保健 水源かん養 保安林
この保安林は、妙見地域の保健休養の場として役立っています。
森林は、きれいな水や空気の大切な供給源となり、私達に安らぎと潤いを与えてくれます。
この保安林は、景観を保持し、自然とふれあう憩いの場として、保健やレクリェーションに活用するため、特に指定されました。
保安林内においては、次の行為は知事の許可を受けなければなりません。
一、立木竹の伐採及び立木の損傷
二、土石の採取及び樹根の採掘
三、その他土地の形質を変更する行為
森林は国の宝です。保護育成に努め、後世に引き継いでいきましょう。
名草神社周辺のスギは、妙見スギと呼ばれ、大杉(夫婦杉)は国の天然記念物です。大切にしましょう。
平成元年度設置 兵庫県
水源かん養保安林
養父郡八鹿町石原字妙見ほか
保安林内では、許可なく立木竹を損傷し、土石、樹木を採掘し、土地形質を変更する行為をしてはなりません。
=山火事注意= 兵庫県
妙見の大スギ
国指定…大正13年12月9日
樹高…48m 樹齢…1500年
目通り…11m10cm(周囲の長さ)
樹齢1500年といわれた妙見の大スギの根株を保存しています。
平成3年9月、最大瞬間風速40m以上という台風19号によって根本から倒壊しました。
この時に約40本の大杉が倒れたり、ヒビ割れの被害を受けました。
大杉は地上7.2mのところから幹が2本に分かれ、並立していたことから夫婦杉と呼ばれ、
三重塔とともに八鹿町のシンボルとして親しまれてきました。
昔から妙見には樹齢400年前後の杉の古木が自生しており、
江戸時代には出雲大社本殿の心柱に提供された由緒もあります。
妙見杉は妙見の山岳地帯に育成する杉で、寒冷地に強い兵庫県を代表する品種です。
多くの人に夫婦杉の姿を思い出していただければ幸いです。
この展示館は夫婦杉の根株を保存するためのもので、三重塔との景観を考えて切妻造の神社建築としました。
平成6年 名草神社
国指定重要文化財 名草神社三重塔
明治37年2月18日指定
<三間三重塔婆>
この三重塔は、島根県出雲大社に出雲国主尼子経久が願主となって大永7年(1527)6月15日に建立したものと伝えます。
出雲大社の本殿の柱に妙見杉を提供した縁で、塔は日本海を船で運ばれ、
寛文五年(1655)九月に標高800mのこの地に移築されました。
高さは24.1m、一重の一辺の柱間は4.7mあります。
屋根はこけら葺で、各重には高闌付縁があります。
心柱は二重から塔の先端まで伸びています。
大永七年の材料は松・けやきが主体で、寛文5年に移築されたとき、妙見杉で補っています。
彫刻では一重の軒隅で力士が屋根を支えています。
蟇股には凡字のほかに蓮、牡丹、琵琶、雲の透かし彫りがあります。
また三重の軒隅には「見ざる・言わざる・聞かざる・思わざる」を表した四猿の彫刻があります。
昭和62年10月に解体修理が完成し、丹塗りも鮮やかな、三重塔が460年ぶりによみがえりました。
昭和63年11月 八鹿町教育委員会