡っていくと、少しズレたがあります。 正面の鯵山峠への道から分かれて、左前方の道を進んでいきます。 谷山川に架かるを渡り返して、谷筋の奥へ進んでいきます。 左へ分かれていく林道を見送って民家が見えてくるとY字路があります。 その脇が広くなっていて、車数台分の駐車スペースになっているので、ここに車を止めさせて頂きました。
歩く準備をして、車で来たを引き返していきます。 沢の上を過ぎていくと、が右へ分かれていきます。 沢沿いに続くを登っていきます。 簡易舗装路になると、ヘアピン状に曲がっていきます。 左へ曲がった所には「災害に強い森づくり」の解説板が設置されています。
災害に強い森づくり 〜県民緑税の活用〜
(針葉樹林と広葉樹林の混交林整備)
平成16年の台風被害を踏まえて、豊かな「緑」を次の世代へ引き継いでいくため、 県民共通の財産である「緑」の保全・再生を社会全体で支え、 県民総参加で取り組む仕組みとして平成18年度から「県民緑税」を導入し、 防災面での機能強化を目的とした「災害に強い森づくり」を早期・確実に進めています。
整備内容  スギ・ヒノキ等の高齢人工林の伐採を促進し、広葉樹等を植栽することにより、 樹種・林齢が異なり、水土保全が高く、公益的機能を発揮する森林に整備します。
  平成24年度:作業道の開設
  平成25年度:広葉樹の植栽・獣害防止網状ネットの設置
兵庫県、豊岡市
ヘアピン状に右へ曲がって未舗装路に変わるとが建っています。 再び舗装路になると、大きく左から右へとに曲がっていきます。 正面に大高山方面のを眺めながら林道を登っていきます。 傾斜が緩やかになると、未舗装路に変わる所が少し広くなっています。 駐車スペースから11分ほどの所になります。 左からはが降ってきていますが、地形図に破線で載っている道でしょうか。
左の林の中に廃棄されたを見送って、林道を登っていきます。 僅かなを過ぎていきます。 削られたに沿って林道を進んでいきます。 に差し掛かると、直径1mほどの鉄管が埋設された所を右へ回り込んでいきます。 少し登った所を道なりに左へ曲がると、小さな切通があります。 駐車スペースから20分ほどの所になります。
切通を過ぎると、の斜面に出ます。 左を振り返るとが少し見えました。 伐採地を横切るように進んで谷筋に出ると、道はに右へ曲がっていきます。 少し水が流れる道を登っていくと、林道が分岐しています。 駐車スペースから26分ほどの所になります。 正面の林道は大高山から南西へ続く尾根から遠ざかっていくようなので、 左へ戻るように登っていくを進んでいきます。
林道を登っていくと、左側にが広がってきます。 緩やかになった先を少し降っていくと、僅かなを左へ回り込んでいきます。 少しを過ぎていきます。 このまま尾根に向かっていくのかと思っていると、植林地の広い斜面を曲がっていきます。 右へ曲がりながら登っていくと、遂には降り坂になります。 このまま林道を進んでも大高山から南西へ続く尾根に出られそうに思えません。 小さな曲がり角の左に登れそうな植林地のがあります。 上の方が明るくなって稜線に出られそうに思えたので、林道と分かれて斜面を登ることにしました。 駐車スペースから39分ほどの所になります。
枝や倒木が積もってフワフワした所を登っていくと、下草も生えていなくてなります。 しかし、林道から見るとそれほどではないように思えましたが、かなりのになっています。 噴き出す汗を拭き拭きゆっくりと登っていきました。 正面に見える明るい稜線へ向かって登っていきますが、なかなか着きません。 が少し低いように思えたので、そちらへ向かって登っていきました。 少し右へ曲がって登っていくと、稜線との間にのようなものが見えてきました。 そこへ向かって登っていくと、左右に通る林道に出ました。 急斜面を登り始めてから10分ほどかかりました。
林道終点
登ってくる林道は先ほど分かれてきた林道なのかどうかは分かりませんでしたが、 続く林道を進んでいきます。 緩やかなを進んでいきます。 右の尾根が次第に低くなって尾根の背に出ると、林道は終点になります。 駐車スペースから52分ほどで着きました。 大高山へ続く右の尾根を登る前に、水分補給などをしながらひと息入れていきました。
落ち着いたところで、右へ続くを登っていきます。 になった尾根には下草は生えておらず、細い木なども密生していなくて歩き易くなっていました。 尾根にはに削ったような大きな石が見受けられます。 緩やかな尾根を登っていくと、少し曲がっていきます。 僅かに降っていくと、緩やかな尾根になります。
少し右へ曲がって、になった尾根を進んでいきます。 左の樹間から僅かにを眺めながら登っていきます。 軽く降ったりしながら、の縁を緩やかに登っていきます。 やがて、左前方の樹間から大高山と思われる高みが見えてきます。
尾根の肩
正面に見えるへ向かって登っていきます。 傾斜が緩やかになると、尾根の肩のような小広い所に着きます。 林道終点から12分ほどの所になります。 地形図によると、大高山の南にある標高440mほどの緩やかな尾根で、破線の道が南東へ降っていく辺りになるようです。 ここで尾根が二手に分かれています。 中ほどの樹木にはが巻かれ、袂には赤杭がありました。 も歩けそうな様子ですが、 大高山へ向かって、左に続く降り気味のの尾根を進んでいきます。
大高山 (標高472.2m)
軽い降り坂の尾根には「兵公施界」のが点々と設置されていました。 になってくると、少し左へ曲がっていきます。 次第に傾斜が増してくる尾根を登っていくと、正面にらしき所が見えてきます。 坂を登り切ると、小広くなった高みに着きます。 林道終点から18分ほどで登って来られました。 中ほどには「古寺」があるので、地形図に載っている472.2m峰大高山になるようです。 周囲には樹木が茂っていて展望は良くありませんが、北側に僅かにが見えました。 脇には「注意」の看板が落ちていますが、内容からすると以前には小さな櫓があったようです。
注意
このやぐらは基本測量に使用する測標です。 展望台ではありません。 あぶないからのぼらないでください。
国土地理院
大高山からは歩き易そうなが西へ伸びていますが、 磁石で方角を確認して、北東へ続くを降っていきます。 樹間から僅かに見えるを眺めながら尾根を降っていきます。 写真では良く分かりませんがかなりなので、脇の樹木に掴まりながら降っていきます。 点々と設置されている赤頭短杭を辿りながら降っていくと、次第に傾斜が緩やかになってきます。
人工的に削ったような形跡もあるの脇を過ぎていきます。 樹間からを眺めたりしながら降っていきます。 緩やかになったを進んでいきます。 降り傾斜が増してくると、がありました。 更に降っていくと、緩やかになった鞍部に着きます。 大高山から10分ほどの所になります。
鞍部を過ぎてになった尾根を進んでいくと、前方に高みが見えてきます。 また傾斜が増してくるので樹木に掴まりながら登っていくと、のような所に着きます。 僅かに降ったりする所もある緩やかな尾根を進んでいきます。 尾根にはが見られるようになり、可憐な花を咲かせている株もありました。
小峰
イワカガミを踏みつけないように足元に注意しながら進んでいくと小峰に着きます。 大高山から15分ほどの所になります。 地形図によると、大高山黒岩の間にある標高420mほどの高みになるようです。 ここで尾根が二手に分かれています。 は、地形図に破線で載っている道が通っている尾根になるようです。 八坂地区まで続いているように描かれていて興味のあるところですが、 少し曲がっていく尾根を進んでいきます。
引き続きイワカガミが見られる尾根を進んでいくと、少しになります。 程なくしてになります。 また降り坂になる尾根を進んでいくと、緩やかになった鞍部に着きます。 大高山から18分ほどの所になります。 地形図によると、小峰黒岩の間にある標高400mほどの緩やかな尾根になるようです。 右側にはが少し見えました。
鞍部を過ぎていくとになります。 尾根の左肩から尾根の背に出て登っていくと、のような所に着きます。 軽く降って緩やかになった尾根を進んでいくと、になってきます。 引き続き点々と設置されている赤頭短杭を辿りながら登っていくと、になります。 右側には山並みが広がってきます。
黒岩
右へ曲がりながら続くを進んでいきます。 少し登り坂になると、すぐ先に僅かなが見えてきます。 松の木が生える高みに着くと、剥き出したの上でした。 標識類は見かけませんが、ここが地形図に載っている黒岩になるようです。 大高山から26分ほどで到着しました。 地形図によると、標高420mほどの東西に延びる緩やかな高みになるようです。 大高山から権現山にかけての山並みを見渡せる展望地になっていました。
眼下には、八坂地区にあるも見えました。 お昼には少し早い時刻でしたが、景色を眺めながら昼食タイムにしました。
お腹も満ちたところで、権現山に向かって、東へ続くを進んでいきます。 左に山並みを眺めながら、を進んでいきます。
軽い登り坂になってくると、また剥き出した大きな岩の上に出ます。 右側は岩のになっていますが、先ほどから続く岩でしょうか。 ここからも広がるを眺められます。 右を振り返ると、も見えました。
尾根の肩
になってきた尾根を進んでいきます。 緩やかになったり傾斜が増したりするの尾根を進んでいきます。 緩やかになった尾根を進んでいくと、降り傾斜が増し始める所にあるに着きます。 黒岩から9分ほどの所になります。 地形図によると、標高380mほどの所になるようです。 踏み跡は手前から右斜面を降っていきます。 尾根の先端に出て見ると、これから向かう権現山が正面に聳えていました。 その右奥にはが広がっていました。
手前まで引き返して、右斜面に続く踏み跡を降っていくと、すぐにに出ます。 右側の樹間からを眺めながら尾根を降っていきます。 次第に傾斜が増してくるを降っていきます。 程なくして、緩やかになった鞍部に着きます。 黒岩から15分ほどの所になります。 地形図によると、黒岩権現山の間にある標高350mほどの緩やかな尾根になるようです。
緩やかな鞍部を進んでいくと、程なくしてになります。 しばらく登っていくと、傾斜ががあります。 左の樹間からを眺めながら、傾斜が増したり緩やかになったりする尾根を登っていきます。 次第にが増してきて、樹木に掴まらないと登れなくなります。 歩き易そうな左斜面を選んだりしながら登っていきました。
写真では良く分かりませんが、かなりのなので、樹木に掴まりながら登っていきます。 次第に息が切れて汗も噴き出してくるので、何度も立ち止まって呼吸を整え汗を拭きながらゆっくりと登っていきました。 振り返ると、樹木に邪魔されながらもが見えました。 益々傾斜が増してくると、が露出したような尾根になります。 黒岩から31分ほどの所になります。 かなりの急傾斜で、とても滑り易くなっているので、カメラをしまって両手を自由にし、 次は何処の樹木の幹や根に掴まろうかと考えながら、岩盤のような尾根を登っていきます。 振り返って、を眺めたりしながら、時間を掛けて登っていきました。
権現山 (標高475m)
やがて剥き出した岩盤のような斜面が終わり、も生えてきて少し登りやすくなります。 少し左側へ寄ったりしながら急斜面を更に登っていくと、が見えてきます。 最後の力を振り絞って急斜面を登っていくと、緩やかで小広くなった山頂に着きます。 標識類は見かけませんが、ここが地形図に載っている475m峰権現山になるようです。 黒岩から41分ほどで着きました。
山頂には祠の残骸がありますが、以前にはが建っていたようです。 右の方にはがあります。 「天明八申歳 八月吉日」と刻まれていて、江戸時代の中期(1788)に建立されたようです。 石灯籠の先にはが降っていますが、往時の参詣道のように思えました。 周囲には樹木が茂っていて眺めは良くありませんが、 西側に方面の山並みが少し見えました。
北へ続くを軽く降っていきます。 の可憐な花を眺めたりしながら降っていきます。 一旦緩やかになって再び傾斜が増してくるを降っていきます。 緩やかな所を過ぎて軽く登り返していくと、僅かな高みに着きます。 権現山から7分ほどの所になります。 左の樹間からは僅かにが見えました。
少し降っていくとになります。 再びになる尾根を進んでいきます。 引き続き咲いているを愛でながら降っていくと、緩やかな鞍部になります。 地形図によると、標高430mほどの尾根になるようです。
尾根の肩
になった尾根を進んでいきます。 一旦緩やかになって、再び傾斜が増してくるを登っていきます。 上に見えてくるへ向かって、広がってくる尾根を登っていきます。 少し右から巻くようにして登っていくと、緩やかになった尾根の肩に着きます。 権現山から14分ほどの所になります。 地形図によると、標高450mほどの南北に続く緩やかな尾根の南端になるようです。 中ほどには、「団」の文字が刻まれた杭や「兵公施界」の赤頭短杭などがありました。 ここで主尾根を離れて、を降っていきます。
特に分岐はありませんが、所々に取り付けられているを確認しながら、かなり傾斜がある尾根を降っていきます。 この尾根は旧出石町と旧但東町の境界になっていて、「兵公施界」の赤頭短杭が点々と設置されています。 左の樹間からを眺めながら降っていきます。 には下草は生えておらず細い木も密生していないので、歩き易くなっていました。 尾根の肩から5分ほど降っていくと、左の樹間から山並みを眺められる所がありました。 地形図によると、標高400m辺りになるようです。
尾根の背を降っていくと、少し傾斜がになってきます。 傾斜が増したり緩やかになったりしながら続くを降っていきます。 緩やかな尾根がしばらく続くようになると、正面がなってきます。 開けた所に出ると、左から登ってきて前方へ続く真新しい防護網で塞がれていました。 尾根の肩から11分ほどの所になります。 暫く愚考した後、は傾斜が急なので、 に続く防護網に沿って降っていきました。
支柱に取り付けられた横紐を跨いだりくぐったり迂回したりしながら、に沿って緩やかに降っていきます。 左側に広がるを眺めながら、緩やかになったり少し傾斜が増したりする尾根を降っていきます。 防護網に沿って10分ほど降っていくと、次第に眺めが広がってきます。
降り傾斜が増してくると、防護網から離れてを降るようになります。 1分ほど降っていくと、沿いに復帰します。 防護網に沿って降っていくと、尾根が分岐しています。 尾根の肩から26分ほどの所になります。 この時にはシートを広げて休憩中の人を何人か見かけましたが、防護網の設置作業をされていたのでしょうか。 防護網は左の尾根へ降っていきますが、 奥矢根峠へ向かってを降っていきます。
傾斜がを降っていきます。 この尾根にも、「兵公施界」の赤頭短杭が点々と設置されています。 2分半ほど降っていくとになります。 樹木が茂って展望の得られない尾根を進んでいくと、少しが増してきます。 引き続き設置されている赤頭短杭を確認しながら降っていくと、緩やかな尾根になります。
を降っていきます。 傾斜が増した所を少し曲がりながら降っていきます。 右側の樹間からを眺めながら降っていきます。 正面にが近づいてくると、 左下にが見えてきます。 尾根の先端近くまで来ると、左へ降っていく踏み跡が現れます。 尾根の肩から36分ほどの所になります。 このまま尾根を進んでいくと断崖に出てしまうので、左の踏み跡を降っていきました。
奥矢根峠
斜面に続くを降っていきます。 まで来ると、踏み跡は無くなってしまいます。 を見ても段差がかなりあって林道へは降りていけそうにもないので、 意を決してを降りることにしました。 細い木や根などにしがみつきながら滑り落ちるように降っていくと、切通になった峠に降り立ちました。 尾根の肩から39分ほどで降りて来られました。 峠の名前を記した標識類は見かけませんが、情報によると奥矢根峠というようです。 左へ降っていくと30分ほどで奥矢根地区を通る県道247号へ出られますが、 八坂地区へ向かって右の道を進んでいきます。
左の道は未舗装ながら小型車が通れる幅で続いていますが、荒れた所もあるので車での通行は避けた方が良さそうです。 8分ほどの所に「南無妙法蓮華経」の、 17分ほどの所に石仏が収められたと文字が刻まれた石碑、 25分ほどの所になどを眺めながら降っていくと、 ここから30分ほどでに出られます。 左側すぐの所を流れる八坂川には八坂橋が架かっています。
切通を抜けてすぐに右へ曲がり、削られたに沿って緩やかに進んでいきます。 降り傾斜が増してきた林道を進んでいくとに出ます。 標識類は見かけませんが、左へ折れ曲がって降っていきます。 植林地になった谷筋を流れる僅かな沢の左岸に続く林道を降っていくと、左上へ登っていくがあります。 坂道を見送っていくと、僅かな沢を渡って右岸を進むようになります。 奥矢根峠から8分ほどの所になります。
右岸を2分ほど進んでいくと、また沢を渡ってを進むようになります。 次第にしっかりしてくる沢を眺めながら、植林地の谷筋に続くを淡々と降っていきます。 僅かに倒木もあったりしますが、難なく通過していきます。 が3つ並べて置かれている所まで来ると、 また沢を渡って右岸を進むようになります。 奥矢根峠から14分ほどの所になります。
地蔵堂
次第に勢いを増してくるを眺めたりしながら林道を降っていきます。 谷筋のまで来ると、正面が明るくなってきます。 谷筋を出て、に見える山へ向かって真っ直ぐ進んでいきます。 斜面にある墓地を過ぎていくと地蔵堂があります。 奥矢根峠から18分ほどで降りて来られました。 脇にはがあって、「右 たんご」「左 むらみち」となっていました。 側面には「大正二年」の文字も見られました。
地蔵堂を過ぎると、すぐに左右に通る舗装路に出ます。 右側の奥には、今回登った黒岩のあるが見えました。 ズームアップしてみると、はかなりの大きさがあるようです。 右の道を登っていくと、民家が数軒ある八坂の集落があって、 「わらじがけの話」という民話が残っているようです。 車を止めてきた駐車スペースに向かって、を進んでいきます。
わらじがけの話
八坂にたどり着くと、馬が動かなくなった。 侍の足元を見ると、わらじがすり切れている。 八坂の人が、新しいわらじを侍はもちろん、馬にもわたした。 古いわらじは、八坂にある”えのき”という木にかけた。 そうそう、馬はわらじをはき、楽しそうに侍を乗せて歩き始めた。
出石の民話
八坂地区
谷山川堰堤が近づいて白いガードレールが現れると、ガードレールの外側に続くがあります。 八坂の集落へ続く旧来の道のようですが、ダムの建設によって分断されて、今の道に付け替えられたようです。 の傍を過ぎていきます。 谷筋の向かい側の麓にある二つのを眺めながら降っていきます。 を過ぎていくと、Y字路にある駐車スペースに着きます。 地蔵堂から8分ほどで到着しました。
家路につく前に、先ほど見えていたお堂を訪ねていきました。 Y字路のを進んでいきます。 民家や墓地を過ぎていくと、右側を流れる小川にが架かっています。 正面の道を進んでいくと、先ほどの谷山川堰堤に出ます。 小橋に置かれた獣捕獲檻の脇を過ぎて山際まで行って右折し、 すぐの所にあるを左前方へ登っていくと、一つ目のお堂に着きます。 正面には「蔵王大権現」の扁額が掲げられています。 格子戸を開けて中へ入ってみると、権現山からここに遷した旨が記されていました。 少し先へ進んでいくと二つ目のがあります。 扁額は掲げられていませんでしたが、情報によると三柱神社というようです。 格子戸を開けて中へ入ってみると、正面には石を納めた箱がありました。 左側には小祠が三つ並んでいて、「皇大神宮 神宿」「荒霊三柱大神御璽」「蔵王大神御璽」の木札が納められていました。
此の御社は、天正年間権現山頂に鎮座されていましたが、 歳月を重ね、昭和六十三年二月、此々に復元いたしました。
(所要時間に含めず)