江野257m峰
概 要 豊岡市の江野地区にある257m峰へ登ります。 送電線の巡視路が通っていて、迷うことなく歩くことが出来ます。 山頂は樹木に囲まれていて展望はよくありませんが、途中の尾根からは山並みを見渡すことができます。 今回は、東側の谷から尾根に登り、鉄塔を巡りながら西側の谷へ降ります。
起 点 豊岡市 江野地区
終 点 豊岡市 江野地区
江野地区…43.4m地…鞍部…62番鉄塔…鞍部…尾根の肩…伐採地…63番鉄塔…鞍部…257m峰…64番鉄塔…谷筋…江野地区
所要時間 1時間40分
歩いて... 雨模様の日々の後だったこともあって、道には少し泥濘んでいる所がありました。 残雪も少しありましたが、歩くのに支障はありませんでした。 傾斜が増す所には階段が設けられていましたが、土砂が覆って滑りやすい所もありました。 64番鉄塔から谷筋へ降る道には、崩壊して歩き難くなっている所がありました。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
江野地区
豊岡の市街地から国道178号を西進していきます。 江野バス停を過ぎていくと、旧道が左へ分かれていきます。 その旧道へ少し入った所には車止めの支柱が並んでいて、今では車両の通行は禁止のようです。 その手前が少し空いてになっていたので、ここに車を止めました。
ここにある旧道は、以前には山裾に沿うようにして続いていた道路を、 山を切り崩したり盛り土などして真っ直ぐに付け替えた時の名残のように思えました。 もう使われることもなく、このまま自然に帰るのを待っているのでしょうか。
を過ぎたすぐ先のガードレールが途切れていて、 そこから左へ戻るようにして降っていくがあります。 その農道を降って、川沿いに進んでいきます。 民家が現れて舗装路になると、右側を流れる川にが架かっています。
地区以外の車の乗り入れは禁止致します。
 (江野区長)
入山禁止
山菜類その他山の物を取る事は一切禁じます。
 (江野区長)
43.4m地
を渡って民家を過ぎると、田畑が広がるに続く農道になります。 右側の山の上に立つや、朝霧に霞む左側の山を眺めながら真っ直ぐに進んでいくと、トタン板で囲まれた畑地があります。 その手前には幸谷」があります。 地形図に載っている43.4m地になるようです。 今回はここから登っていきます。 滑り易い斜面を登って三角点の脇を過ぎ、正面のへ向かって、不明瞭な道を進んでいきます。
四等三角点
基本 No.111962
この測量標はすべての測量の基準です。 三角点を大切にしましょう。
国土地理院
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
まで行くと、 左側に「火の用心」のが立っていて「No62」と書かれていました。 送電線の巡視路でよく見かける標識です。 その先の植林地の中に明瞭な小径があって、鉄塔まで続く巡視路のようでした。
植林地に続く巡視路を登っていきます。 倒木を越えたりしながら植林地の縁まで来て右側にが現れると、谷底には僅かに水が流れていました。 谷筋から離れて、両側にが茂るようになった道を登っていきます。 前日の雨のためか、少し泥濘んで滑りやすくなっている所もありました。 次第に傾斜が増してくる植林地を、右・左と折れ曲がりながら登っていきます。
鞍部
次第に痛くなってくる腰を庇いながらの斜面を登っていくと、 上の方に見えるが徐々に近づいてきます。 折れ曲がりながら更に登っていくと、鞍部になった尾根の背に着きました。 43.4m地から14分ほどで登って来られました。 今回目指す257m峰は右へ続く尾根を進んでいくのですが、 左の僅かなの上に鉄塔が見えたので、そこまで往復することにしました。
62番鉄塔
苔生した岩が露出するを登っていきます。 少し傾斜が緩んだ所から振り返ると、樹木に邪魔されながらもが見えました。 鞍部から2分ほどで高みに着くと、送電線の鉄塔「温泉線六二」が立っていました。 43.4m地へ向かう時に、山の上に見えていた鉄塔になります。 鉄塔や樹木に邪魔されながらもを眺めることが出来ました。 右奥に聳えているのは、方角からするとでしょうか。
鞍部
62番鉄塔からの眺めを確認したらを引き返してきます。 その途中では、これから向かうが見えました。 往復8分ほどで鞍部まで引き返して、その先に続くを登り返していきます。
尾根の肩
樹間からが綺麗に見える所を過ぎて更に登っていくと尾根の肩に着きます。 鞍部から2分ほどの所になります。 地形図によると、東西に延びる標高170mほどの尾根の先端になるようです。 ここで道は左へ曲がって、緩やかな雑木林のに続くようになります。
伐採地
冬枯れの樹間から僅かに見える山並みを眺めたりしながら、緩やかでを進んでいきます。 進むにつれて、正面の樹間からが見えるようになってきます。 そこへ向かって軽く登っていくと伐採地に出ました。 鞍部から5分ほどの所になります。 右側に立つ鉄塔の左に見えている高みが、今回目指す257m峰になります。 左側には山並みを見渡せる眺めが広がる展望地になっていました。 手前に横たわる尾根の奥に頭を覗かせているのは、方角からするとのようでした。 何枚も写真を撮りながら眺めを楽しんでいきました。
(逆光と朝霧のためにボンヤリした写真になっています)
63番鉄塔
眺めを楽しんだら、右前方に見えるへ向かっていきます。 を右側に眺めながら、広くて明るい尾根を登っていきます。 両側にが茂るようになった尾根を緩やかに登っていくと、 送電線の鉄塔「温泉線六三」の立つ高みに着きました。 鞍部から10分ほど、43.4m地から32分ほどで登って来られました。 地形図によると、257m峰の北東250m辺りにある標高190mほどの楕円形の高みになるようです。 周囲には樹木が茂っていて、手前の伐採地ほどのはありません。
鞍部
63番鉄塔の左奥から続くを降っていきます。 目指すを正面に眺めながら広くて快適な尾根を1分ほど降っていくと、 緩やかな尾根の鞍部になります。 緩やかな尾根を1分ほど進んでいくとになってきます。
尾根を登り始めると、硬質プラスチック製のが現れます。 送電線の巡視路などでよく見かける階段です。 段差はそれほど高くはなく土も流れ出ていなくて、登り易くなっていました。 途中で振り返ってを眺めたりしながら階段を登っていきます。 道端にはが葉を広げていて、春から初夏にかけて可憐な花を楽しめそうでした。
樹間から僅かに見えるを眺めながら、途切れながら続く階段を登っていきます。 5分ほど登っていくと階段が途切れて、少し傾斜がに着きます。 そろそろ山頂が近づいてきたことを感じながら、歩きやすくなった広い尾根を登っていきます。
257m峰
再び現れる硬質プラスチック製のを登っていきます。 1分ほどで階段が終わると緩やかなに着きます。 周囲は雑木林に囲まれていて展望はよくありませんが、 右前方には香美町との方面を、 後方にはなどを眺められました。 標識類を探しながら進んでいくと、道端に三角点の支柱が倒れていました。 周囲を探してみましたが、三角点の標石は見かけませんでした。 支柱だけを他から持ってきた訳ではないとすると、以前にはあった三角点が廃止になったのでしょうか。 取り敢えず、ここが地形図に載っている257m峰だとしておきます。 63番鉄塔から11分ほどで到着しました。
三角点
基本測量
大切にしましょう三角点
国土地理院
257m峰の先に続く緩やかなを進んでいきます。 左右の樹間から山並みを僅かに眺めながら2分ほど進んでいくとが現れましたが、 量は多くはなかったので、歩くのに支障はありませんでした。 数日前に歩いたと思われる靴跡も見かけました。 残雪のある道を2分ほど進んでいくと、尾根の背の少しを降るようになります。 次第に残雪が減ってくると、硬質プラスチック製のが現れました。 冬枯れの樹間から来日岳などを眺めながら、雑木林の尾根に続く階段を降っていきます。
国道178号の北側に横たわるを正面に眺めながら、途切れながら続く階段を降っていきます。 やがて、傾斜が少し緩んで階段がなくなった尾根になります。 地形図によると、257m峰の北東200m辺りにある標高200mほどの尾根になるようです。 左側の樹間からは、谷向かいのが見えていました。
64番鉄塔
雑木林のを更に降っていきます。 正面に見えてくるへ向かって尾根を降っていくと、 送電線の鉄塔「温泉線六四」の立つ開けた所に着きました。 257m峰から14分ほど降った所になります。 鉄塔に邪魔されながらも、左から右にかけての山並みを見渡せる眺めが広がっていました。 右奥にはギザギザとしたが見えていましたが、同定は出来ませんでした。
64番鉄塔の先には明瞭な道はありませんでした。 どこかに巡視路が続いていても良さそうなものだがと思いながら周囲を覗っていると、 左手前の塔脚から左へ戻るようにして続くがありました。 何だか頼りなさそうな様子でしたが、それ以外に道らしきものは見かけないので、意を決して入っていきました。 すぐに右へ曲がった所から硬質プラスチック製の階段が現れ、この道で合っていたのだと安心したのでした。 正面にや、 この先へ延びる送電線の先に立つ65番と思われるなどを眺めながら、 雑木林の斜面に折れ曲がりながら続く階段を降っていきます。
左方向へ降るが暫く続きます。 を越えてを更に降っていきます。 右への曲がり角まで来ると、手前が少し崩壊していて階段もなくなっていましたが、何とか通過していきました。 右へ曲がった先も崩壊していて、階段には土砂が積もって滑りやすく、倒木もあって歩き難くなっていました。
崩壊した所を通過していくと、が明るくなってきます。 そろそろ谷筋に降り立つようだと元気付けられながら降っていきました。 になったきた斜面を降っていくと、やがて右へ折れ曲がっていきます。 植林地の斜面を横切るように右へ進んでいきます。
谷筋
植林地を抜けての斜面を降っていきます。 傾斜はかなり急ですが、階段は見かけませんでした。 下の方に見えるへ向かって降っていくと次第に泥濘んできて、 谷筋はすぐ其処なのに、なかなか降りていけません。 手頃な枯れ枝を見つけて滑り止めに斜面へ突き刺しながら、時間をかけて慎重に降り、 何とか転ぶこともなく谷筋へ降り立つことが出来ました。 64番鉄塔から12分ほどで降りて来られました。 降り立った脇には「火の用心」の赤い標識が倒れていて、「No6」と書かれていました。 板は半分なくなっていたので、片割れには「4」と書かれていたものと思われます。 振り返って、降ってきたの様子を確認してから、谷筋を右へ進んでいきました。
谷筋に続くを進んでいきます。 両側から植林地が迫るまで来ると、 勢い良く水が流れるの傍に出ます。 「No64」と「No65」の「火の用心」の赤いを過ぎていきます。 沿いに進んで谷筋から出ると、国道178号が正面に見えてきます。
香住 香美町 あと一息」の四角錐のを正面に眺めながら沿いに進んでいきます。 に架かるを渡って泥濘んだ所を進んでいくと、 もう一つのが架かっています。 その橋も渡って、右へ曲がりながら続くを登っていくと国道178号に出ます。
入山禁止
山菜類その他山の物を取る事は一切禁じます。
 (江野区長)
江野地区
行き交う車に気をつけながら車道の向こう側へ渡って、車道沿いの歩道を進んでいきます。 先ほど訪ねた64番鉄塔などが立つを右手に眺めながら進んでいくと、 が右へ分かれていきます。 このまま国道178号を進んでも良いのですが、車道を渡って旧道を進んでいきました。 の支柱を過ぎて、 道路の付け替えによって島状に取り残されたかつてのを回り込んでいくと、 車を止めておいた駐車スペースに着きます。 谷筋に降りたった所から20分ほどで到着しました。