海上(うみがみ)UMiGAMi
山の中ですが「海の上」と書いて”うみがみ”と呼びます。
二方民談記によると『
往古は池内村と云しことは土人語りつたふ、
昔時、牛ヶ峰山ぬけして谷へ打ち込み水を関留めし故、この所一面の泥海となる。
是故に悪蛇の栖となり人民をなやますこと久し、
時に牛ヶ峰中興長慶正僧是を退治させ給ひ残る悪つかつとも此れの院を崩し七日七夜振動して
終りに嘉祥元年戌辰閏六月十日卯の刻に天地振動して大海に出づ。
依って是の日を以って枯れの蛇神を祭ると云う
』とあります。
確かに地形的に見て、牛ヶ峰山に山崩れを物語る「蛇抜け」があり、
その下部の石と同種の石が海上地域に堆積していることから小又川をせき止めたと考えられます。
地名にも小嶋、湊、池成、津江田、高田、浮田、上山など海や池に因んだものが多く、
また、木の葉は勿論のこと
500万年昔のチビクワガタやセミ、スズメバチ、アリ、アブ、カゲロウ、カエル、サワガニなど沢山の昆虫化石が発掘されています。
このことは、昭和38年8月13日に女子高校生の自由研究で小又川より発掘されたことに端を発して
日本古生物学会・日本地学研究会会員の井上繁広氏により発掘されて「おもしろ昆虫化石館」で立証されています。
さらに、土中には根木という神代杉の大木が数多くあります。
しかし、村の発祥時期は明らかでない。
現在50戸あり約30haの棚田に清流シワガラの滝米・コシヒカリ・”うみゃーなぁー”と薬草豊富な野草と愛情飼育の但馬牛生産の農山村です。
標高340m~370mの高地に位置し、夏は涼しく、冷たい水の味は格別です。
金烏山牛峰寺・蔵王大権現様
天台宗。
蔵王権現像は町指定有形文化財で山陰の三大のあらたかな大権現様。
児嶋神社と大銀杏
牛ヶ峰神社に次ぐ旧社。
児嶋権現として海上村の発展を守る。
八坂神社、天照皇大神宮も祀る大杉や椿の鎮守の森。
大イチョウ樹齢約300年は神秘的で壮観。
海上傘踊り
雨乞いの踊り。
フランスを始めシンガポール、台湾、中国海南省、広東省など遠征。
小学1年生より伝承。
小又川渓谷
県指定名勝地。
僧侶修行伝説の神秘的な洞くつ『シワガラの滝』のほかに魚止の滝、五滝、桂の滝、布滝、尾の谷滝など清流の渓谷。
芝桜公園
集落から約1.5km上山高原方面の丘。
国定公園の山並みパノラマが素晴らしい。
芝桜を基調にした多種の花園約1haを夢ふる里会が管理している。