浜詰海岸
概 要 京丹後市網野町の浜詰地区から塩江地区へ続く海岸沿いを歩きます。 浜詰漁港の夕日泊地から塩江泊地へにかけて、広めで緩やかな道が続いています。 近畿自然歩道「五色浜と夕日ヶ浦をめぐるみち」の一部にもなっていて歩き易くなっています。 途中には海岸に降りられる所や山の上の展望台もあって、いい眺めが広がります。
起 点 京丹後市網野町 浜詰地区
終 点 京丹後市網野町 浜詰地区
浜詰地区…恵比寿神社…浜詰漁港(夕日泊地)…展望台…大泊古墳…浜詰漁港(塩江泊地)…塩江コミュニティ広場…福寿禅院…夕日ヶ浦…志布比神社…愛宕神社…浜詰地区
所要時間 1時間50分
歩いて... 要所には近畿自然歩道の道標が立っています。 風化のため文字がほとんど消えていて判読できなかったのが残念ですが、正しいルートを歩いていることの確認には役立ちました。 道は更に五色浜へと続いているようでしたが、塩江地区の集落から引き返してきました。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
浜詰地区
木津温泉駅(北近畿タンゴ鉄道)から国道178号を北進していきます。 1.5kmほど進んだ所にある西へ曲がる信号を直進し、府道665号(浜詰網野線)を進んでいきます。 福寿禅院の前のに立つ標識「夕日ヶ浦」に従って直進していきます。 道なりに左へ曲がって海岸沿いを進んでいくと、浜詰漁港の手前に駐車スペースがあったので、 ここに車を止めさせてもらいました。 駐車スペースの道路向かいにはトイレ設備があり、 その左隣の「浜詰漁港生産組合」の看板が掛かる小屋との間から広めのが続いています。 入口には近畿自然歩道の道標が立っていて、その道は「塩江漁港・大泊古墳」となっています。 車で来た道を指す板もありますが、文字は消えていて判読出来ませんでした。
北近畿タンゴ鉄道は2015年4月に京都丹後鉄道になりました)
木津温泉駅は2015年4月に夕日ヶ浦木津温泉駅になりました)
恵比寿神社
塩江地区に向かって歩道を進んでいく前に、左上の小山にが立っていたので、ちょいと立ち寄っていきました。 10数段の石段を登って「恵比寿神社」の扁額が掛かる鳥居を過ぎていきます。 鳥居の先に続く石段を更に10数段登っていくと、コンクリートブロックの壁の社殿がありました。 中を覗ってみると、小社と恵比寿と思われる像が数体安置されていました。 由緒などを記したものは見かけませんでしたが、浜詰漁港の大漁を見守っているのでしょうか。 周囲には笹や樹木などが茂っていて展望は良くありませんが、 大島の突堤に立つが僅かに見えていました。
浜詰漁港(夕日泊地)
神社から引き返して、その先の坂道を降っていくと、すぐに浜詰漁港(夕日泊地)があります。 漁港の沖にはが横たわっていますが、かなり標高の低い島なので、防波堤のように見えました。 島の一番高い所には小祠が建っているようでした。
第1種 浜詰漁港(夕日泊地)
所在地:京丹後市網野町浜詰 地先
管理者:京丹後市
所管庁:水産庁
海で遊ぶ皆さんへ!!
「アワビ・サザエ等」をとらないで下さい。
アクアラング及び水中銃・鉄砲ヤス等発射装置を有するものを使用して水産動植物をとることは禁止されています。
違反すると法令により罰せられます。 (罰金最高額20万円、懲役最高期間6ヶ月)
 (網野町漁業協同組合、京都府水視組合連合会、京都府網野警察署)
漁港から歩道の入口まで引き返してきて、道標「塩江漁港・大泊古墳」が指す道を進んでいきます。 すぐに未舗装路になりますが、広めで歩き易い道が続いていました。 曲がり角まで来るとが見えてきます。 道なりに右へ曲がって降っていきます。 小さな谷筋に着くと、先ほどから見えているへ続く道が左へ分かれていきますが、 そのまま谷筋を回り込んで先へ進んでいきます。
軽く登って曲がり角の辺りまで来て振り返ると、に停泊する船などが見えました。 右へ曲がっていくと、次の湾にある漁港などが見えてきます。 まで進んで、道なりに湾を回り込んでいきます。 湾からを眺めながら、椿が咲くを進んでいきます。
軽い登り気味に続く広い歩道を進んでいくと分岐があります。 歩道の入口から10分ほどの所になります。 左下の漁港へ続くが降っています。 を眺めたりしていると、右の林の中に続くがありました。 この上に神社でもあるのかと思って、登ってみることにしました。
展望台
それほど長くないだろうと思っていたところ、はかなり長く続いていました。 真ん中に手摺が設置された石段を登っていきます。 落ち葉や枯れ枝などが積もっていたので、踏み外さないよう注意しながら登っていきました。 次第に足取りが重くなって息も切れてくる石段を2分半ほど登っていくと、 傾斜が緩んだ所にが設置されていました。 ベンチが点々と設置された石段を登っていくと、再び傾斜が増してきます。 上の方に見えてくるへ向かって気を取り直して登っていくと、 展望台になった尾根の肩に着きました。 歩道から4分半ほどで登って来られました。
展望台の左側が開けていて、海を見渡せる眺めが広がっていました。 眼下には岩に白波が打ち砕け、塩江地区から五色浜へ続くも見えました。 石段を登ってきた疲れを癒しながら、しばらく眺めを楽しんでいきました。
展望台からの眺めを楽しんだら、歩道まで石段を引き返してきます。 4分ほどでに降り立って右へ歩き始めると、歩道の左側に開けた所がありました。 その先へ出てみると、などを見渡せる眺めが広がっていました。 漁港の入口付近ではが波に洗われていました。
大泊古墳
山際に「大泊古墳」のが立っていたので、その先へ入ってみました。 朽ち果てそうな横木の階段を登っていくと、すぐ先に大きな石が並べられた古墳がありました。 謂れなどを記したものは見かけませんでした。 人が横たわれる広さがあり、往時にはこの上に蓋のようなものがあったのでしょうか。
古墳から歩道に戻って歩き始めると、すぐの所から左へが分かれています。 その入口には背の低い注意書きのがありました。 小径の先が気になったので降りてみることにしました。 松の枝などを避けながら降っていくと、すぐに岩場に出られました。 波打ち際まで出られそうでしたが、眺めを確認しただけで引き返しました。
注意
この下 岩場
海苔 その他海藻は採れません。
罰金20万円
12月1日から平成26年3月30日まで
歩道に戻ってその先へ進んでいきます。 道なりに右へ曲がりながら進んでいくと、左側には湾の先に続く塩江地区が見えてきます。 削られたに続く道を登っていくと、海側に手摺が続くようになります。 少しずつ見え方が変わってくるを眺めながら、崖沿いに続く鵜入江の奥の道を進んでいきます。
が茂るようになった入江の奥を回り込み、に登っていきます。 崖沿いに曲がっていくと、程なくして降り坂になってきます。 次第に眺めが広がるようになってくる道を緩やかに降っていくと、背の低いが山側に続くようになります。
左に広がるを眺めながら緩やかになった道を進んでいきます。 墓地を過ぎて緩やかに降って赤い灯台が見えてくると分岐があります。 立札のあった海岸へ降りる小径の分岐から11分ほどの所になります。 角には近畿自然歩道が立っています。 今来た道は「夕日泊地1.3km」と読めましたが、この先の道を指す板の文字は判読できませんでした。 戻るようにして続く道を示す板はありませんが、気になったのでちょいと歩いてみました。
笹や萱などが生えるを降っていくと、1分もせずに岩場に出ました。 磯にはが漂っていました。 磯の香りを感じてから、を眺めながら道標まで引き返してきました。
背の低いに降っていくと、右へ曲がった先に分岐があります。 角には近畿自然歩道の道標が立っていますが、文字は消えていて読めませんでした。 それでも板がを指していてルートを示していまいた。
浜詰漁港(塩江泊地)
防波堤の先に立つを眺めながら降っていくと、 入江の奥に寄り添うの集落が見えてきます。 道なりに左へ曲がって、小川に架かる短いを渡ると浜詰漁港(塩江泊地)に着きました。 岩場への分岐から3分ほど、駐車スペースの傍の歩道の入口から46分ほどで到着しました。 橋の傍には近畿自然歩道の道標が立っていますが、文字は消えていて読めませんでした。
第1種 浜詰漁港(塩江泊地)
所在地:京丹後市網野町浜詰 地先
管理者:京丹後市
所管庁:水産庁
海で遊ぶ皆さんへ!!
「まき餌釣り」は禁止されています。
「アワビ・サザエ等」をとることは禁止されています。
違反すると法令により罰せられます。 (罰金最高額20万円、懲役最高期間6ヶ月)
くわしく知りたい方は、最寄りの漁業協同組合か下記機関へお尋ねください。
 (京都府、舞鶴海上保安部、網野警察署、網野町)
の前を過ぎていきます。 小川に架かる短いコンクリート橋を渡っていくと、すぐの所に分岐があります。 角には近畿自然歩道の道標が立っていて左の道を指していますが、文字は消えていて読めませんでした。 「五色浜と夕日ヶ浦をめぐるみち」は左へ続いているようですが、 今回はここから右へ続く坂道を登っていきました。
塩江地区の集落に続く狭い坂道を登っていきます。 生簀のある建物の前を過ぎて階段状になってきたを登っていくと府道665号(浜詰網野線)に出ます。 その右前方から正面へ続く狭いを更に登っていきます。 登り始めてすぐの所には六地蔵が佇んでいました。 傍には石碑もありましたが、刻まれていたと思われる文字は判読できませんでした。
少し幅が広がった坂道を登っていくと、左右のから機械の操業する音が聞こえてきました。 何だろうと思いながらも進んでいくと、その内の1軒のガラス窓から内部が見えたので、 ちょいと失礼して覗いてみると、織機が沢山並んでいて、懸命に布を織っている音のようでした。 良くは知らないのですが「丹後ちりめん」を織っているのでしょうか。 赤いホース格納箱のある小屋まで来ると、再び府道665号(浜詰網野線)に出ます。
塩江コミュニティ広場
道なりに左から右へ曲がりながら登っていくと、右側に塩江コミュニティ広場がありました。 のほかにブランコや滑り台などもあって、子供の遊び場になっているようでした。
峠を越えて降り始めると分岐があります。 右へ登っていく坂道は、地形図に載っている二重線の道のようです。 正面にも旧来の道があるようでしたが、盛土がされていました。 廃道になったか、新たな道路を建設するのでしょうか。 ここは左へ曲がっていく車道を降っていきます。
曲がりながら降っていくと、旧来の道とのがあります。 地形図に載っている府道は正面へ続いていますが、廃道になったのか、入口が封鎖されていました。 その代わりとして、左へ道が続いていました。 右下にあるトンネルの手前まで来ると、以前の府道には盛土がされて行止りになっていました。 道路建設の途中のように思えましたが、今歩いている道は一時的なバイパスなのでしょうか。
が広がってきた車道を道なりに降っていくとがあります。 道標類はありませんが右折していくと、 の傍にデイサービスセンターバス停があります。 その先へ進んで旧来の府道に合流すると、角に網野町消防ポンプ格納庫があります。 には通行止めの柵が設置されています。 ここは左の道を進んでいきます。
福寿禅院
駐車スペースを過ぎていくとの入口があります。 浜詰漁港(塩江泊地)から23分ほどで到着しました。 「臨済宗妙心寺派 萬久山 福寿禅院」の石柱を過ぎて参道を進んでいくと、 「忠魂之碑」の先にが佇み、その脇には七地蔵が並んでいました。 山門から境内へ入っていくと、正面に本堂がありました。 左には鐘楼があり、右には庫裡と思われる建物がありましたが、謂れなどを記したものは見かけませんでした。
萬久山 福寿院
一日一度の静座は あなたの自信を倍増し あなたの人格を開拓する
夕日ヶ浦
福寿禅院から出ると道が分岐しています。 角にが立っていて、右の道は「夕日ヶ浦」、 今来た道は「塩江・磯・網野」「五色浜」となっています。 車で駐車スペースへ向かっていった右の道を歩いていきます。 道なりに左へ曲がって海岸沿いを進んで夕日ヶ浦の海岸が広がってくると、 海岸へ降りていくが左へ分かれていきます。 入口には近畿自然歩道の道標が立っていますが、文字は判読できませんでした。 小径を見送っていくと、道端に「夕日ヶ浦海岸」のが立っていました。
網野ふるさと自慢百選 17.夕日ヶ浦海岸
白砂青松の浜が数キロにわたって続き、目の前には紺碧の海が広がっています。 特に、茜色の夕日が水平線の彼方に沈んでいく風情は圧巻です。 「夕日ヶ浦」という海岸の名前は、このことに由来しています。
 (京丹後市教育委員会)
海に突き出すに向かって、崖沿いに続く道路を進んでいきます。 何故だか微妙に内容が異なる「海で遊ぶ皆さんへ」の注意書きを読んだりしながら岬の付け根の切通まで来ると、 右へ登っていく道が分かれていきます。 入口には「志布比神社」の扁額が掛かるが立ち、その脇には「志布比神社」と刻まれた石柱が立っています。 傍には「志布比神社」の解説板もありました。 このまま道路を進んでいくと駐車スペースに着きますが、神社へ立ち寄っていくことにしました。
海で遊ぶ皆さんへ!
「まき餌釣り」は禁止されています。
アワビ・サザエ・ワカメ・ウニ等」をとることは禁止されています。
「潜水器・水中銃」を使用して水産動植物をとることは禁止されています。
[上記に違反すると法令により罰せられます。(罰金最高20万円、懲役最高期間6ヶ月)]
資源保護のためとれたマダイの稚魚等は海へ返しましょう。
くわしく知りたい方は最寄りの漁業協同組合か下記機関へお尋ねください。
 (京都府、舞鶴海上保安部、網野警察署、網野町)
京丹後市指定文化財 網野ふるさと自慢百選 58.志布比神社
垂仁天皇の時代のことです。 朝鮮半島にあった新羅国の王子、天日槍命は9品の宝を積んで日本に来て、天皇に献上しました。 この時、船を導いたのは塩土翁と伝えています。 天日槍命が渡来した時、最初の居を定めたのは塩比の浜の清い所と伝え、 ここを「宮故」と名づけ、塩土翁は社を建てて命を祀りました。 命が但馬に移られた後、社のほとりには人家が建ちました。 しかし、人々がしばしばけがをしたため、社を志布比の浜へ移したと伝えらえています。
 (京丹後市教育委員会)
志布比神社
脇に階段が設置されたを真っ直ぐ登っていきます。 坂を登り切ると、道は右から回り込んで上へ登っていきますが、 正面にあるを登っていきます。 20段ほどの石段を登って「式内志布比神社」の扁額が掛かる鳥居をくぐると、 の奥に志布比神社の社殿があります。 拝殿の扉が開けられるので中に入ってみると、「志布比神社」の扁額が掛かる格子の奥に本殿がありました。 左側には手水舎や社務所と思われる建物がありました。 右側には「正一位稲荷神社」の扁額が掛かると祠があります。 鳥居の脇から石段が上へと続いていて、その登り口には「愛宕神社参道」の標柱が立っていたので、更に登ってみることにしました。
志布比神社例祭祭式
當日 早旦 神職社殿ヲ装飾ス
午前十時 宮司以下 禰宜・総代・区長・各種団体ノ長・宮係 参進ス
コレヨリ先 各自手水ノ儀アリ
一、修祓ノ儀 禰宜 祝詞ノ後 神饌及ビ宮司以下参列者ヲ祓ウ
一、宮司一拝 一同 コレニ倣ウ
一、開扉ノ儀 宮司 御扉ヲ開キ畢リテ座ニ候ス
一、献饌ノ儀 禰宜以下 総代・区長 神饌ヲ伝供ス
一、祝詞奏上 宮司 祝詞ヲ奏上ス コノ間一同平伏ス
一、玉串奉尊 ・宮司 玉串ヲ奉リテ拝礼 禰宜 自座デ列拝
・総代長 玉串ヲ奉リテ拝礼 総代自座デ列拝
・区長 玉串ヲ奉リテ拝礼 区役員自座列拝
・各種団体ノ代表 玉串ヲ奉テ拝礼 各種団体長 自座ニテ列拝
・宮係ノ代表 玉串ヲ奉リテ拝礼 各宮係 自座ニテ列拝
一、撤饌ノ儀 禰宜以下 総代・区長 神饌ヲ伝撤ス
一、閉扉ノ儀 宮司 御扉ヲ閉ジ畢リテ本座ニ復ス
一、宮司一拝 一同 コレニ倣ウ
一、直会ノ儀 参列者ニ勧_
コレヲ以チマシテ直会ノ儀ヲ終了
祭式終了後各自退座ス
志布比神社祭式規定也
平成6年5月 右志布比神社社務所
愛宕神社
四角く切り出した石を積んだ昔風の階段を登っていくと、1分もしない所に「愛宕神社」の扁額が掛かるが立っています。 鳥居をくぐって、少し幅が狭まったを更に登っていきます。 村の鎮守の森のような雰囲気を感じながら進んでいきました。 高みを巻くようにして右へ曲がりながら石段を登っていくと、浅いのような所に出ました。 そこから更に20段ほどの石段を登っていくと、なだらかになった山頂に社殿がありました。 由緒などを記したものは見かけませんでした。 周囲は樹木に囲まれていて眺めは良くありませんが、樹間からの海岸が少し見えました。
浜詰地区
往復15分ほどで道路まで引き返してくると、向かい側にがありますが、達筆すぎて読めませんでした。 この先にも2つほど歌碑がありましたが、同様に碑文はよく読めませんでした。 海の向こうに横たわる久美浜町蒲井地区を眺めながら道路を進んでいくと、 正面に見えるが次第に近づいてきます。 防波堤の内側のを眺めながら進んでいくと、車を止めておいた駐車スペースに着きます。 志布比神社愛宕神社への立ち寄りを含め、福寿禅院から28分ほどで到着しました。