八木城歴史の森
この城山の頂上には室町から安土桃山時代にかけての城跡があり(八木城跡)、
昔から養父郡内における政治的な中心地として利用されてきました。
近代になってからは、燃料(アベマキ・コナラ)や木竹材(スギ・ヒノキ・モウソウチク)として利用するための造林・育林が続けられ、
現在見られるような森の姿となっています。
このほかにも、高級家具に使われるケヤキ、漢方薬の原料となるキハダ、紅葉の美しいイロハモミジなども見られ、
地域の人たちがいろいろな目的のために木を植えていたことが、よくわかります。
現在地〜あずまや 約0.4km 現在地〜八木城天主台 約1.0km
たき火、たばこの吸い殻やゴミの投げ捨てに注意し、植物や動物を大切にしましょう。
【"ひょうご豊かな森づくり構想"に基づく里山林整備事業】
この区域は、地域の皆さん方のご協力のもと、景観や多様な動植物を保全し、保健や森林学習の場に活用するため、
県内の林地を開発した方々の協力金により、森林の整備や歩道の開設などを行いました。
(兵庫県、八鹿町、(社)兵庫県森と緑の公社)
但馬・八木城 八木城跡
八木町の背後にある西から東にのびる細い尾根上には、八木城と八木土城の2つの山城があり、
南北朝時代(1333〜1392)のはじまりという。
八木城は、標高330mの城山に作られた山城で、南北260m東西340mに広がる大規模なものである。
本丸には、山石を荒割りした石材で9.3mの高い石垣を積んで防御の要とし、
文禄年間(1592〜1596)の構築と推定される穴太流の城郭石垣を作っている。
さらに本丸には天守台や矢倉台、石塁を築いており、優れた技術をみることができる。
縄張りをみると、尾根を平たんにした曲輪を作り、東に6段、南に5段、北に3段というように山全体に城郭を配置している。
八木城は、戦国時代の八木氏の本城であり、また別所氏が改修した豊臣時代の城郭である。
八木城は、1万5千石の八木藩の貴重なシンボルであり、八木町は初期城下町として貴重な街並みを伝えている。
(八鹿町観光協会)
城下町八木散策絵地図
【八木城跡】
八木城跡は、中世の但馬国を代表する有力国人である日下部姓八木氏の城館跡である。
麓には鎌倉期以来の居館跡、山頂部には室町期の遺構、中腹部には戦国期から豊臣期の石垣等(八木城)が残り、
中世の各時期の遺構が連続して遺存している。
室町期の八木氏は山名四天王の1人として但馬国に勢力を張り、越前の朝倉氏とは同族である。
豊臣期には山陰経営の拠点として豊臣大名の別所氏が入場し城郭を整備拡張した。
八木城跡は、「中世の山陰地方の政治史と城郭史を示す貴重な遺跡」として、平成9年6月に国の史跡に指定された。
【今滝寺 金剛力士像】
八木氏が去って後、別所氏が寄進した二体の寄木造の金剛力士像で、今滝寺の山門に安置されている。
体内の銘文から鎌倉中期の作であることが判明し、また仏師は阿形が澄玄、吽形が淡路公、願主が執行覚巌と分かっている。
1983(昭和58)年に県指定の文化財に指定された。
【薬師堂】
康平年間(1060年前後)に八木を治めていた閉伊氏の平癒の祈願所として建立されたと言われており、薬師瑠璃光如来を祀ってある。
どんな難病でも治して下さる仏さまとして崇められ、特に耳の病が得手で小石に穴をあけて奉納し、願をかけたとのことである。
また、八木城跡への登山道の入口となっている。
【八木の城下町】
古くから幹線道であった旧山陰道を取り込み、東西に貫く一本街路を中心に整備された城下町である。
道路は「折れ」「クランク」など見通しのきかないように工夫され、外部からの侵入者を防ぐ構造になっている。
北側に八木城、東側には今竜寺川、南側には八木川があり、城下町を守る外堀として利用した総構えという防御方法をとっていた。
【八木城交流館】
築80年の木造二階建てで、かつては旧山陰道を通る人達が利用していた旅館を、
八木城跡まちづくり会が中心となって改築し、平成23年5月にオープンした。
八木城跡を訪れる人の休憩や情報提供の場として、また地域の交流の拠点として利用されている。
トイレや台所も自由に使うことができ、昔ながらの雰囲気を感じながら過ごすことができる。
(養父市、八木城跡まちづくり会)
但馬八木城址之碑
八木城は南北朝時代に始まる八木氏の山城で、標高三三〇米の城山にあり、
本丸には高さ九.三※の穴太流の石垣が残る。
八木氏は室町時代に但馬守護の山名氏に属して活躍し、四天王のひとりに数えられた。
八木氏第十五代の八木城主は八木但馬守豊信であったが、天正五年から八年にかけて、秀吉の弟羽柴秀長に攻められて落城する。
天正十三年(1585)豊臣秀吉から別所重棟が八木城主に任命され、別所吉治と続くが、慶長六年に丹波に写され廃城となる。
(八木城址保存会)
八木城跡駐車場案内
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