近畿自然歩道 城崎周辺 円山川眺望のみち(JR城崎駅〜JR城崎駅)9.8km
近畿自然歩道は、私達の生活が近代化する中で、自然の残っている地域や名所・旧跡を帯状に結び、
身近に歴史や自然とふれあえるよう整備したものです。
コースには道しるべがありますのでそれにしたがってお歩きください。
極楽寺
応永年間(十五世紀初頭)の創建で、本尊は、阿弥陀如来と観世音菩薩です。
境内には白と黒のコントラストが美しい枯山水の石庭「精閑庭」があります。
温泉寺
大師山の中腹にある本堂は、和洋・唐様・天竺様がみごとに調和した但馬地方最古の木造建築物で
国の重要文化財にしていされています。
十一面観音像をはじめとする数多くの文化財を拝観することができます。
城崎町文芸館
文芸館では、小説「城崎にて」で有名な志賀直哉をはじめ、
城崎にゆかりのある文人墨客の貴重な筆跡・文芸作品を展示しています。
また、城崎温泉の歴史の展示や麦わら細工の製作体験コーナーがあります。
来日岳
来日岳は標高566.7mの独立峰で、山頂からは360度の眺望が楽しめます。
特に晩秋の早朝には霧の海が日本海へと流れる幻想的な雲海を見ることができます。
コースの見どころ 城崎温泉の町並みと外湯
城崎温泉の町並みは、大谿川沿いに植えられた柳と桜の木々や玄武岩の護岸と石造りの橋が、
木造の風情ある家並と相まって独特の情緒をかもし出しています。
また、1400年前にコウノトリが湯あみしたことで発見されたと伝えられる城崎温泉は、
道智上人によって開かれ世に広められて以来、「但馬の湯」として古今和歌集、増鏡にも語り伝えられ、
湯治の湯、くつろぎの湯として親しまれています。
現在では、7つの外湯(さとの湯・地蔵湯・柳湯・一の湯・御所湯・まんだら湯・鴻の湯)があり、
その名もそれぞれの由来と歴史に基づいて付けられています。
外湯はコース沿いにありますので、ウォーキングで疲れた体を休められてはいかがでしょうか?
(環境省、兵庫県)
かわらけ投げ処
かわらけはロープウェイ茶屋にて販売しております。
一人ずつ気をつけてお投げ下さい。
けが等されぬようお気をつけ下さい。
かわらけ投げの由縁
かわらけ投げは、お大師さまともゆかりの深い京都・高雄山神護寺が発祥と言われ、
往古より霊山聖地や景勝地で行われる民間習俗です。
素焼きの土器(かわらけ)を谷間に投げる事により、厄などのよくない縁を断じ去るといわれます。
また願いを込めて霊山の頂から投げる事によって、願いを叶えるとも言われています。
さらに谷間にある的に当たれば、厄を砕破し、願いを成就するご利益が増すと言われています。
城崎温泉を一望に見渡す大師山の頂きに祀られ、
霊験あらたかな奥の院大師堂のお大師さまにお参りして願いを込めてお投げ下さい。
また、当山のかわらけ投げには、厄除、吉祥、甘露の3種類のかわらけがあります。
・厄除は、先述の通り厄などのよくない縁を断じ去って、清らかな身となるように。
・吉祥は、清らかとなった身に良い縁が生じるように(願いが叶うように)。
・甘露は、この奥の院がある大師山は、古来、甘露峰と呼ばれこれが正式名所です。
また、甘露とは仏さまの慈悲のお力を象徴する言葉です。
この霊山聖地のエネルギーを受けていただけるように、また仏様のご加護がありますようにと願いを込めてお投げください。